Taming of the Shrew (Bolshoi Ballet)

1/24ボリショイバレエで上演された「じゃじゃ馬ならし」の映画館上映。
Taming of the Shrew5

Katharina: Ekaterina Krysanova
Petruchio: Vladislav Lantratov
Bianca: Olga Smirnova
Lucentio: Semyon Chudin
Hortensio: Igor Tsvirko
Gremio: Vyacheslav Lopatin
The Widow: Yulia Grebenshchikova
Baptista: Artemy Belyakov
The Housekeeper : Anna Tikhomirova
Grumio: Georgy Gusev


Taming of the Shrew7
シェークスピアの原作を基に、マイヨー振付2014年初演。
(バレエのストーリーは、端折られていますが)
ショスタコービッチの音楽を使用してアレンジ。

幕の前を、家政婦役(原作にはない)には見えない素敵衣装でティホミロワが歩く。
ハイヒールを脱ぎポワントを履いていると、指揮者が登場。
Taming of the Shrew44
ティホミロワが拍手すると音楽がスタート、ソロを踊り出しドタバタ劇が始まる。

舞台セットはシンプルで、真ん中に階段(移動する)がある。
召使いの男性5人が三角形の椅子を運んで、召使いの女性5人も登場。
パドヴァの裕福な商人バプティスタ役ベリャーコフが登場。ずいぶん老け役だ。
演技だけかと思ったら、少し踊りもあります。
Taming of the Shrew3
バプティスタには2人娘がいて、美人で大人しい妹ビアンカは街の男性達に人気。

原作では老人のグレミオ役ロパーティン、威勢がいいホルテンシオ役ツヴィルコ
ピサから来たビアンカと相思相愛のルーセンシオ役チュージン
3人ともコミカルに演じて、良い味だしてました。
じゃじゃ馬の姉カタリーナが片付かないと、ビアンカを嫁にはやらない
と父バプティスタは言って、求婚者達を遠ざけようとする。

ビアンカ役は、今月プリンシパルに昇格したスミルノワ。生脚が綺麗~
意外にこういう役もいけるかも。姉妹の対比が面白く描かれていて
ビスチェになったじゃじゃ馬カタリーナ役クリサノワは、暴れまくる。
ブイブイ系なので適役で、身体能力を生かした振付。
カタリーナが結婚してくれないと困るビアンカ狙いの求婚者たちが困っていたところ
セットの階段を動かすと柱が出てきて、よそ者ペトルーキオ役ラントラートフが登場。
カタリーナに興味を持つ。
Taming of the Shrew1

じゃじゃ馬をならして大金をせしめようとするペトルーキオがワイルドに踊る。カッコいい♪
気の強いカタリーナと激しいPdd、掛け合いが楽しくアクロバティックで見応えあり。
ペトルーキオのペースで、じゃじゃ馬カタリーナも歯が立たない?
キスされた時、カタリーナ以外はフリーズ。いつもと違って女性らしくなる。
頼もしいペトルーキオの気の変わらぬうちに と父親は結婚を承諾。

姉の結婚が決まったので、今度は妹の争奪戦。
ビアンカと3人の求婚者、家政婦と未亡人役グレベンシコーワも登場。
ルーセンシオを好きなビアンカとラブラブなPdd
チュージン、やっぱり上手いなぁ。

ぺトルーキオの従者役グゼフは、ユーモラスに演じる。
嫁入りするカタリーナを迎えに来たペトルーキオは、キザに薔薇をくわえて登場。
テンポが早くなって踊りまくり、それぞれ見せ場で盛り上げる。
カタリーナは、ペトルーキオ平手打ち!
でも殴り返さないペトルーキオが怖くなった?
父との別れが辛そうだったカタリーナ、ペトルーキオと一緒に去る。

2幕、 森の中。ペトルーキオがカタリーナの手を引っ張って歩いて
PDDに。逆さリフト凄っ!
じゃじゃ馬娘だったのに、心細そうなカタリーナ。
ペトルーキオがいなくなり、1人になると黒装束たちに襲われる。
(ペトルーキオの企み)
戻ってきてシャツを着せてカタリーナを助けるペトルーキオ。

ペトルーキオの家に到着。上半身裸のウラド、セクシー。
火にあたるふりは、人生は演じてこそ楽しい とカタリーナに教えたかったのかな。
お茶を飲むふりをするマイムが面白い。
弦楽四重奏8番第8番ハ短調 作品110で、独創的なPdd
Taming of the Shrew2
このバレエ、16歳以下はNGでしたっけ?
色っぽいシーンでも、クリサノワだとあまりいやらしく見えないけど。
2人がベッドに入ると、従者がシーツをかけます。
原作やクランコ版は、フェミニズム以前の作品なので
カタリーナを食べさせない、寝させない とDVのように調教するけど
マイヨー版では、ペトルーキオの企みはあるものの
いつの間にか結ばれる という描写になっていて、愛と性の物語?
翌朝従者が踊りながら、2人にビアンカとルーセンシオの結婚式の招待状を渡す。

セットを動かして場面転換。バプティスタ家で、ビアンカとルーセンシオの結婚式。
色っぽい家政婦、バプティスタ、召使い6組男女 と続々に登場して華やかに踊る。
階段からグレミオとホルテンシオも降りてきて、ユニゾンの踊り。
家政婦と未亡人も加わり、男女ペアの踊りに。

The Gadfly Suiteでしっとり、ビアンカとルーセンシオのPDD
Taming of the Shrew6
アイスダンスのようなローテンションリフトもあり、オルガが美しい☆

階段からペトルーキオとカタリーナが登場。女らしくなって、幸せそうなPDD
じゃじゃ馬カタリーナがいつまた爆発するか とみんなは思っていたけど
貞淑な妻を楽しげに演じるカタリーナ。
逆に、おしとやかだったビアンカが強くなっていた と言うオチ。
ラストはTahiti Trot(Tea for Two)で、それぞれのカップルがお茶を入れるマイムが面白い。
ビアンカとルーセンシオのカップルは、ルーセンシオの方が尻にひかれてそう。

それぞれのキャラがはっきりしていてわかりやすくて、物語展開がスピーディ。
美形でスタイルの良いボリショイのダンサー達が踊ると、モダンな激しい振付も映えますね。
衣装もセンスあるし。ユーモアもあり楽しい作品。
ロンドン公演で観られる人たちが羨ましい~
マイヨー振付はロミオとジュリエットLAC と観たけど
このTaming of the Shrewが一番好きかな。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Giselle (Bolshoi Ballet)

10/11に上演されたボリショイバレエ「ジゼル」が、映画館でライブ中継。
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Giselle:: Svetlana Zakharova
Albrecht: Sergei Polunin
Hans: Denis Savin
Myrtha: Ekaterina Shipulina
Two Wilis: Angelina Karpova, Ana Turazashvili
Peasant Pas de Deux: Daria Khokhlova, Igor Tsvirko


DVD発売が決まってるっ てことで、ザハロワがタイトルロール。
相手役は、Davidが怪我のため?
ポルーニンがゲスト出演!ザハロワ姫のお気に入りなのか??
ま、貴重なポルーニンの全幕主役が見られるのは嬉しい。
ロイヤル眠り以来)

ボリショイには、2つの版(ワシーリエフ振付とグリゴローヴィッチ振付)の
ジゼルがあって、今回のはグリゴローヴィッチ版(プティパが基)

1幕、ザハロワが村娘役ってどうなんだろ 思ったけど
清楚で大人しい雰囲気、やっぱりエレガントさは隠せない~
でも見た目華奢だから、かよわそうで
病弱な雰囲気が漂う。
悲壮感があって、演技面は良かったけど
テクニック的には、絶好調ではなかったかな。

9/26ミラノスカラ座での眠り王子役を、怪我で降板してたポルーニン
髪が伸びててホッ
1幕は、やっつけ感があって少し雑なところもあったけど
ジャンプは凄い。
2人のケミストリーは、あまり感じず。
王子様タイプでないし、所作がエレガントでないので
貴族には見えないけど
暗くて陰があるような、憂いのある雰囲気が魅力的?

ヒラリオン役名が、ハンスなんですね。
サヴィンの方が、ポルーニンよりスタイルが良くてエレガント♪
(私ならハンスを選ぶ 笑)
この版ではヒラリオンの家には入り込まず、窓から剣を盗む。
演技も踊りも上手いのに、見せ場が少ないのが残念~

貴族達の登場シーンでは、犬が出てこないのね。
ホルンやオウム、槍を持った男性達が現れて
貴族5組が踊った後、バチルド姫が登場。
帽子をかぶってるので、ネックレスがはずしにくそう。。。
ジゼルのマイムは、何の意味だったんだろう?
裁縫をしてるので、バチルド姫のドレスの縫製に見とれてた?
バチルド姫に、ちょこっと踊りを披露。

収穫祭では、ワインの樽に跨った男性が担がれてる。
コールド男性はタンバリンを持って、女性達
ペザントカップル、ジゼルの友人が踊る。
ペザントPDDは、映画館上映でお馴染みのツヴィルコ(たまには違う人で見たいが)
とベリャコフの婚約者ホフロワ。
ホフロワは、少し硬かった?
ジゼルの友達6人はコバヒーゼ、レオノワ、マルチェンコワ、オークネワ、パリエンコ
Victoria Yakusheva と美形で揃えた?
村人っぽくなくて優雅な舞い。

狂乱のシーンでは、バチルド姫から貰ったネックレスをしていたジゼル。
倒れる時にはずして、髪も自分でほどいてた。
ジゼルが息絶えてから、貴族達が立ち去る。
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この版のアルブレヒトは走り去らずに、ジゼルを抱きしめて幕 なのが良いですねー

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ポルーニンファン?のfacebookから。再び幕が上がった後もフリーズ。

インターミッションでは、ミルタ役シプリーナへのインタビュー。

2幕、ハンスがジゼルのお墓参りへ。
(ハンスがお墓をを作るシーンはナシ)
立派なお墓だなぁ と思ってたら、奈落があったのね~
ジゼル登場は、下からセリで上がってきて(おぉーっ)
去る時も定位置に戻り、下がっていきました。

ミルタ役シプリーナは、冷たい視線で気合入りまくり?
儚げなジゼルと比べると、力強くて人間的に見えた。
よほど男に恨みでもあるのか?「死んでおしまい!」オーラが凄くて
カテコでもミルタ顔のまま。

この版では、ドゥウイリの見せ場がけっこうあるんですね。
(コーダでも)
ドゥウイリは、今年ソリストに昇進したカルポワとトゥラザシヴィリで
素敵なウイリでした。
コールドがアラベスクですれ違うシーンから、急に演奏が速くなる〜

アルブレヒトが、花を抱えてお墓参り。精霊になったジゼルと
ミラーのような振りで踊るシーンで、ザハロワが珍しく転倒!
滑ったのか?一瞬ヒヤッとしたけど、何事もなかったようにすぐ振りに戻る。
ハンスが殺されてる(かわいそ〜)間、脚を冷やせたかな?
転倒のダメージは感じず、逆にその後だんだん良くなっていった。
アルブレヒトの上からお花を降らすのは、ロシア版ではお約束?

ポルーニンが壊れ物を扱うように、デリケートにザハロワに触れて
ジゼルの浮遊感を出す。
精霊になったジゼルは、アルブレヒトの命を救おうとけなげに踊る。

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グリゴロ版では、寄りかかりのポーズはナシ。

ポルーニンは全体的にドタバタ感はあったけど、跳躍技はさすが。
ヴァリエーションコーダは、ドヤ感があって
アントルシャが高くて、ミルタに操られてる感あり!
演技なのか?わからないほど疲れ切ってたけど。
アルブレヒトが後悔する表現も良かったです。

見慣れたABT版と比べて、細かい違いがいろいろ楽しめました。
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Jewels (Bolshoi Ballet)

1/19に上演されたボリショイバレエの「ジュエルズ」が、映画館でライブ中継。
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Emeralds
Two leading couples: Ivan Alexeyev, Vladislav Lantratov, Anastasia Stashkevich, Anna Tikhomirova
Pas de Trois: Yanina Parienko, Igor Tsvirko, Ana Turazashvili

Rubies
The leading couple: Ekaterina Krysanova, Vyacheslav Lopatin
Soloist: Ekaterina Shipulina

Diamonds
The leading couple: Semyon Chudin, Olga Smirnova
Demi-couples: Karim Abdullin, Ivan Alexeyev, Artemy Belyakov, Yulia Grebenshchikova, Angelina Karpova (Vlashinets), Ana Turazashvili, Maria Vinogradova, Klim Yefimov


1967年NYCBで初演されたジュエルズは、5番街のVan Cleef&Arpelsを訪れたバランシンが
宝石にインスパイアされて振付けた作品。
ストーリーのない抽象バレエで、ダンサー達そのものが宝石のような作品。
エメラルド、ルビー、ダイヤモンドの3つの構成になっている。

2012年ボリショイ初演。ヴァン・クリーフ&アーペルの宝石をイメージして
エレーナ・ザイツェワが、衣装をデザイン。それぞれ宝石の色になっていて綺麗。

バランシンと関係の深いパリとニューヨーク、サンクトペテルブルクを表現しているそうで
宝石としてだけでなく、国のイメージもあったんですね。

優雅なフランスをイメージしたエメラルドは、ロマンティックチュチュ。
音楽は、ガブリエル・フォーレの「ペレアスとメリザンド」「シャイロック」から。
派手さはないけど美しい作品で、どこか哀愁が漂う。
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オブラスツォーワが怪我で降板した代わりに、スタシュケヴィッチが踊りました。
エレガントなラントラートフ、クラッススよりもこっちの方が自然な感じ。
ラトマンスキー振付「Lost Illusions」は、ヴィシニョーワ&ラントラートフで収録予定だとか?

ルビーの音楽は、ストラヴィンスキーの「ピアノと管弦楽のためのカプリッチョ」より。
衣装は短いスカートで、かなりモダンな振付。面白い動きが沢山あって、楽しい作品。
ジャズの要素があるような、アメリカのショーっぽい?
クリサノワの元気な雰囲気に合っている。シプリナも良かった。
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フィナーレのダイヤモンドの音楽は、チャイコフスキーの交響曲第3番ニ長調「ポーランド」より。
真っ白なクラシックチュチュが華やか。エメラルドやルビーと違って
クラシックな振付だけど、バランシンなので動きは速い。
スミルノワは、PDDではオデットっぽい?チュージンはノーブルで安定した踊り。
男女16人ずつ、32人のコールドを上からのカメラワークで見せてくれる。
ダンサーの出入りが激しくなり、次々とフォーメーションが変わる。
煌びやかで、終盤の盛り上がりは圧巻でした☆
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エレガントなエメラルド、活気あふれるルビー、壮麗なダイヤモンドと
それぞれ楽しめました。

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The Nutcracker (Royal Ballet)

12/12ロイヤルバレエで上演された「くるみ割り人形」の映画館上映。
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The Sugar Plum Fairy: Laura Morera
The Prince: Federico Bonelli
Herr Drosselmeyer: Gary Avis
Clara: Francesca Hayward
Hans Peter / The Nutcracker: Alexander Campbell
Rose Fairy: Yuhui Choe


☆ストーリーは、こちら

案内役は、ダーシー・バッセルバックステージやチェレスタを紹介。

ピーター・ライト版はドロッセルマイヤーの甥ハンス・ピーターがくるみ割り人形 という設定。
ねずみ捕り機を発明したドロッセルマイヤーに怒ったネズミ王が呪いをかけて
ドロッセルマイヤーの甥ハンスをくるみ割り人形にする。
呪いを解くために、醜いくるみ割り人形を愛してくれる女の子クララが現れる。

くるみは版によっては一幕が退屈だけど、ロイヤル版は楽しい♪
ドロッセルマイヤー役ギャリー・エイヴィスの演技が素晴らしい~
クリスマスツリーが大きくなるシーンもワクワクするし
舞台セットが豪華☆ダンサーたちの演技も上手い。

クララ役フランチェスカ・ヘイワードは、一番下のランクのアーティストでまだ若手。
テクニックがあって切れ味がある踊り。ちょっとした仕草が
クララにしては大人っぽく、もう少し少女っぽさがあっても良かったかも。
ハンス・ピーター役キャンベルは、ヘイワードと並ぶと顔が大きい(失礼)
スタイルはアレですが、跳躍力があって安定した踊り。

ヴィヴァンデールに高田茜さん、兵士に蔵健太さん
ねずみの王とアラビアの踊りに平野亮さん と日本人ダンサーも活躍。

雪の精の振付は、あまり好きではないけど
ロイヤルバレエ・スクールの生徒達が演じる天使が可愛らしい。

二幕、お菓子の国。
ドロッセルマイヤー進行によるディヴェルティマンをクララとハンスも一緒に踊る。
アラビアの平野さんとメリッサ・ハミルトンがセクシー。
楽しそうだけど激しい中国の振付。
可憐な薔薇の精ユフィさんは、周囲がぱっと明るくなるオーラで輝いていた。
立ち居振る舞いがエレガントで、優美な踊りが素敵。

金平糖の精&王子のPDD、モレラとボネッリが華やかに踊る。
モレラは筋肉質っぽくて、ちと重そう?上手いけど、都さんのが好み。
ボネッリは甘い王子様な雰囲気で、意外に銀髪ヅラガ似合っていた。
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夢の世界に連れて行ってくれて心暖まるピーター・ライト版のくるみが一番好きかも。

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Spartacus (Bolshoi Ballet)

10/20に上演されたボリショイバレエ「スパルタクス」の映画館上映。
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紀元前70年代ローマ帝国に反乱を起こした剣闘士奴隷、スパルタクスを描いた男っぽいバレエ。
第三次奴隷戦争がストーリーになっていて、優雅な古典バレエとは一味違います。

Spartacus: Mikhail Lobukhin
Phrygia: Anna Nikulina
Aegina: Svetlana Zakharova
Crassus: Vladislav Lantratov


クラッスス役ヴォルチコフの予定が、ラントラートフに変更。

いつものように、ノヴィコワさんの後ろでウォームアップするダンサーたち。
1幕、戦車に乗った執政官クラッススが、ローマへ凱旋行進。
盾と持ったローマ兵の男性群舞が、剣を振り回して勇ましく踊る。
クラッスス役ラントラートフは、悪役よりも王子様タイプだと思うんだけど
ローマ人の扮装は似合ってる。踊りはエレガント。
傲慢な勝利者を演じて、華麗に跳びまくる。

奴隷たちが登場。手を後ろに組んで、拘束された悲哀を表しているのか。
ソロの踊りの後、退場するクラッスス。

奴隷たちの中から、スパルタクス役ロブーヒン登場。いい体してる。
不遇を嘆く踊りで、迫真の演技。
スパルタクスの妻フリーギア役ニクリナは、ちと地味?
けなげで薄幸なキャラが似合ってます。
衣装が地味なので華やかさはないけど、優美な女性ダンサーたち。
奴隷たちが男女に分けられ、スパルタクスが(リフトされて)連れ去られる。
悲しむフリーギアのソロ。脚長っ!
しっとり踊り終わると、クラッススの宮殿シーンへ。

勝利者の酒宴。愛妾エギナや取り巻き達と余興を眺めるクラッスス。
何だか気障なラントラートフ。エギナ役ザハロワは、女王様オーラ満載。美男美女だわ。
ザハロワのターンの連続や、ユニゾンの振付、休みなく踊るラントラートフ。
セクシーなエギナのソロから盛り上がる。

余興で、奴隷2人を目隠しして戦わせるクラッスス。ラントラートフ超どや顔!
古代ローマでは、見世物として闘技会が盛んだった(残酷!)
戦いに生き残ったのは、スパルタクス。
嘲笑い見るクラッススへの怒りが、反乱へと向かわせる。
囚われの身とは言え、友人を殺してしまったスパルタクスの苦悩のソロ。

自由を求めて戦うことを決めたスパルタクスは、仲間の捕虜たちに反乱を起こすよう煽動。
ここの音楽いいわ~汗だくで鬼振付をこなす12人の奴隷と
スパルタクスのパワフルな踊りが熱い。脱走して1幕終了。

休憩中、68年初演時スパルタクス役ウラジミール・ワシリーエフへのインタビュー。
2幕、アッピア街道。羊飼い達の踊り。
羊飼いと合流して勢力拡大するスパルタクスたち。
ステージ上を走り回る反乱軍は、1幕とは違うダンサーたちのよう。
やっぱ全編通しで踊るのは、キツイのね。
衣装替えしたロブーヒンは、再び跳びまくって540

一人になったスパルタクスが、妻フリーギアを想うシーン。
逆さリフトや頭上に持ち上げるリフトがすごい。
幻想的なPDDでブラボーでした☆

クラッススは、別荘で宴会。1幕宮殿シーンよりも派手。
このバレエで唯一キレイなシーンかも。魅惑的なエギナのソロの後
クラッスス登場。ザハロワをサポートするラントラートフ。
しゃちほこリフトやローテーションリフト、ソロルの時よりも安心して見られた。
頭上に持ち上げるリフトで拍手。
クラッススのソロ。ゆったりした群舞の後
再びザハロワとラントラートフが加わり盛り上がっていたら
スパルタクス軍が侵入。

ロブーヒンのカッコいいソロ、回りまくる。
クラッススはスパルタクスと一騎打ち。敗北し情けをかけられ、屈辱で逃走するクラッスス。
歌舞伎顔?なラントラートフの演技。
威張っているけど、一対一の剣での勝負は弱い。
スパルタクス軍勝利の舞いで、2幕終了。めちゃ男くさいバレエだ。

休憩中、エギナ役を踊ったアディルハーエワへのインタビュー。
3幕、エギナにハッパをかけられたクラッススは、ローマ兵達と逆襲へ。
エビ反りジャンプの連続が、綺麗なラントラートフ。

策略を企てるエギナは、スパルタクスの野営地を見つける。
フリーギアのソロの後、スパルタクスとの官能的なアダージョ
フィギュアアシュリーミライも)でよく使われる有名な旋律で
美脚が映えるコンテっぽい振付。曲芸のような片腕リフトがすごっ
ニクリナの表情が、やがて来る永遠の別れを予感させるよう。

勝利で思い上がった?反乱軍の内輪揉め。不和が起こり、離脱者が出る。
再び男性群舞とスパルタクスの踊り。ロブーヒン、さすがに疲れてきた?

エギナは、スパルタクス軍を離散させるため色仕掛けで誘惑。
エロティックにからみ合う男女たちは、18禁?
旧ソ連時代によく上演が許されたなぁ と思わせる描写。
淫靡に妖しく踊るエギナは、バレエ版ポールダンス?

クラッスス軍が侵入。神輿のように担がれてエギナ退場後
剣を持ったラントラートフのソロ。
クラッスス軍が、弱体化したスパルタクス軍を襲う。
迫力ある両軍兵士の戦闘、上からのカメラワークあり。
あれだけの人数で、武器を持って移動しながら踊るのは大変そう。

スパルタクス、ラストの見せ場のソロの後
ついに倒される。槍で串刺しにされ突き上げられるシーンに、おぉーっとなる。

夫の死を知ったフリーギアの慟哭。黒い衣装で嘆き、とりすがる。
ヴェールをかぶった女性達の悲しみの踊り。死を恐れずに闘ったスパルタクスを
英雄として讃え、亡骸を高々と掲げる荘厳なラストシーンで幕。
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登場人物4人のキャラが、立っていた。
全編通して踊りっぱなしで体力・演技力が必要なスパルタクス役を、ロブーヒンが熱演。
舞台装置は簡素で、照明は暗め。衣装も派手でない。
ハチャトゥリアンのたたみかけるような音楽(やかましい?)
これでもか と跳びまくる男性群舞の力強いエネルギーで満ちている。
男性ダンサーが揃わないと上演できない演目です。

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Romeo and Juliet (Bolshoi Ballet)

5/12に上演されたボリショイバレエの「ロミオとジュリエット」の映画館上映。
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Juliet: Anna Nikulina
Romeo: Alexander Volchkov
Tybalt: Mikhail Lobukhin
Mercutio: Andrei Bolotin
Count Paris: Vladislav Lantratov


マイムが少なくて、踊りまくるユーリー・グリゴローヴィッチ振付版。
セットが簡素なので、場面切り替えがスムーズで舞台展開が早い!
グリゴローヴィッチ版ではロザラインが出てこなくて、ロミオの友人ベンヴォーリオもいない。
端折った感があるけど、2人の恋人に焦点を当てた全2幕。

1幕、いきなり喧嘩シーンで激しい振付。
踊りながらの剣捌きは、マクミラン版よりも舞踏的。
赤マントのティボルト役ロブーヒンは勇ましい踊りで、悪役を演じる。
モンタギュー家とキャピュレット家の対立を止めて、無理やり和解させるエスカラス大公。

ロミオ役ヴォルチコフは、優しげな雰囲気。あまり若々しくないけど。
マーキューシオ役ボロティンは、陽気で明るく踊り
二人はキャピュレット家の舞踏会に潜り込む。

場面変わって、ジュリエットの部屋。元気いっぱい踊るニクリナ。
この版では、ぬいぐるみ遊びはナシ。真っ赤なドレスを渡されて舞踏会シーンに。
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パリス役ラントラートフも登場して、ジュリエットと踊る。ロミオよりもかっこいいんだけど。
ロブーヒンは、ドヤ感たっぷり。舞踏会 と言うよりも、スパルタクス?
ロミオはマスク越しにジュリエットと見つめ合って、恋に落ちる。
マキューシオのコミカルなソロは開脚ポーズで座ったり側転したりで、楽しい見せ場。
ボロティンのひょうきんな踊りは、暗くなりがちな物語にホッと一息つかせるものでした。

二人っきりになったロミオとジュリエットが踊ってキスしていると
ティボルトが邪魔に入る。ロブーヒンの眼光鋭い演技。
再び舞踏会シーンになり、パリスのソロ。エレガントなラントラートフ。
Partyがお開きになった後、バルコニーのPDD
R&J3
ロミオが踊り出すと、バルコニーが現れてジュリエットが佇む。
下りてきたジュリエットとロミオは、キスしながらラブラブに踊る。
ジュリエットを抱きながら背中を反らしたり
肩の上にのせてローテーションリフトしたり、頭上にリフトして回ったり
ユニゾンの振付でジャンプしたりターンしたり
あっと言う間でした。

2幕、ベローナのカーニバル。
タンバリンを鳴らして踊る群舞。マーキューシオも爪先でタンバリンを叩いて軽快に踊る。

場面変わって、教会で極秘結婚するロミオとジュリエット。
踊りも少しあり。

再びカーニバルに戻って、血の気が多そうなティボルトがカッコよく踊り友人5人も渋い。
マーキューシオたちとやり合ってるのを止めに入るロミオ。
ティボルトはロミオを突き飛ばし、卑怯にも後ろからマーキューシオを刺します。
マーキューシオの死を嘆いたロミオは、復讐するべく両家の争いに。
強そうなティボルトは、ロミオに殺されるようには見えないんだけど
亡くなってしまい、嘆き悲しむキャピュレット夫人。
マーキューシオとティボルトの死体が運ばれていき
さらに激しくなる両家の対立。

場面変わって、ジュリエットの寝室で別れを惜しむ二人のPDD
逆さリフトや胸にのせるリフト、ジュリエットを肩にのせて走るロミオ。
抱き合ってキスをした後、切ない別れ。。。
一人残されたジュリエットに、両親はパリスとの結婚を命じます。

この版では悩む間もなく、すぐ走リ出すジュリエット。(薬を飲むのも剣で刺すのも早い)
街から追放されたロミオが、ジュリエットを想って踊り
一途な気持ちが伝わってきます。
入れ替わりに、教会に向かうジュリエットのソロ。
リフトする神父に相談して、仮死状態になる薬をもらいます。
薬も躊躇なくすぐに飲むジュリエット。夢の中で?ロミオが現れて二人で踊るシーンが神秘的。

場面変わって、キャピュレット家を訪れたパリスが派手に踊る。
この版のパリスは、けっこう踊ります。ラストはロミオに殺されません。
ジュリエットの死を知ったキャピュレット家は、悲しみます。

暗くなって、キャピュレット家のお墓。ヴォルチコフが迫真の演技で、のたうち回り嘆くロミオ。
ジュリエットの亡骸にキスして、あっさり毒薬を飲む。
直後にジュリエットが目覚めて少しだけ会える二人、最後のPDD
目の前でロミオが亡くなるのを見る方が、残酷かな。。。
ロミオが持っていた剣を都合よく見つけて、自害。
最後にジュリエットが、ロミオの手に触れようとするけど届かない。
ロミオの体の上で反転して、息絶えて幕。両家和解シーンはナシ。

可憐なニクーリナと突っ走るボルチ、スピード感ある演出で
もう少し余韻に浸りたいかも。
ロブーヒンが迫力あって、登場シーンから釘付けにさせられた。
粗暴で傲慢なティボルトのキャラが表現されて踊りもキレがありました。

マリインスキーバレエの「ロミオとジュリエット」と比べるのも面白いです。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Alice’s Adventures in Wonderland (Royal Ballet)

3/28に上演されたロイヤルバレエ「不思議の国のアリスの冒険」の映画館上映。
2011年初演、ロイヤルバレエ16年振りの全幕新作でカナダ国立バレエとの共同制作。
Alice’s Adventures in Wonderland1
主役を踊る予定だったローレン・カスバートソンが怪我で降板し、サラ・ラムがアリス役に。
7月日本公演でもキャスティングされています。

Alice’s Adventures in Wonderland
原作のアリス(ジョン・テニエルの挿絵)は、ロングヘアですが
ウィールドン版は、実在のアリス・リデルと同じブルネットでボブヘア。
3姉妹の写真を撮る原作者ルイス・キャロルやアリスの姉妹ロリーナ&イーディスも登場。
パドドゥを入れるため?庭師ジャック というキャラクターを作り
恋愛要素が入れて、アリスの年齢設定は少し年上に。

Alice: Sarah Lamb
Jack/The Knave of Hearts: Federico Bonelli
Lewis Carroll/The White Rabbit: Edward Watson
Mother/The Queen of Heats: Zenaida Yanowsky
Mad Hatter: Steven McRae


1幕、19世紀オックスフォードの邸宅で、3姉妹の写真を撮るキャロル。
(ルイス・キャロルはリデル家と親しく、実際に写真撮影をしていた)
庭師ジャックがお茶会の為に用意した白いバラの中に、1本だけ赤いバラがあり
アリスの母が激怒。捨てられた赤いバラをジャックはアリスにプレゼント
お礼にアリスがジャムタルトをあげたのに
「タルトが盗まれた!」 とアリスの母がジャックをクビにしてしまう。。。
階級の違いが描かれているのかな。

インドの王族やマジシャン(帽子からウサギを取り出す)太った婦人など招待客がやって来る。
現実世界の人物が、不思議の国とリンクしている という設定で
アリスの母はハートのクイーンで、父親はキング、執事は死刑執行人、召使いは魚とカエル
王族は青いイモムシ、マジシャンはマッドハッタ―、牧師は三月ウサギ
堂守は眠りネズミ、太った婦人は公爵夫人 と姿を変えて登場します。

悲しむアリスを慰めようと、キャロルがカメラを向けてフラッシュがたかれると
突然キャロルが白ウサギになっている という演出。
カメラを入れていたバッグから不思議の国へ。穴(奈落)に落ちていきます。
背景映像のアルファベットは、原作の言葉遊びから?
落ちていくアリスは、マリオネット。
作者キャロルを、不思議の国に導く白ウサギにしたのは面白いアイデアで
ズボンから出た尻尾がかわいい。赤いサングラス(ウサギの赤い目を表わす?)が似合うワトソン。
ラムも黒髪が似合っていて、ジャック役ボネッリとのPDDもラブリー♪

不思議な国では、ハートのジャックJが母にそっくりなハートの女王に追われている。
泣きながら眠ったアリスの潜在意識で、厳格な母親が横暴なハートの女王に変身?
ジャックはここでもタルト泥棒の疑いをかけられている。

小さなドアから、花園(ダンサーたちが客席でダンス)が見えて
好奇心旺盛なアリスが、Drink Meと書かれた飲物やEat Meと書かれたケーキを食べて
体が小さくなったり大きくなったりする演出が面白い。

アリスが流した涙で池(影絵)ができて、動物たちと一緒に泳ぐ。 
姉ロリーナ役がインコ(Lorina=Lory)&妹イーディス役が鷲(Edith=Eaglet)で登場。
岸辺に上がり、体を乾かすためのコーカスレースのシーンも楽しく
art→tart→Start と言葉遊びの演出あり。

カットされたエピソードやキャラクターもあったけど
白ウサギはアリスを紙のボートに乗せて、魚とカエルの従僕がいる公爵夫人の家へ。
女王からの招待状を持った蔵健太さん&オンディヴィエラの踊り、振付が良い。

家の中には赤ちゃんを抱いた公爵夫人、やたらコショウを使う料理人とチェシャ猫がいる。
公爵夫人役は男性でフィリップ・モーズリー、血だらけのエプロンと暗いキッチンがホラー?
アリスは公爵夫人から赤ちゃんを渡されるが、外に出ると豚になっていた。

せかせかした白ウサギを上手く演じるワトソンが再び登場。
アリスは、ハートのジャックと再会してラブラブに踊る。
アリスの理想の男の子を演じるボネッリは、甘い雰囲気。
トランプたちを引き連れたハートのクイーンQとキングKが来て、公爵夫人はクロケーへ。
料理人は斧が縁で?死刑執行人と仲良しに。
ジャックと隠れていた公爵夫人の家から出てきたアリスは、白ウサギに目隠しされて1幕終了。

1幕はマイム、舞台セット、特殊効果で物語が進行されて踊りは少ない。
いろんな仕掛けがあって楽しいけど、あまりバレエっぽくない?

2幕、アリスの前に宙を舞うチェシャ猫が現れる。原作のイメージに近い?
ニヤニヤ笑いのチェシャ猫は、獅子舞のような黒子が操っていて
バラバラになって消えたり浮かび上がる演出で、よくできてる。
アリスを三月ウサギと帽子屋の家へ案内した後、消える。

三月ウサギのお茶会は、リハーサルで見たシーン。
奇抜なルックスのマッド・ハッター役マックレーが、カッコいい☆
2003年ローザンヌ入賞時に有名になった得意のタップダンスを披露。
でもマックレー以外のダンサーやカナダ国立バレエで、彼のように踊れるのかな?
細かく拍子をとった三月ウサギや眠りネズミと絡む振付も良い。
ステージ上のライトになったティーカップや巨大マフィンや巨大ティーポットなど
セットがラブリー。

再びチェシャ猫が現れて消えた後、アリスのソロ。アリスの姉妹が現れては消える。
原作と順序が違うけど、青いイモムシのシーン。
アラブ系の踊り(水キセルを吸っていたから?)で、キノコを表した傘があり
ポワントの女性たちが胴体をかぶってニョロニョロ と面白い演出。
しなやかなアンダーウッドの踊りが好印象。

アリスが青いイモムシにもらったマシュマロをかじると、花園のシーンに。
花のワルツっぽく、突然クラシックバレエに。群舞の使い方が上手い。
ジャックが現れてアリスと再会してパドドゥ。
女王がジャックを捕らえようと現れて、アリスは白ウサギに助けを求めて2幕終了。
2幕は踊りが満載で、やっとバレエらしい。

2幕終了時、斧に書かれたINTERVALの文字が
3幕開演前には、ACT IIIに変わっていた。

3幕は、女王ヤノウスキーの独擅場で影の主役?
まずは白いバラを赤く塗る3人の庭師の踊り。この振付、好きかも。
ハートの女王が、トランプ兵やキングを連れて現われる。
かんしゃくもちの女王は、庭師たちに死刑宣告をした後
「眠れる森の美女」ローズ・アダージョのパロディ(笑)
首を切られまいかビクビク恐れる家来たちと踊る。
ローズの代わりにタルトをかじりながら というのも面白い。
ヤノウスキーは強烈なキャラで、白鳥の湖の時よりもハマリ役?
客席の爆笑と喝采を一人占め。サウンダース演じる内股で鬱気味なキングも笑える。

女王主催のクロケー大会も、アイデアが満載。
ピンクの衣装の女性ダンサーが、手を首代わりにしてフラミンゴの踊り。
道具として使うフラミンゴは、パペット。
ボールとなるハリネズミは、着ぐるみの子役でかわいい。
ゲートになったトランプの女性の衣装、チュチュがトランプのシンボルの形になって
頭にナンバーがついています。

アリスはジャックと再会するも、女王に連行されてしまうジャック。
トランプの踊り、ウィールドンはアブストラクトな振付が上手い。
裁判準備をする白ウサギのソロ。ここまで演技が多くて、やっとワトソンの見せ場。
「カルメン」のパロディ風女王のソロの後、裁判が始まり
陪審員である不思議の国の住人たちと白ウサギが踊って盛り上がる。
ロミオっぽい衣装に変わったジャックの伸びやかなソロ
無実を訴えるアリスとのパドドゥは、しっとり。
二人でハート型を作る振りもあり、3幕のPDDが一番好きかも。
ラストのドミノ倒しも面白かった!

ハチャメチャな不思議の国から、現実世界に戻ったアリス。
1幕の場面に戻るのかと思ったら、セットは同じだけどラジカセが置いてあって
現代の若いカップル(衣装早替わりしたラムとボネッリ)になっていて
本と同じ夢を見ていた というオチ。1幕で踊ったパドドゥを再び踊る。
カメラを持った旅行者、衣装を早変えしたワトソンに頼んで
スマホでツーショット写真を撮ってもらう二人。この男性とどこかで会った気がするアリス。
ベンチに本を忘れて立ち去る二人。白ウサギの仕草をした男性が、本を読み始めて幕。
Alice’s Adventures in Wonderland2
最初から最後まで出ずっぱり踊りっぱなしでハードなアリス役を、表情豊かに演じていたラム。

モダンな背景映像や舞台装置、ポップな衣装とメイク、オモチャ箱をひっくり返したような音楽
ユニークな振付で、原作の不思議な世界をクリエイティブに再現。
アリスとジャックのロマンスを盛り込んで、場面転換も多く
ふだんバレエをあまり観ない人や子供も楽しめるエンターテイメント。
Alice’s Adventures in Wonderland4
私のイチ押しスティーヴン・マックレー、来月のABTゲスト出演が楽しみ♪
Alice’s Adventures in Wonderland5
眠りネズミのジェームズ・ウィルキーと三月ウサギのリカルド・セルヴェラ
Alice’s Adventures in Wonderland6
セクシーだったエリック・アンダーウッド
Alice’s Adventures in Wonderland7
フラミンゴとハリネズミ
Alice’s Adventures in Wonderland3
トランプのリードには、小林ひかるさんとチェ・ユフィさんも。

カンパニー総動員の賑やかさで、脇を固めるダンサーたちも楽しんで個性的なキャラを表現。
演劇的でロイヤルにピッタリな演目です。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

La Fille Mal Gardee (Royal Ballet)

昨年5/16に上演されたロイヤルバレエ「リーズの結婚」のアンコール上映。
La Fille Mal Gardee5

現存する最古のバレエ作品で、初演1789年ジャン・ドーベルヴァル振付。
(タイトルと台本だけ残って、振付は失われた)
貴族や妖精が登場しない庶民を描いたバレエは、当時珍しかったそう。
1960年フレデリック・アシュトンが改訂振付、フェルディナン・エロールの音楽を基に
ジョン・ランチベリーが編曲。
未亡人で裕福な農園主シモーヌ(男性が演じる)と娘リーズと恋人コーラスのドタバタ劇。
あらすじは、こちら。牧歌的な雰囲気のラブ・コメディで、本物のポニーも登場。

Colas: Steven McRae
Lise: Roberta Marquez
Widow: Philip Mosley
Alain: Ludovic Ondiviela
Thomas: Gary Avis


1幕、農園の中庭。小屋から出てきた雄鶏と雌鶏が、元気に朝を告げる踊り
英国バレエお約束の着ぐるみで、顔が見えないのでダンサーは大変そうだけど
羽を動かしたり足を掻く動きがコミカルでかわいい。ほんわかします。

下手にある家からリーズ役、マルケスが登場。
窓からリーズの母シモーヌ役モーズリーが顔を出すと、コソコソ隠れるリーズ。
芸達者なモーズリーは、ひとつひとつの仕草が面白くて
全編オバサンっぽい演技で楽しめました♪

リーズがバター皿を持って踊り始めると、鶏たちがはけていく。
リボンをもったリーズの踊り、新体操のようで
このバレエでは、小物を持った踊りが沢山あります。
小柄なわりに体格がしっかりしてる(バレリーナっぽくない)マルケスは
好みのダンサーではないけど、マイムが上手く表情豊かで愛らしい。

ピンクのリボンを愛のしるしに結び付けておくと
後から現れたコーラスが見つけて、嬉しそうにそれをほどいて
自分が持って来た棒に結びつけて踊る。
このピンクのリボンは、後のパ・ド・ドゥや友人たちとの田園の踊りでも大活躍。

コーラス役マックレーは背は低いけど、若々しく爽やかな雰囲気でこの役にピッタリ。
ようやくリーズと会えたけど、シモーヌに見つかって邪魔されてしまう。
農夫と村娘たちの群舞。鎌を持って踊ります。

やがてシモーヌがいなくなると、二人で仲良く踊る。リボンのPDD
ターンしてリボンを体に巻きつけあったり、お馬さんごっこ?したりラブラブな二人
巨大あやとりを完成させる振付、よく考えたなぁ。
かなり長いリフトがあって、マルケス重そう。。。
村娘8人の踊りに、リーズが加わる。

女手一つで(ダンサーは男だけど)育てた娘を、お金持ちの葡萄園主トーマスの息子アランに
嫁がせたいシモーヌ。なぜ男性がシモーヌを演じるのか と思ったけど
リーズを担いだり振り回したりするから、男性の方が適役ですね?
トーマスとアラン親子が訪れてきたけど、赤い傘がお気に入りのアランは
ちょっとおバカな不思議ちゃんキャラ。オンディヴィエラは、笑いを誘う自然な演技。
踊りはコミカルだけど、細かいステップが難しそう。
ピンクのかわいい衣装に着替えたリーズと一行は、トーマスの馬車で収穫中の畑へ。
ここでポニーちゃんが登場するんですね。

背景画が変わってニワトリの踊りの後に、ワインボトルを持ったコーラスのソロ
開脚ジャンプしまくりでもエレガントなマックレー。お茶目な演技も似合ってます。
畑では収穫の最中で、刈り取った麦の束に囲まれながら農夫たちが陽気にダンス。
ワインを差し入れするコーラスが、リーズの結婚話を阻止するため協力を呼びかける。
伸びやかに踊るマックレー、足のラインが美しい~

トーマスたちが登場。リーズとコーラスとアランの変則的な?パ・ド・ドロワ。
子供のように純真で憎めないキャラのアラン、農夫や村娘たちと踊る。
横笛を吹く男性の踊り、脚捌きが見事です。
フォークダンスっぽい踊りの後、アランも笛を吹こうとするけど
上手く吹けなくてみんなにからかわれる。

トーマスたちがいなくなるとリーズとコーラスのPDD、見せ場です。
リーズの友人たちも加わり、花が開くような華やかなリボン。
8本のリボンを持ってのプロムナード、これまたハードな振付ですね~
頑丈そうな脚でバランス技をきめてたマルケス。
マックレーは柔軟性があって、しなかやな跳躍、鮮やかな回転技
グラン・ジュッテしながら舞台をスピーディに旋回。
くるみ割り人形で観た時も上手いなーと思ったけど、6月ABTゲスト出演が楽しみになってきた!

ラブラブな二人を見て、もちろんシモーヌが激怒。が、みんなにのせられて
村娘達と木靴の踊りを披露。オバサンキャラで軽快に踊ります。
メイポールダンスでリボンを編んで楽しく踊っていると、突然どしゃ降りの雨
ニワトリも加わっての大騒ぎに。雷雨がひどくなり、散り散りに家路へと急ぐ。
傘を開いたアランは強風にあおられ、飛ばされて宙に舞う(笑)

2幕、リーズの家。雨に濡れた母娘が家に駆け込んでくる。
風邪をひかないようリーズにクリーム色、自分はピンクのスカーフを巻くシモーヌ。
コーラスに会いに行きたいリーズ、母親は扉に鍵をかけてポケットに入れる。
二人の攻防戦が面白くて、娘を出て行かせないよう糸巻きを手伝わせたり
タンバリンを叩いてリーズを踊らせたり。が、眠気が抑えきれなくて寝てしまうシモーヌ。
外に出られないリーズは、窓から身を乗り出してコーラスと抱き合います。
扉越しに踊る二人、サポートするのが大変そう。

突然シモーヌが目を覚まし、コーラスはあわてて引っ込み
リーズは、ごまかそうと踊り出す。熱でも出たのか? と思ったシモーヌでしたが
気分が乗って一緒に手拍子して楽しそうに踊る。
農夫達が収穫した麦束を持ってやって来て、シモーヌが賃金を支払う。
仕事がすんだ事を祝って踊り出す農夫たちにまぎれて外へ出ようとするリーズを
家に閉じ込めて、鍵をかけて外出するシモーヌ。

閉じ込められたリーズは、コーラスとの未来を幸せそうに思い描いていると
さっき運ばれた麦束に隠れていたコーラスが、喜んで飛び出してくる。
自分の持って来たピンクのスカーフとリーズのクリーム色のスカーフを交換して
お互い愛の結び目を作る。
が、シモーヌが戻ってきて、慌ててコーラスを2階の寝室に隠すリーズ。

帰って来たシモーヌは、リーズのピンクのスカーフに気づくも
時間もないので、ウェディングドレスに着替えるよう命じて
コーラスが隠れているとは知らずに、リーズを寝室に閉じ込める。

トーマスと公証人と書記?がやって来て、証書に署名しトーマスとシモーヌは乾杯。
農夫や娘たちに囲まれて晴着姿のアランが、指輪と赤い傘を持ってやって来る。
指輪を渡すように言われたアランは、階段を上がって2階へ。
が、扉を開けるとウェディングドレス姿のリーズとコーラスがキスしてて大騒ぎに。
めまいを起こすシモーヌ、憤慨するトーマス、がっかりするアランかわいそう。。。
愛し合っているコーラスとリーズこそ結婚させるべき と公証人がシモーヌを諭し
ついに折れて二人の結婚を認めます。
激怒したトーマスは、呆然としているアランを連れて出て行く。

皆に祝福されたリーズとコーラス、ラブリーなPDD
農夫の一人が横笛を吹き始めると、みんなで楽しく踊って退場。
めでたしめでたし と思ったら、誰もいなくなった家にアランがこっそりやって来て
忘れていった大切な傘を見つけると、ご機嫌で飛び出していって幕。
La Fille Mal Gardee2
ほのぼのアシュトンワールド、でも振りは速いし小道具を持って踊る場面が多く
ブルノンヴィルやヌレエフが喜びそうな?脚捌きを見せる高度な振付で、見所がいっぱい。
La Fille Mal Gardee3
笑いがちりばめられたコミカルな演劇バレエ、ハッピーな気分になれる楽しい作品です。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Notre-Dame de Paris(La Scala Ballet)

2/14に上演されたミラノ・スカラ座ノートルダム・ド・パリ」の映画館上映。
Notre-Dame de Paris1

1965年パリオペラ座初演。ローラン・プティ振付、音楽モーリス・ジャール
ヴィクトル・ユーゴー「ノートルダム・ド・パリ」を基としたバレエで
エスメラルダと彼女を取り巻く3人の男達の嫉妬、哀切、狂気に織り成された作品。

Esmeralda: Natalia Osipova
Quasimodo: Roberto Bolle
Phoebus: Eris Nezha
Frollo: Mick Zeni


1幕、15世紀パリ。教会が権限を持って、弾圧していた時代。
イブ・サンローランの色鮮やかな衣装の民衆たち。
大聖堂での道化祭。せむしの鐘つき男カジモドは、民衆に祭り上げられる。
ボッレは、カジモド役を演じるには美しすぎ?
眉毛を繋げて描いた顔に瘤があるメイク。
背筋を伸ばすことなく、常に右肩を上げて右腕を不恰好に曲げた姿勢で
異形に生まれついたカジモドを表現。
踊りにくそうな上に、演技力が問われる役です。

司祭フロロが現れて、浮かれていたカジモドは引き下がる。
フロロは黒い十字のメイクで、衣装も黒で胸にはクロス。
聖職者 と言うよりも、悪魔っぽい?

タンバリンの音が聞こえて、ジプシー娘エスメラルダが登場
身体能力があるオシポワは、シャープな動きで一つ一つのポーズが美しい。

エスメラルダに心を奪われたフロロは、彼女を捕まえるようカジモドに命じる。
嫌がるエスメラルダを追いかけるカジモドと
赤い衣装の異様な人たちの群舞。

衛兵フェビュスが颯爽と登場して、エスメラルダを助ける。
黒パンツと白タイツのフェビュスの衣装がちょっと。。。
カジモドは、フェビュス率いる兵隊たちに殴られまくる。かわいそう。
同情したエスメラルダは、カジモドに水を与える。
エスメラルダの優しさに触れるカジモド。このシーン、いいな。

フェビュスと兵士たちの踊りの後
エスメラルダとフェビュスに嫉妬するフロロ。

居酒屋で、商売女たちと楽しそうに踊り上着を脱がされるフェビュス。
(原作ではフェビュスは婚約者がいる浮気男)
フェビュスと愛し合うエスメラルダのパドドゥは、18禁?
裸を連想させる肌色の衣裳で、官能的な踊り。
逢引する二人をつけてきたフロロが絡んで、パドトロワに。
肩車リフトなどあり、1幕の見せ場です。
フロロはけっこう踊る役で、彼の心理描写になっているかのよう。

情慾の虜になり心が壊れたフロロは、フェビュスを刺して逃げる。
エスメラルダが、フェビュス殺害の濡れ衣で処刑されそうになったところへ
カジモドが現れて、エスメラルダをさらってノートルダム大聖堂にかくまう。

2幕、大聖堂の鐘を鳴らすカジモドのソロ。ダイナミックな踊り。
衣装替えしたエスメラルダとカジモドのパドドゥ。2幕の見せ場で素晴らしかった!
体を自由に解放されて踊るカジモド。
オシポワの美しいアラベスク。肩車されたり、ボッレの背中の上にのる。
眠ってしまったエスメラルダを、抱きかかえて鐘のように揺らす振付が◎
エスメラルダをゆっくりと下ろすと、元の体に戻ってしまうカジモド。
切ない。。。

フロロがやって来て、エスメラルダに迫る。
エスメラルダ役は、かなりハード。エビ反り倒立がすごい!
フロロがエスメラルダをビンタしまくる。暴力的な振付が多いなー
カジモドと一緒に、死を予感させる?黒い衣装の群舞が登場。
クライマックスが近づいてくるカンジ。
エスメラルダは怯えまくり、フェビュスの死体が転がっていく。。。怖っ

フロロは助命と引き換えに愛人になるよう迫るが、エスメラルダは拒否。
処刑されるエスメラルダ。そういえば「若者と死」でも首吊りがあったっけ。
同時に、カジモドがフロロを絞め殺す。
エスメラルダの遺体をカジモドが抱いて去っていき、幕。
愛するエスメラルダを何度も激しく抱きなおすカジモドの後姿から
悲痛な叫びが聞こえてくるようでした。
オシポワ、振り回されてたー 脱力っぷりも見事。

Notre-Dame de Paris2
ボッレの内面表現と、オシポワのキレのある踊りが見応えあり。
Notre-Dame de Paris3

効果的な照明。影の主役はフロロ?と思うほど重要な役。群舞も見所で上からのカメラワークが多い。
ダークなプティ作品で、死がテーマなので暗いです。
無理やりハッピーエンドにしてる「エスメラルダ」の方が好きかも。。。

Backstage

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La Bayadère (Bolshoi Ballet)

1/27に上演されたボリショイ「ラ・バヤデール」を映画館で鑑賞。
ロシアのカンパニーなのに、なんでタイトルが「バヤデルカ」ではないんだろう?
La Bayadère1
ライブ中継 ということで、ザハロワ&アレクサンドロワの豪華キャスト☆

Nikia: Svetlana Zakharova
Dugmanta, Rajah: Alexei Loparevich
Gamzatti, His Daughter: Maria Alexandrova
Solor, the noble warrior: Vladislav Lantratov
The High Brahmin: Andrei Sitnikov
Aya, Slave: Anastasia Vinokur
Dance with Drum: Anna Antropova, Vitaly Biktimirov, Igor Tsvirko
The Bronze Idol: Denis Medvedev
Manu (Dance with Jug): Maria Prorvich
Scene “Shadows” First Variation: Anastasia Stashkevich
Second Variation: Anna Tikhomirova
Third Variation: Chinara Alizade


舞台の流れはヌレエフ版とほぼ同じ。ってこっちのが先だけど。
グリゴローヴィチ版の新演出だったのか、神殿崩壊はなくて(昔はあったらしい)
ソロルが中途半端な回想をして終わり?という??なラスト。。。

1幕、寺院前。上手奥に黄金仏像あり。虎は出てこない
マグダヴェーヤ役アントン・サヴィチェフは、しょっぱなから全開で軽やかなジャンプ。
ニキヤのベールをかぶる意味は、ニキヤへの憧れ?
存在感があり、スタイル良くていい体してる~ 
半裸&生足、ロン毛の苦行僧たちの踊りも、ボリショイだとカッコよく見える。
ABTもあっさりした衣装・メイクだといいのに。

ソロルは若手期待のホープ、ラントラートフが柔軟に跳びまくってた。
ターバンは似合ってないけど、エレガントで
戦士 と言うよりもプリンスっぽい。
二人の大御所相手に大健闘で、若干押され気味でしたが頑張っていた。

マグダヴェーヤが見守る中、愛に溢れるPDD
ザハロワは、ちょっと痩せすぎ?子供産んだとは思えない細さ。。。
クラシックチュチュだといいけど、1&2幕の衣装だと肋骨が見えて気になってしまう。
凛とした神聖な巫女で、背中のしなりが美しくしゃちほこリフトが決まってた。

ラジャの宮殿、ガムザッティ登場。アレクサンドロワは、キラキラ輝く女王様オーラと
ゴージャスさでハマリ役☆頑丈そうな脚で、キレのある踊り。
画面からはみ出そうな勢いあり!
ジャンペの踊りでは、ユリア・ルンキナとスヴェトラーナ・パブロワが
エビ反りジャンプしまくり。

ニキヤと奴隷のPDDでは、薄水色に衣装替えしたザハロワ。背筋がすごい。
セクシーな奴隷役ロドキンは力強いサポートで、ラストは直立リフト。

ラジャに呼ばれて、娘ガムザッティと結婚させる と言われるソロル。
ラントラートフは、拒絶したい素振りを見せるけど
ガムザッティを見た途端、あまりの美しさに呆然とする演技が◎
愛するニキヤと、目の前に現れた美女とラジャへの忠誠心で
揺れ動く葛藤が表わされていた。

マイムが踊りの中に組み込まれていて、ガムザッティが婚礼を夢見て
ソロルがニキヤに愛を誓った と知って感情的に踊ったりする。
赤&ピンクに衣装替えしたニキヤを呼びつけて、火花散らす女の争い
ニキヤも負けずにガムザッティを刺そうとして、二人とも気が強そう。

2幕、婚約式。まず扇の踊り。子役ダンサーや槍を持った男性ダンサーも加わる。
オウムの踊りの後に、女性ダンサー4人の踊り。
ブロンズアイドルはデニス・メドヴェージェフで、子役ダンサー付き。
あまり金ピカでないけど、ゴールドのビキニパンツがすごい。。。
マヌーは、アンナ・レベツカヤ(予定されてたフィーリン夫人マリーヤ・プロヴィチから変更)
子役付きで、可憐でかわいい~
ボリショイ と言えば太鼓の踊り。情熱的で観客をワクワクさせて盛り上がる。
アンナ・アントロポヴァとヴィタリー・ビクチミロフが、カッコいい!
躍動感があって、よく足が上がるなー
幕間バックステージで太鼓を放り上げる練習をしてた太鼓隊長
イゴール・ツヴィルコが、熱くてはじけてた☆

パダクションでは、艶やかなアレクサンドロワ。ピンクのチュチュが素敵。
ラントラートフとユニゾンの振りも絶妙で、揃っていた。
アダージョでカリム・アブドゥーリンとイワン・アレクセーエフが加わって
パドトロワ2組になり、しっとり。ラブラブなソロルはニキヤのことを忘れたのか?

ソロルのバリエーション、豪快に跳んで品もある。
ガムザッティのヴァリエーション、大きな踊りで素晴らしい~
貫禄たっぷりの女王様で、とどめのコーダではソロルよりも勝ってしまってた。
音楽のテンポが速い高速フェッテ!

マグダヴェーヤが心配そうに見守り、悲しみ溢れるニキヤ奉納の踊り
赤のビキニ&パンツの衣装で、ガムザッティの強さに対比して儚げで同情をそそる。
ラジャの言いつけで花籠が渡され、毒蛇に噛まれるニキヤ。
事態を予期していた大僧正が、解毒剤を差し出すも
ガムザッティとイチャつくソロルに絶望したニキヤは、拒否して息絶える。
絶命したニキヤを見て嘆いたソロルは、その場から走り去る。
カーテンコールで、ニキヤが生きてるのがおかしなカンジだった(笑)

3幕、部屋に駆け込んできて現実逃避にアヘンを吸うソロル。
苦行僧のキャンドルダンスの後、ソロルはニキヤの幻影を見る。
4つの傾斜を降りてくる32人の影の王国が、素晴らしかった!
先頭ダンサーは、何10回もアラベスクを繰り返すので大変だけど
まるで一人のダンサーが幾重にも重なってるように幻想的で、溜息もの。
上からのフォーメーションも美しい。
Three shades(スタシュケーヴィチ、チホミロワ、アリザーデ)が登場して優雅にワルツ。

苦悩するソロルのソロ、ラントラートフかっこいい~
ザハロワとの神秘的なPDD、音もなく跳んで脅威のバランス技。
ラストのポーズのホールドの長さ!
Three shadesは、スタシケーヴィチもクールだけど
やっぱりチホミロワの雄大な踊りが好きかも。

ヴェールでは、タイミングを合わせにくかったのか?
オケのテンポが早くて、ちょっと踊りにくそうだった。
コーダでは盛り上がって、ザンレール6連続決めたラントラートフ
ザハロワは早送りのようなターン、あの細さでよくスタミナ持つなぁ。

ラストは、夢から醒めたソロルがニキヤの幻影を求め嘆き倒れて幕。
神殿崩壊があった方が、ドラマチックなボリショイに合ってるのにな。
La Bayadère4
グリゴローヴィチ版は、男性ダンサーの振付がカッコいい。
脇役陣の踊りもそれぞれ素晴らしく、シンプルだけど煌びやかな衣装も素敵。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術