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The White Crow

映画The White Crowを鑑賞。ルドルフ・ヌレエフの亡命劇。
レイフ・ファインズが監督&ヌレエフの教師アレクサンドル・プーシキン役で出演。

White Crow1

幼少期とレニングラード時代は、ロシア語(英語字幕)
パリでは、フランス人らとの会話が英語で
3つの時間軸が交錯。
ヌレエフを知らない人には、少しわかりにくいかなぁ。

1938年シベリア鉄道列車の中で生まれたルディ
(鉄道模型は、その象徴?)
バシキール自治共和国(現パシトルコスタン共和国)の首都ウファで、貧しい少年時代を過ごす。
母親が当てたチケットでオペラ座に行ったことから
バレエに目覚めて
民族舞踏を習い始める。
元ディアギレフのウデルソヴァにバレエを習う。

レニングラードにある名門ワガノワに17歳で入学
と他の生徒よりも遅いスタート。
指導教師が気に入らず、直訴して名教師プーシキンに師事。
軍人だった父親との結びつきは薄かったみたいなので
プーシキンが、父親のような存在だったのかな?
エルミタージュ美術館のレンブラント「放蕩息子の帰還」は、ヌレエフ自身を暗示?

Polunin2

White Crow2

バレエ学校卒業後、バシキールバレエ派遣命令に反して
1958年キーロフバレエ(現マリインスキー)に入団。
文学や美術などに興味を持つ好奇心旺盛なルディ
東ドイツ出身のテヤ(ルイス・ホフマン)と親しくなり、英語を学ぶ。
英語が話せたおかげで、パリでフランス人と仲良くなれて、ソ連から脱出!

1961年キーロフバレエ(現マリインスキーバレエ)パリ公演で
生まれて初めて祖国ソ連を出る。
KGB監視下のダンサー達は
フランス人との接触や外出も制限されるが
かまわずに、ピエール・ラコット(ラファエル・ペルソナ)に話しかけるルディ。

婚約者(文部大臣アンドレ・マルローの息子)が
交通事故で亡くなり喪に服した
(マルロー著「人間の条件」をルディが読んでいたことに驚く)
クララ・セイント(アデル・エグザルホプロス)との交遊を楽しむルディ。

バレエにはストイックで
オペラ座の観客を熱狂させるルディは
西側の芸術を貪欲に見て回る。
ルーブル美術館で、ジェリコの「メデューズ号の筏」を見入るシーンが印象的。

タタール系で田舎出身のコンプレックスが反骨精神となり
自由を渇望、気難しくて傲慢だけど
いつも誰かに助けられる。

タタール国立オペラ劇場バレエのプリンシパル
オレグ・イヴェンコが、映画初出演でヌレエフ役を好演。
凄みや眼力もあって、ギラギラ感が出てます。

White Crow3

Polunin1

ヌレエフと同室だったユーリ・ソロヴィヨフ役ポルーニンのサービスショット?(寝顔と半ケツ)あり。
金髪でもカッコいい♪
やっぱりセリフはなかったけど、華があってダンスシーンは上手い!
オレグ・イヴェンコとは、ロシアのTV番組ビッグバレエに一緒に出た仲。

White Crow4

ポルーニンがリハーサルで踊っていたのは、石の花

実話なので、結末はわかっているけど
ル・ブルジェ空港での亡命シーンは、緊迫感あり。
もしラコットが社交界セレブのクララに助けを求めなかったらどうなっていたのだろう。

エンドロールは、本物のヌレエフが海賊アリを踊る映像。

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映画The Nutcracker and the Four Realms

先月のことですが、The Nutcracker and the Four Realmsを鑑賞。

The Nutcracker and the Four Realms

母を亡くして心を閉ざした少女クララ(マッケンジー・フォイ)は
クリスマスイブの夜、伯父ドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)邸でのパーティから、秘密の王国へ迷い込む。
王国は、ドロッセルメイヤー邸の時計の中にあるので
現実世界とは時間の進み方が異なり
ラスト、パーティに戻ってくるのに問題なし。

バレエ「くるみ割り人形」の音楽は使われたりしてるけど
設定が緩かったり、アレンジされすぎてて
不思議な国のアリスっぽい。
バレエ「くるみ割り人形」の実写版 と言うよりも、オマージュですね。
ネズミも出てくるけど、ディズニーなので悪く描かれない。
ネズミの動きは、リルバックだけど顔は映らない。

美術や衣装は、豪華絢爛でラブリー
映像美は、楽しめます。

Polunin

4つの王国の成り立ちをバレエで表現。
ちなみに、リアム振付。
ポルーニンは、あまり映ってない・・・
エンドクレジットでもバレエシーンがあって
ミスティは綺麗な衣装なのに
ポルーニンはなぜか上半身裸(サービスショット?)

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映画Colette

映画Coletteを鑑賞。

Colette

シェリ」の著者であるフランス人作家
シドニー=ガブリエル・コレットの伝記映画で
1人目の夫ウィリー(ドミニク・ウェスト)との出会いから別れまでが描かれている。

1873年フランス、ブルゴーニュ地方で生まれたコレットは
20歳の時、14歳年上の批評家アンリ・ゴーチェ=ヴィラール
通称ウィリーと結婚、パリで社交界デビューする。

ゴーストライターに演劇批評や音楽評論、小説を書かせて
原稿を手直し、ウィリー著 
と発表する著述業をしていたウィリーは
ある日、コレットに小説に書くよう依頼。
コレットが、学校時代を思い出して書き上げた
『学校のクロディーヌ』は、大ヒット小説に。
ウィリーは、コレット名義ではなく
ウィリーの作品として出版し、一躍人気作家となる。

自分では書かないウィリーは
その後も、ゴーストライターとして書き続けることを妻に強要。
コレットは、クロディーヌのコスプレをさせられ
部屋に閉じ込められ、続編『クロディーヌ』がシリーズ化。
クローディーヌの化粧クリームやキャラクター商品まで出るほどに。

まだ女性の社会的地位が低かった時代
コレットは、作品の著作権や性差別に立ち向かうことを決意し
ウィリーと離婚。
パントマイムの舞台で稼ぎながら
自分名義で小説を書く。

キーラ・ナイトレイがハマり役☆
実話ベースだし『Big Eyes ビッグ・アイズ』に少し似てるかな。

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Ballet Now

Dance on Cameraで上映されたBallet Nowを鑑賞。

Ballet Now1

2017年7月末L.A.Music Centerで、女性初の座長となった
NYCBのプリンシパル
タイラー・ペックのドキュメンタリー。
タイトルのBallet Nowは、ガラ公演名。
監督は、ポルーニンのドキュメンタリーDancerと同じSteven Cantor

3日間の演目・ダンサーを選びから始まり
わずか数日間のリハーサルや衣装合わせで走り回り
Justin Peck振付In Creasesを踊るNYCBのダンサー8人を指導し
自身も9演目!に出演する忙しさ。

リハ風景は、Zachary CatazaroとのMan I Love(Who Cares?) やCarousel

Ballet Now2

Bill IrwinとのTime It Was

Ballet Now3

Michelle Dorrance振付の1-2-3-4-5-6 など。

他にもAllegro Brillante、Fancy Free、After The Rain、Stars and Stripes、Red Angelsにも出演したそう。
マルチタスクをこなすタフな人だ。
生まれ育ったカリフォルニアの家族と
ワンコが癒しになってそう♪

Ballet Now6

上映後のQ&Aでも、チャーミングでした。

Ballet Now4

Ballet Now5

テーマ : ドキュメンタリー映画 - ジャンル : 映画

Red Sparrow

映画Red Sparrowを鑑賞。

Red Sparrow

33年間CIAの捜査官だったJason Matthewsの小説を映画化。
原作から省略・変更された箇所があったり
ラストの展開も異なります。

怪我でバレリーナとしての将来が絶たれた
ドミニカ・エゴロワ(ジェニファー・ローレンス)は
母親の治療費を工面するため
SVR(ロシア対外情報庁)の幹部である
叔父ワーニャ・エゴロフ(マティアス・スーナールツ)の指示で
スパイ養成学校に送られる。

アメリカとの内通者を探り出そうとドミニカは
CIA捜査官ネイト・ナッシュ(ジョエル・エドガートン)に接触。
ナッシュからは、二重スパイになる提案をされて
ロシア側からも命を狙われる・・・

伏線が張られて、二転三転するストーリー。
スパイ物だけど、アクション映画ではなくて(夫よ ごめん)
心理戦。ジェニファーのサービスショットがあったり
拷問シーンがグロかった。

Red Sparrow2

バレエシーン(ジャスティン・ペック振付)は
ABTのイザベラ・ボイルトン吹き替えによるボディダブル。
ムチムチすぎて、ボリショイダンサーには見えないけど・・・
相手役ポルーニンは、あまり映らないし
浮気して、殴られて終わり(セリフなし)

ラストに流れるグリーグのピアノ協奏曲が意味深。

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Anatomy of a Male Ballet Dancer

昨年Dance on Camera Festivalを見逃したので
Film Forumで、Anatomy of a Male Ballet Dancerを鑑賞。
Kickstarterで資金集めしてたけど、上映されて良かった☆
ポルーニンに続く、男性ダンサーのドキュメンタリー。

Marcelo Gomes1

上映後、マルセロ・ゴメスのQ&Aが予定されていたけど
年末ABTを衝撃退団したせいか
キャンセルに。。。

Marcelo Gomes3

生い立ちから、ABT20周年の2017年まで
ダンサー、マルセロ・ゴメスのドキュメンタリー。
インタビューや映像が盛り沢山。

Marcelo Gomes2

ブラジル出身、サッカーではなく
男性ではマイノリティなバレエを習い
まだ英語が話せない13歳で
フロリダのHARID Conservatoryに留学。
それまで身の回りのことは、ナニーがやってくれてたそうで
裕福な御実家?

友人の女の子が応募したビデオの
相手役で踊ってたマルセロを見た
HARIDから連絡があったそう。

16歳でローザンヌに入賞した奨学金で
パリ・オペラ座バレエ学校に留学
(同級生にステファン・ビュリヨン)
1997年17歳でABTに入団、5年後プリンシパルに。

以前、Dance Magazineの記事で
フランスに発つ前、ブラジルに帰省したら
ABTリオ公演があり、エキストラに登録して
カンパニーレッスンに参加したら、翌日契約オファーがあった と。
その時は思い留まり、パリで基礎トレーニングを受けてから
ABTに。

ブラジルのバレエ教室、フロリダの学校時代など
子供の頃の貴重映像あり。
ちっさい時から上手かった

ノーブルな王子役も踊れば、悪役も演じる
幅広い表現力とパートナーリングの上手さから
ABT以外でも、世界中でゲスト出演。
マッケンジー芸監やラトマンスキー
相手役を踊ったミスティ・コープランド
ドロテ・ジルベール、ディアナ・ヴィシニョーワなどのインタビューあり。

許可がおりなかったのか、ABT公演の映像はなし。
ヴェロニカ・パルトとSwan Lake@ロシア
ポリーナ・セミオノワとジゼル@ロシア
ドロテ・ジルベールとドンキ@ブラジル
ディアナ・ヴィシニョーワとバヤデール@東京などの映像。
バヤデールでは、怪我で足の痛みに苦しんでる姿が痛々しい。。。

振付にも取り組んでいて
2012年Kings of the Danceの映像。
出演したDavidのインタビューもあった♪

パーソナルなことにも触れていて
23歳でThe Advocateのインタビューでカミングアウト。
家族は変わらずサポートをしてくれて
ゲイでHIVで亡くなった伯父さんも支えになってた と。
兄弟と一緒に、伯父さんのパートナーだった人に会いに行くシーンがありました。

かわいい愛犬ルナちゃんや
家族との映像もあったけど
父親との関係には、深く傷ついていて
他の家族は、NYに来てるのに
父親は一度もマルセロのNY公演を観に来たことがない
過去に観に行くと約束したのに、直前になってキャンセルされて と
語りながら、マルセロ泣いていた。。。

ポスターになっているラストシーンは
セントラルパークで、スワンのポーズ。

映画完成時は、ABT在籍中だったので
まだ踊りそうな終わりなのに
あまりに突然だったので、心の準備もなく
もう観られない と思うと切なくなり
この映画が、さよなら公演 の気分でした。。。

NY Timesのレビュー

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Murder on the Orient Express

映画Murder on the Orient Expressを鑑賞。

Murder on the Orient Express

1974年に映画化されたアガサ・クリスティの小説『オリエント急行の殺人』をリメイク。
劇中のアームストロング幼女誘拐殺人事件は
1932年アメリカで起こったチャールズ・リンドバーグ愛児誘拐事件から着想を得た とされている。

名探偵ポアロ役をケネス・ブラナー
被害者ラチェット役はジョニー・デップ
未亡人役にミシェル・ファイファー と豪華キャスト。

事件の真相が語られるクライマックスで
容疑者たちがトンネルに並んだシーンは
レオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』を模しています。

オリエント急行が出発するイスタンブールの街に行ったり
Pera Palace Hotel Jumeirahで
アガサ・クリスティの執筆部屋に行ったことを思い出しちゃった。

ポルーニンが、ハンガリー貴族アンドレニ伯爵役で出演してたけど
アクションシーンがチラッとあるだけで
セリフなし・・・

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The Paris Opera

映画The Paris Operaを鑑賞。

The Paris Opera

パリオペラ座の舞台裏を描いたドキュメンタリー。
ジャン=ステファヌ・ブロン監督は、撮影するまでオペラもバレエも知識がなかったそう。

バレエ目当てで観たけど『ラ・バヤデール』と
『夜の終わり』のリハーサル
アマンディーヌ・アルビッソンやエルヴェ・モローが
ほんの少しだけ映っただけ。
撮影中、バレエ団芸監バンジャマン・ミルピエが電撃退任し
新監督オレリー・デュポンが着任する会見シーンあり。

ほとんどがオペラで
『モーゼとアロン』で牡牛を登場させる演出や
本番直前に降板した主役の代役探し
ストライキによる公演中止 と難題続きで
苦悩するリスナー総裁が主役?

才能を見出された若手ロシア人歌手ミハイル・ティモチェンコ君
いつか舞台で聴いてみたいな。

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映画Polina

バレエの前に、映画Polinaを鑑賞。

Polina2

バスティアン・ヴィヴェス原作のグラフィック・ノベル
ポリーナを映画化。
振付家アンジュラン・プレルジョカージュが
妻の映画監督ヴァレリー・ミュラーと共同監督。

ロシア出身の少女が、ダンスを通して成長し
自分の生きる道を探す物語。

裕福ではないが、娘の才能を信じて、プリマになることを夢見る両親。
バレエアカデミーを合格したポリーナは
厳格な恩師ボジンスキーのもとで、稽古に励み
憧れのボリショイ・バレエ団に合格。
一緒に練習していたフランス人、アドリアンと恋人同士に。

が、ボリショイ入団目前のある日
コンテンポラリーダンス(プレルジョカージュの白雪姫)
に出会い、クラシックバレエにない魅力に衝撃を受け
両親の反対を押し切って
アドリアンとフランスへ。

コンテンポラリーカンパニーに入団するも
練習中に怪我をして
アドリアンは別のダンサーと組むことになり
彼との恋も終わる。

ベルギーのアントワープに流れ着き
もとパリオペのエトワール
ジェレミー・ベランガール演じる舞踏家カールと出会い
二人で振付けた作品を踊る。

ワガノワ・アカデミーを卒業した
ポリーナを演じるAnastasia Shevtsovaは
映画初出演。女優へ転進?
ダンスシーンが沢山あるので
楽しめました。

Polina1

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Restless Creature: Wendy Whelan

バレエの前に
もとNew York City Balletのプリンシパルダンサー
Wendy Whelanのドキュメンタリー映画
Restless Creature: Wendy Whelanを鑑賞。

Wendy Whelan1

Restless Creatureは、2013年初演ウェンディのプロジェクト名。

1984年17歳で入団したウェンディ・ウェーランは
1991年プリシンパルに昇格。

芸監から「くるみ割り人形」の主役をはずされて
自分がその役には老いている
周りからそう見られている と気づく。
2013年46歳、股関節を手術(手術シーンがグロい)

術後のリハビリ
やっと動いてよい と言われたのに
傷みで上手くターンが出来ず
フラストレーションが溜まる。
30周年を機にカンパニーを去る決断 など
引退前の心境が伝わってくる。

ダンサー仲間とのパーティシーンや
リハーサルシーンでのパートナーシップ
2014年47歳で引退公演

ウェンディためにラトマンスキーとウィールダンが振付けた
新作「By 2 With & From」を上演。
チケットは瞬く間にソールドアウト(買えなかった!)
イーサン&ジリアン夫妻もチラ映り。

Wendy Whelan2

退団後は、自分のプロジェクト「Restless Creature」で
4人の若手振付家と作品を創り
2015年1月から5月までアメリカ国内ツアー。
City CenterでRestless Creatureを観る予定でチケットを買ったけど
リハビリが間に合わなくて
公演キャンセルになった模様も語られていました。
(チケットは払い戻し)

ウェンディのバレエへの情熱
美しさと強さが描かれています。

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