The Mariinsky@BAM

マリインスキーバレエを鑑賞しに、Brooklyn Academy of Musicへ。

plisetskaya
昨年亡くなったマイヤ・プリセツカヤへのトリビュート・ガラで
ボリショイ劇場でも開催)
私が行ったのはA Tribute to Maya Plisetskaya: Program D

Excerpt from Carmen Suite (1967)
Performed by Uliana Lopatkina and Andrey Ermakov
Choreography by Alberto Alonso
Music by Rodion Shchedrin after Georges Bizet

Maria and Vaslav adagio from The Fountain of Bakhchisarai (1934)
Performed by Ekaterina Osmolkina and Maxim Zyuzin
Choreography by Rostislav Zakharov
Music by Boris Asafyev
Mariinsky2

Melody (1949)
Performed by Uliana Lopatkina and Andrey Ermakov
Choreography by Asaf Messerer
Music by Christoph Willibald Gluck
Mariinsky1

Pas de deux from Giselle
Performed by Maria Shirinkina and Vladimir Shklyarov
Choreography by Jean Coralli and Jules Perrot (1841)
Revised choreography by Marius Petipa (1884)
Music by Adolphe Charles Adam
Mariinsky7

La Rose Malade (Death of the Rose) (1973)
Performed by Uliana Lopatkina and Andrey Ermakov
Choreography by Roland Petit
Music by Gustav Mahler
Mariinsky3

マリインスキーオケによる生演奏
オスモールキナ&ジュージン夫妻の「バフチサライの泉」は観たことないけど
1幕マリアと恋人ワツラフのPDDのよう。
腕が長いロパートキナ、Melodyでヴェールの使い方が綺麗で見惚れてしまう。
シリンキナ&シクリャーロフ夫妻のジゼルも良かった!
夫婦でミュンヘンバレエと契約したってホント?
Death of the Roseは、演奏も照明も素敵で
ロパートキナの崇高な雰囲気に惹きつけられました。上半身裸のエルマコフにも(笑)

休憩挟んで
Excerpt from Act III of The Fountain of Bakhchisarai (1934)
Performed by Uliana Lopatkina, Maria Shirinkina and Roman Belyakov
Choreography by Rostislav Zakharov
Music by Boris Asafyev

Adagio from Act III of Shurale (1950)
Performed by Valeria Martinuk and Maxim Zyuzin
Choreography by Leonid Yakobson
Music by Farid Yarullin

Pas de deux of Mekhmeneh Bahnu and Ferkhad from The Legend of Love (1961)
Performed by Uliana Lopatkina and Andrey Ermakov
Choreography by Yuri Grigorovich
Music by Arif Melikov

Balcony pas de deux from Romeo and Juliet (1940)
Performed by Ekaterina Osmolkina and Maxim Zyuzin
Choreography by Leonid Lavrovsky
Music by Sergei Prokofiev

Excerpt from The Little Humped Back Horse
Performed by Uliana Lopatkina and Vladimir Shklyarov
Choreography by Alexei Ratmansky
Music by Rodion Schedrin
Mariinsky4

タタールの民話が基になってる「シュラレ」も初めて見られたし
(衣装もそんなカンジ)
「バフチサライの泉」3幕も見られて、全幕で観たくなった!
99年マリインスキーNY公演でも踊ったらしいロパートキナ
ギレイの心を奪わったマリアの美しさに嫉妬するザレマ役を熱演。
長身で迫力があったベリャーコフは、まだ若いのかな?
愛の伝説」のバヌー役が好き  と言うだけあって、こちらもハマっていました。
オスモールキナ&ジュージン夫妻のロミジュリは、ラブロスキー版なのでしっとりと。
「イワンの仔馬」2幕PDDでは、チャーミングなお姫様
シクリャーロフは、6年前のイワン役がかわいかったのを思い出しちゃった。

Mariinsky9
マルトゥイニュク、ベリャーコフ、シリンキナ、シクリャーロフ
オスモールキナ、ジュージンがカーテンコール
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その間にロパートキナだけ着替えて「瀕死の白鳥」 2ヶ月前の感動が再び蘇る。
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The Dying Swan (1905)
Performed by Uliana Lopatkina
Choreography by Michel Fokine
Music by Camille Saint-Saëns
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エルマコフ&ロパートキナも加わって、再びカーテンコール
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至宝ロパートキナ様の七変化が堪能できて、満足☆良いもの観させて戴きました~

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Swan Lake (Mariinsky Ballet)@びわ湖ホール

ミシガンクルーズの後、マリインスキーバレエ白鳥の湖」を鑑賞しにびわ湖ホールへ。
Swan Lake

オデット/オディール: オクサーナ・スコーリク
ジークフリート王子: ザンダー・パリッシュ
王妃: エカテリーナ・ミハイロフツェーワ
王子の家庭教師: ソスラン・クラエフ
道化: グリゴーリー・ポポフ
悪魔ロットバルト: コンスタンチン・ズヴェレフ
王子の友人たち: ヴィクトリア・クラスノクーツカヤ、ナデージダ・ゴンチャール、エルネスト・ラティポフ
小さな白鳥: アナスタシア・アサベン、オクサーナ・マルチュク、アレクサンドラ・ランピカ、スヴェトラーナ・イワノワ
大きな白鳥: ヴィクトリア・ブリリョーワ、ディアナ・スミルノワ、エカテリーナ・チェブキナ、ズラータ・ヤリニチ
2羽の白鳥: エカテリーナ・イワンニコワ、ナデージダ・ゴンチャール
スペインの踊り: アナスタシア・ペトゥシコーワ マリーヤ・シェヴャコーワ、アレクセイ・クズミン、ローマン・ベリャコフ
ナポリの踊り: オクサーナ・マルチュク、デニス・ザイネトジノフ
ハンガリーの踊り: オリガ・ベリク、ボリス・ジュリーロフ
マズルカ: クセーニャ・ドゥブローヴィナ、エレーナ・アンドローソワ、ナターリヤ・ドゥゼヴーリスカヤ、ズラータ・ヤリニチ、アンドレイ・ソロヴィヨフ、ドミートリー・プィハチョーフ、アレクセイ・チュチュンニック、エフゲニー・ジェリャービン

セルゲーエフ版は久しぶりに見るので、こちらで復習。
大阪公演はキャストが土壇場で変更、ギリギリまで悩んで行かなくてよかった。。。

開演前、なぜかロミジュリの練習をしていたオケメンバーがいた。
アレクセイ・レプニコフ指揮の音色は、まずまず。
テンポが急にゆっくりになったり(ダンサーの希望?)早くなったり。
たまに金管が外していたような気がしたけど。

1幕、道化役ポポフが活躍。
Mariinsky8
テクニックはありながらも、マリンスキーなのでエレガントさもある道化。
ベテランらしく安定した踊りで、高速ピルエットで魅せてくれました。

美形親子の王妃役ミハイロフツェーワと王子役パリッシュ。
花輪がこれだけ似合う王子は、いないいでしょう。
2010年ロイヤルから移籍したパリッシュは、まだセカンドソリストで初々しい。
長身、小顔、脚が長くて、見た目は麗しい。踊りもエレガントだけど
所作や歩き方が、王子っぽくないかなぁ。
イギリス人だしロイヤル出身だから、ロミオ役の方が似合うのか?

2人をサポートするトロワは、ラティポフ。王子より振付けが難しそう。
まだ若いのかな?サポートも丁寧で頑張ってました。
クラスノクツカヤは優雅な舞いで、好印象。
ゴンチャールよりも、バトーエワで見たかった~

乾杯の踊りの後、湖畔へ。
オデット役スコーリク、9/25プリンシパルに昇格したばかりだけど、貫禄出てきた?
Mariinsky7

ロパートキナもソーモワもシャプランも来ないので、あまり期待してなかったけど
オクサーナのオデット、いいじゃん~
ワガノワ出身でないから?アンチには叩かれてたようだけど
ラインが美しく、大勢の白鳥たちの中にいても華麗で存在感がある。
以前 ドキュメンタリー映画「A Beautiful Tragecy」を見たので、感慨深い。
プロフ写真の顔はコワいけど(失礼!)、舞台では綺麗だし手足も長くてスタイル良いし
しなやかな上半身、腕の動きが柔らかくて指先も綺麗でオデットにピッタリ。
ちょっと冷たそうで、高貴な雰囲気が漂う。
少し不安定な箇所もありましたが、決めのポーズに魅せられます。

Mariinsky5
上の階から観たので、コールドのフォーメーションも美しかった。

PDDではあまりケミストリーを感じず、パリッシュはサポートでいっぱいいっぱい?
ロシアで基礎教育を受けたダンサーとの違いが、垣間見えてしまう。。。
オクサーナとは、オーラや格の違いを感じたけど
セルゲーエフ版の王子は、影が薄い役なのでいいか。
何となく緩くて、押し出しの強さ と言うかドヤ感がもう少しあれば。
恵まれた美形と長身を生かして、頑張ってほしい。

ロットバルト役ズヴェレフは顔長いって聞いたけど、このメイクだとわかりにくいな。
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シャープな踊りでキレがあって跳びまくり!パリッシュよりもリフトが上手いし
王子役もやるだけあって、安心して見られました。
個人的にはエルマコフで見たかったけど、良かったので満足。

2幕、舞踏会。
ハンガリーのリードダンサーが美男美女。ジュリーロフがカッコよかった。
マズルカにいた男前は、チュチュンニックかな?
王子の花嫁候補役6人にいた石井久美子さん、長身でロシア人の中でも浮かない。
石井さんはワガノワにいただけあって、溶け込んでるのが凄い。

小悪魔オディール、スコーリクはあまり高慢さはなくてクールな女王様。
オディールのヴァリエーションは、ABT版と同じく
ピアノのための18の小品op.72-12「いたずらっ子」
パドシスの第5ヴァリの方が、ロシアっぽいのにね。
優柔不断だった王子は、メロメロに。
グラン・フェッテはダブルも入れて、盛り上がりました。

再び湖畔。オデットを待つ白鳥たちの踊りで
ピアノのための18の小品op.72-11「きらめくワルツ」
2羽の白鳥の踊りの後、オデットのソロ
場を支配する雰囲気で、憂いあるオデット。
スコーリクは、悲劇エンドの方が似合いそう。

やっと王子が来て、 再びピアノのための18の小品op.72-15「ショパン風に」
原譜でない音楽が続くと、スワンレイクっぽくなくなる と言うか。。。
4幕が長くなって、踊りがいっぱい見られるのはいいんだけどね。

ロットバルトと王子の戦いは、あっさり終わる。
王子に片羽をもがれて、苦しみ息絶えるロットバルト。
まだもう片羽残ってるのに と言ってあげたくなった。笑
甘い雰囲気のパリッシュは、ハッピーエンドが似合ってるけど
もう少し2人の間に愛が感じられたら良かったかな。
Mariinsky6
スコーリクは、次世代のマリインスキーを支える一人になりそう。
さらに深みが出てくれば、今後が楽しみです。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Mariinsky Theatre’s Swan Lake In 3D

「くるみ割り人形」3D に続いて、マリインスキーバレエ「白鳥の湖」3D
6/6アメリカの映画館でも上映。予告映像とは王子役が違ってた。
Mariinsky4

Mariinsky Theatre II オープニング記念ってことで、ゲルギエフ&主役2人もご挨拶.。
コンダウーロワは英語話せるのね。アスケロフの通訳もこなす。
3年前ロイヤルから移籍したザンダー・パリッシュも
(英語が話せるから?)案内役と一緒に解説。

キャスト
Odette-Odile: Yekaterina Kondaurova
Siegfried: Timur Askerov
The Queen: Elena Bazhenova
Tutor: Andrei Yakovlev
Jester: Vasily Tkachenko
Rothbart: Andrei Yermakov
Prince' s Friends: Yekaterina Ivannikova, Nadezhda Batoeva, Xander Parish
Little swans: Elena Chmil, Oxana Marchuk , Svetlana Ivanova, Valeria Martynyuk
Big swans: Daria Vasnetsova, Alisa Sodoleva, Yulia Stepanova, Yuliana Chereshkevich
Two swans: Oxana Skorik, Anastasia Nikitina
Spanish dance: Maria Shevyakova, Maria Adzhamova, Islom Baimuradov, Kamil Yangurazov
Neapolitan dance: Anna Lavrinenko, Alexei Nedviga
Hungarian dance: Olga Belik, Karen Ioannisyan
Mazurka: Xenia Dubrovina, Maria Lebedeva, Irina Prokofieva, Lyubov Kozharskaya, Mikhail Degtyarev, Dmitry Pykhachov, Alexei Kuzmin, Ivan Sitnikov

1幕、王子の誕生日パーティ。幕が上がると男性コールドが踊り、道化のソロ。
女性コールド、家庭教師や王子も登場。最初のワルツで、王子もちょろっと踊る。
女性コールドの衣装がピンク系で、袖がパフスリーブでラブリー♪
ロシア版では、道化がはじけて踊りまくります。
仔馬役でも観たトカチェンコは機敏な動きで、マイムもかわいかった。

王子役は、ファーストソリストのティムール・アスケーロフ
アゼルバイジャン生まれ、パパは石油王で大金持ち。地元のスクールを2008年卒業後
Azerbaijan State Academic Mirza Fatali Akhundov Opera and Ballet Theatrに入団。
2009-11年キエフバレエで踊った後、2011年マリインスキーへセカンドソリストで移籍。

まだ若手なので、それほどオーラはない?
顔はでかく見えるが(失礼!)、脚は長い。
この版ではよく花が使われて、王妃に渡したり
なぜか王子が花輪をかぶる(似合わない 笑)
王妃からボウガンをもらって喜び、道化が跳びはねた後パドトロワ。

トロワの振付は複雑なステップ。道化が絡むのはロシアではお約束?
パリッシュの方が、容姿は王子で華もある。足長っ
ハードな振付とサポートをこなしました。
イワンニコワよりも、かわいらしいバトーエワが好み。

家庭教師も踊り、道化が高速グランピルエットで盛り上げた後
乾杯の踊り。男女ペアになって杯を持って踊る。

みんなが去り、やっとブルーになる王子。そうだ狩りに行こう!
ボウガンを持ってソロの踊り。長身を生かしたジャンプが高く脚のラインが美しい。
Mariinsky1

Mariinsky2

湖畔。間奏中ゲルギエフのドアップになります。。。
湖に作り物の白鳥6羽が、下手から上手へ泳いでいる。
ロッドバルトが登場、バッサバサと軽やかに跳びまくる。フクロウなので。
メイクが凄い!エルマコフ、せっかくのイケメンなのに顔がよく見えない。

王子がやって来て、湖にいるティアラをつけた作り物の白鳥(オデット?)を
ボウガンで撃とうとすると、オデットが上手から登場。
オデット役昨年30歳でプリンシパルに昇格したコンダウーロワで、艶っぽい美人☆
手足が長く細くて長身(推定身長178cm?)、腕の動きが美しい~
筋肉は凄いので、逞しく見えるが。
マイムのくだりはナシ。自分の運命を潔く受け入れているかのよう。

コールドは、上からのフォーメーションも見たかった。
カメラ引いてくれてもいいのに。
大きな白鳥の踊りは、足の動きが鳥っぽい?

出だしのハープが美しいアダージョ。
二人の呼吸が合わなかったのか?明らかにわかるミスがあってビックリした。
アスケロフのサポートが、ちと頼りない?
身長差があまりないので、パートナーリングしにくいのでしょうかね。
余裕なさそうでピルエット回しも今いち。
コンダウーロワは芯が強そうだけど、悲しみも漂うオデットで
なかなか良い雰囲気でした。

4羽の白鳥、大きな白鳥の踊り
コンダウーロワは、ソロの方が伸び伸び踊ってるように見える?
コーダ、ラストのリフトは王子の膝の上に乗るんですね。バランス取るのが難しそう。
夜が明け、作り物の白鳥たちが下手に戻っていき
オデットが、パドプレ(美しい!)で上手にはけていく。
王子が愛を誓って幕。
Mariinsky3

休憩中のインタビューでは、コンダウロワの夫バイムラードフも登場。
この後、スペインの踊りでドヤってました。

2幕、舞踏会。セットはちょっと地味かな?衣装はエレガント。
民族舞踊のダンサー、道化、王子、王妃が登場。
道化の見せ場の後、花嫁候補の王女6人のワルツ。
みんな同じ衣装なので、誰がどこの国の王女なのかわからないけど
扇を持って優雅に踊り、王子も加わる。美人ばかりなのにブルーな王子。
誰にもを渡せず選べないところに、オディール&ロッドバルト登場~
照明が効果的に使われる。

王子不在で民族ダンス、まずスペインは男女2ペアで細かいステップ。
黒衣装がヤングラゾフ、白衣装がバイムラードフ、カッコよかった♪
振付も気に入りました。
ナポリは、マンドリンを持った男性リードダンサーがタンバリンに持ち替えて
女性リードとユニゾンで踊る。女性ダンサー6人付き。
チャルダッシュは、リードのペア&男女6ペア。男性のマントがちと短め。
やっぱこの手の踊りは、アメリカ人よりもサマになりますね。
男女4ペアのマズルカ、めちゃテンポ速いんですけど。
ロシアのカンパニーなのに、ルースカヤがないのね。

黒鳥PDDは照明が効果的。ロッドバルトも絡んで、オディールをリフトしたりする。
魅惑的なオディールで、マザコン王子を手玉にとる。
ヴァリエーションでは、王妃の隣に偉そうに座るロッドバルト
王子ソロの踊りは良かったです。
オディール、フェッテはダブルも入れてコーダのラストはピケターン。

オディールにを渡す王子。
ロッドバルトに促されて愛を誓うと、オデットを見せられる。
花を散らしてオディールは去り、嘆く王子は湖畔へと向かう。
カーテンコールの間、セット変換。
Mariinsky5

再び湖畔。白鳥群舞に黒鳥が8人いるけど白鳥の子供?
ロイヤルと同じく、ピアノのための18の小品op.72-11「火花のワルツ」が使われて
オデットを待つ白鳥たちの踊り。
ソロの踊りは、Two Swansの二人でしょうか。
ファーストヴァリエーションが良かったけど、オクサーナ・スコーリク?
未来のオデット候補と見た。

オデット悲しみのソロ。詩情ある踊りで良かった。
ロッドバルトが登場し跳びまくって、オデットをリフトしまくり振り回す。
やっと王子登場。遅いよ~オデットをお姫様抱っこ。
また原譜にない曲Op72-15「少しショパン風に」
振付はプティパっぽさがあっていいけど、音楽とミスマッチ感が。

オデットをめぐって王子と闘うけど、2人の愛の力で?弱るロッドバルト。
翼を片方もぎ取られると、アッサリ倒れる。なんか笑える。
片方だけ翼がないままカーテンコールも、おかしかった。
久しぶりにハッピーエンド版を見た。
Mariinsky6

Mariinsky7
3Dにする意味があるのかどうか?だけど、マイムが少なくて踊りで魅せるセルゲイエフ版
コンダウーロワは、プリンシパルの貫禄でした☆

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Mariinsky Theatre’s The Nutcracker In 3D

マリインスキーバレエ 「くるみ割り人形」3D を鑑賞。
2011年収録されたワイノーネン版で、マリインスキー劇場での初演120年を記念
ゲルギエフ芸術監督就任25周年プロジェクトとして、アメリカの映画館でも上映
そういえば、以前「ジゼル」3Dも上映してたのよね。(見逃したけど)

Clara the Princess: Alina Somova
Nutcracker Prince: Vladimir Shklyarov
Young Clara: Alexandra Korshunova
Stahlbaum: Vladimir Ponomaryov
His wife: Alexandra Gronskaya
Luisa: Alena Mashintseva
Franz/Nutcracker: Pavel Miheyev
Drosselmeyer: Fyodor Lopukhov
The Mouse King: Soslan Kulaev


「くるみ割り人形」初演は1892年、プティパが振付ける予定が病に倒れ
代わりに弟子イワノフが完成させるも不評。
後世の改訂版の基となったワシリー・ワイノーネン版初演は、1934年。

原作が、ドイツ人作家ホフマンの童話「くるみ割り人形とねずみの王様」(1816年)なので
舞台は、19世紀のドイツ。
クリスマスイブ、シュタールバウム家に招待客が次々とやって来ます。
粉雪が舞うのがいいカンジで、クラシカルな衣装。ルノワールの絵画に出てきそうな子供達。
最後にドロッセルマイヤー演じるフョードル・ロプホーフが家に入っていきます。

1幕、シュタールバウム家の居間にやって来たドロッセルマイヤーは
持ってきたくるみ割り人形をピアノの上に置いて、ハンカチで隠します。
行進曲にのって、子供たちが広間に入って来て踊ります。
さすがワガノワバレエ学校の生徒達は、エレガント。
縦巻きロールのカツラがかわいい♪
ドロッセルマイヤーおじさんを見つけて、喜ぶクララ。
クララも子役で、アレクサンドラ・コルシュノワは愛らしい演技。
大人たちも踊った後、ドロッセルマイヤーは子供達に人形劇を見せます。
もっと見せて~ おねだりされたドロッセルマイヤーは
子供たちをピアノの方へ誘導するも、くるみ割り人形には気づいてもらえず。

それでは とツリーの方を指差すとアルルカン(道化人形)がいます。
ネジを巻くとコンスタンティン・イフキン演じるピエロが、跳びはねて踊り
子供たちは大喜び。
次に、箱からバレリーナの人形が現れて、少女人形の踊り。
そして、丸い箱からムーア人形が飛び出して威勢よく踊るアレクセイ・ポポフ。
もっと見たい!と子供達に大人気のドロッセルマイヤーは
ピアノの上に置いてあったくるみ割り人形を見せて、くるみを割って食べさせます。
が、たいして喜ばれず。
クララだけが、くるみ割り人形を気に入ります。
くるみ割り人形を持ってクララとドロッセルマイヤーが楽しく踊っていると
フランツが邪魔しに入って、人形を引っ張り頭がとれてしまいます。
クララが悲しむとドロッセルマイヤーがすぐ人形を元通りに修理してくれました。
ワイノーネン版は、ドロッセルマイヤーがけっこう踊るんですね。

グロースファーターの踊りの後、フクロウの柱時計が10時になり
招待客が帰って行きます。
子供達も寝る時間になり、クララはくるみ割り人形と一緒に眠りにつきます。

2幕、広間のツリーの下に、ネズミとの闘いにそなえたくるみ割り人形がいます。
くるみ割り人形は、さっきフランツ役だったパーヴェル・ミハイエフ。
時計が12時を告げると、ネズミが姿を現します。
けっこう躍動感があるネズミたち。

隣に寝かせたはずのくるみ割り人形がいなくて、探しにやって来たクララは
くるみ割り人形が立ち上がり剣をかざして、お城の中へ入って行き
ツリーがどんどん大きくなって(クララが小さくなって)ビックリします。
ネズミたちがひれ伏すと、マントをつけたMouse Kingが登場(笑)
兵隊人形とネズミ軍の戦いの始まり~
指揮官くるみ割り人形とねずみの王様が一騎打ちをしてる時
クララがスリッパを投げて助けると、ねずみの王様は倒れてネズミ軍は撤退。

ドロッセルマイヤーが登場して、二人を王女と王子の姿に変えます。
ここで、主役のソーモア&シクリャローフが登場。
パ・ド・ドゥの音楽も踊りもお気に入り♪ソーモア、元気なクララだわ。
シクリャローフは優しげで、おとぎの国の王子様キャラにピッタリ。
2人の並びも合ってて美しい世界に浸れます。

雪が降ってきて、雪の精の群舞。幻想的で美しい☆
リードは少女人形を踊ってたヤナ・セリーナワレリア・マルチニューク
腕についてる小さなポンポンが雪を象徴しているよう。

The Nutcracker1
マリンスキーでも幕間のカーテンコールがあるんですね。

3幕、クララとくるみ割り王子は、途中で蝶と踊ったり
コウモリに襲われながらも、夢の国に到着~
パステルカラーのセットで、ここからストーリー展開はなく踊りの洪水。

スペインの踊りは、ナデシャーダ・バトエヴァ&デニス・ザイネットディノフ。
アラビアの踊りのエレーナ・バジェノヴァは、しっとり艶っぽい。
中国の踊りは、雪の精のマルチニュークとグリゴリー・ポポフ
トレパックはポリーナ・ラサディナ、クセーニャ・ロマショワとミハイル・ベルディシェフスキで
ロシアの踊り。それぞれ民族色のある踊りと衣装で楽しめます。
あし笛は子役パドトロワで、女の子二人は堂々とした踊り。
男の子は頑張ってる感があって初々しい。

それぞれの騎士に支えられた花の精の優雅なワルツの後
クララとくるみ割り王子の華やかなグラン・パ・ド・ドゥ
四人の騎士(ズヴェーレフサーフィンヤングラゾフエルマコフ)を従えて
眠りのローズ・アダージョっぽいカンジ。白カツラはロシアの伝統なのでしょうか。
リフトされまくってポーズを決めてたソーモワ、姫オーラ全開でした。細いのにパワフル。
シクリャローフのソロも見応えあり。10月のガラでも思ったけど
イワンと仔馬」で観た時より貫禄が出てきた?
金平糖の精の踊りは、ファンタジー溢れるチェレスタの響き。
コーダで盛り上がった後、全員で賑やかにワルツ。

クララの寝室。夢から目が覚めたクララが余韻に浸りながらくるみ割り人形を抱きしめて幕。
The Nutcracker2

この演目が人気作品になったのは、チャイコフスキーの音楽によるところが大きいですね。
ゲルギエフの演奏、良かったけどアップ映像が多すぎ~
古典的な振付と衣装で、Dreamingなバレエ。
個人的には、バランシン版ラトマンスキー版よりも気に入りました♪
DVDも発売されるよう。

☆来年2/14に「白鳥の湖」3Dを映画館で生中継するそうです。

テーマ : ニューヨーク - ジャンル : 海外情報

Anna Karenina@MET

マチネに続いて、250年の歴史を誇るマリインスキーバレエ
演目が発表された時に、迷わず決めたAnna Kareninaを鑑賞。
Anna Karenina2

Side ParterreとGrand Tier BoxとDress Circleが同じ値段 という
不思議な?価格設定だったため、迷わずSide Parterreを購入。

トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」を基に
シチェドリンがボリショイバレエために1972年作曲。夫人のプリセツカヤが主演・振付。

マリインスキーでは、音楽チャイコフスキー・プロコフスキー振付版を
レパートリーにしていましたが
ラトマンスキーがデンマーク・ロイヤル・バレエのために振り付けたのを
改訂して2010年マリンスキーバレエで初演。アメリカではこのNY公演が初演です。

Anna Karenina9
原作トルストイ、音楽シチェドリン、振付ラトマンスキー、指揮ゲルギエフ 
マリンスキーバレエによるオール・ロシアな舞台。
小説では、トルストイの分身とされるリョーヴィンが主役で描かれていますが
バレエの主役は、タイトル通りアンナ・カレー二ナで
マリンスキーには珍しく?男女の愛憎劇を描いたドラマ・バレエ。

3通りのキャストがあり、ヴィシニョーワはABTでも見られるので
ロパートキナコンダウーロワかで悩んだのですが
3年前NY公演で印象に残ったロパートキナを観ることに。
年齢的に、今後NYで見られるチャンスが少なそうなので。。。
Anna Karenina3

Anna Karenina: Ulyana Lopatkina
Count Vronsky: Yuri Smekalov
Alexei Karenin: Islom Bainuradov


プロローグ、アンナが亡くなったと思わせるシーンから
ラストシーンの悲劇がここで予告されています。

ヴロンスキーの回想から一幕、モスクワ駅。
兄スティーヴァ・オブロンスキーと兄嫁ドリイの仲裁をしに
ペテルブルグからアンナが汽車でやって来て、兄オブロンスキーに出迎えられる。
そこで、母を迎えに来た若い将校ヴロンスキー伯爵と出会ってしまうアンナ。
二人が視線を交わした瞬間、時が止まります。
駅で、列車に飛び込み自殺をする男と男の死を嘆く妻を目撃してしまい
これがラストシーンへの伏線となっています。

シチェルバスキー家、純朴なリョーヴィン(オブロンスキーの友人)はアンナの兄嫁の妹
キティに求婚するが、エリート軍人でハンサムなヴロンスキーとの結婚を夢見るキティに
断られてしまう。お気の毒。。。

華やかな舞踏会、やっと踊りのシーンです。
ヴロンスキー役のユーリ・ スメカロフは、長身でスタイルが良く
いかにもプレイボーイっぽいカンジ?若くて熱情的な踊り。
エイフマン・バレエのソリストで、プルシェンコ「ニジンスキーに捧ぐ」の振付をしたり
ガチンスキーの振付もしてました。

それまでキティと仲良く踊ってたのに、人妻アンナと再会したヴロンスキーは
彼女の美貌に目が眩んで惹きつけられます。
ロパートキナは少し愁いを帯び、倦怠にとらわれた伯爵夫人にピッタリ。
アンナの対極である可憐なキティは、ヴロンスキーとマズルカを踊ってもらえず
泣いて立ち去ります。キティかわいそう。。。

雪の舞い散る中、アンナのソロ。躊躇さを感じる複雑な心理が垣間見られます。
ヴロンスキーへの恋心から逃れるように、夫と息子が待つペテルブルクへ。
再び列車に乗って帰り、駅に妻を迎えに来る高級官僚アレクセイ・カレーニン。
権力と富は有するものの、面白味に欠ける年上夫をバイムラードフが好演。

小説でも重要なシンボルとなっている列車が、セットで(息子セリョージャのお土産にも)登場。
背景にアンナのアップ映像を映したり、プロジェクターで景色を映し出して
場面転換がわかりやすく、現代的な手法が効果的に使われています。
実物大の列車が右へ左へと音をたてて回転し、臨場感溢れる演出。
アンナを追って、同じ列車へ乗り込むヴロンスキー。

友人ベッツィのサロンで、ヴロンスキーと再会したアンナのただならぬ様子に
感づいた夫カレーニンは、昔の因習に縛られて世間体を気にします。
が、アンナのヴロンスキーへのざわめく気持ちは抑えがたく
とうとう夫に隠れて彼と会ってしまい、道ならぬ恋へ。
(1870年代ロシアでは離婚には教会が関与し、不倫した者は再婚できず親権は与えられません)

セリフなしでも、ストーリーが自然にわかる綿密な描写で
小説を再現した演劇的なバレエ。情感のゆれを視覚化したモダンな振付で、衣装も素敵☆
社会の足枷を解き放ち、ヴロンスキーのもとへ走るアンナの思いが表現されたPDDで
ケミストリーを感じた2人のパートナーシップも見事。

インターミッションはさんで、二幕。
出場した馬術レースで、落馬をしてしまうヴロンスキー。
その様子を見て、心配して取り乱すアンナは
狭い貴族社会のゴシップになることを恐れた夫カレーニンに厳しく咎められる。
古い社会通念の中に押し込めようとする夫を愛せなくなってるアンナ。
2人の間に、深い溝が。。。

アンナが病で重態となり、生死の境を彷徨います。
憔悴とした様子に心を動かされたカレーニンは、憎しみの言葉を飲み込んで妻を赦します。
アンナを失うことに絶望したヴロンスキーは、ピストルで自殺未遂。
そのことをベッツィから聞いたアンナは、再びヴロンスキーのもとへ。

アンナ、ヴァロンスキー、カレーニンのパドトロワが見応えあり!
イワンと仔馬」とは全く異なるキャラを演じるバイムラードフ。同一人物に見えない~
厳格なカレーニンが妻の不貞に悩み、尊大に許しを与えようとする
複雑な心理や葛藤を演じます。

ヴロンスキーは、回復したアンナを連れてイタリアに住むも
幸せの絶頂は短く、夫の元へ残してきた息子セリョージャを思うアンナ。
強引に手元に引き取ることができず(ヴロンスキーは自分ほど息子を愛さないだろうし)
セリョージャとの面会を許されない苦しさ。
ロパートキナが息子への強い愛情を表現。
息子と愛人ヴロンスキーとの間で揺れ動く苦悩が切ない。。。

華やかな社交界で活躍していた2人が、今は友人さえいない生活。
アンナは気が進まないまま、ヴロンスキーに説得されて故郷へ戻ることに。
モスクワに帰ったところで、閉鎖的な貴族社会から疎外され蔑まれたままで
アンナには、居場所がありません。

社交界から締め出されているのに、わざわざオペラ座に出掛けていくアンナと
次第に気持ちがずれていくヴロンスキー。
一人息子にも会えず、地獄のような孤独、自身の境遇に不満なアンナは
ヴロンスキーへの猜疑心でヒステリックになります。
ラストのPDDは、マノン3幕の沼地PDDっぽい雰囲気。
追い詰められたような激しさがあって、刹那的な二人の踊り。
クライマックスへと向かっていくのを感じます。

愛する息子セリョージャを失った今
ヴロンスキーとの恋に身を投げることが、生きること だったのに
その恋が終わることは、アンナにとって 死 を意味します。
ヴロンスキーと出会った時に目撃した、列車に飛び込んで亡くなった男が自身と重なります。
何もかも失ったアンナの精神状態を表現するロパートキナが、悲しく美しい。
絶望したアンナが、舞台奥から迫り来る列車に身を投げて幕。

Anna Karenina4
終演後はスタンディングオベーション、観客を感動の渦に巻き込みました。
Anna Karenina7

しっとりと落ち着いた大人のドラマ。衣装変えも多く
情景描写として描かれるロシアの貴族生活が、華やか。
主役二人は、ずっと踊りっぱなしでタフな振付。
PDDはアクロバティックなリフトの連続が多くて、疾走感も素晴らしく
感情の高ぶりがダイレクトに伝わり
救いようのない悲劇なのに、美しく演じられて魅せられました。

Anna Karenina8
ロパートキナは、さすがの表現力で女優ぶりを発揮。
Anna Karenina10
拍手喝采を浴びた二人、最後までテンションの高い演技で引き込まれました。

緊迫感溢れるゲルギエフの指揮、シチェドリン音楽は原作が悲劇なだけに
全体が暗いトーンで覆われていますが、心情を表現したような
比喩的でリズミカルな音や不協和音もあり、斬新でした。
ラストの汽車が迫り来る音は、男性が2本の棒を握り締めて交互に床を叩いていました。

Anna Karenina1
ラストシーン↑

写真

イワン・クラムスコイが描いた「忘れえぬ女(見知らぬ女)」のモデルは、実在の人物とも
アンナ・カレーニナとも言われていますが(真相は不明)この絵のイメージにピッタリ。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

The Little Humpbacked Horse@MET

夏の恒例Lincoln Center Festival、今年はMariinsky BalletがMETで上演されました。
マリインスキー(キーロフ)バレエのNY公演は、2008年4月以来で3年振り。
この時は狭いNYCセンターでの上演で小作品
METでの全幕公演は、2002年リンカーンフェスティバル以来だったので
マチネ&ソワレのダブルヘッダーで、2演目を楽しみました。

The Little Humpbacked Horse1
まずはThe Little Humpbacked Horseを鑑賞。演奏はマリインスキー歌劇場管弦楽団。

ロシア人なら誰もが知ってるエルショーフの民話「せむしの仔馬」を基に
サン=レオン振付プーニ音楽、1864年ボリショイ劇場で初演。
1955年シチェドリンが後に結婚するプリセツカヤのために作曲した音楽に
(この時の振付はアレクサンドル・ラドゥンスキー
ラトマンスキーが再振付して2009年初演。

アメリカ初演で初めて観る演目なので、ストーリーはこちらで予習。
純朴なイワンがせむしの仔馬と共に試練を乗り越えて幸運を手にする と言ったお話かな。

Ivan the Fool: Vladimir Shklyarov
Tsar Maiden: Yevgenia Obraztsova
The Hampbacked Horse: Vasily Tkachenko
Young Mare and Princess of the Sea: Anastasia Petushkova


1幕、赤い家が中央に置かれて童話っぽいカンジ?
畑が踏み荒らされていたので、息子達に見張りを言いつける父親。
兄ガヴリロとダニロはイワンを置いて行ってしまうと、美しい雌馬がやって来る。
イワンは畑を荒らす雌馬を捕らえると、2頭の馬とコブのある仔馬をあげるから
と許しを請う雌馬。仔馬を産み落としちゃいます。
2頭の馬、アンドレイ・エルマコフとカミーリ・ヤングラゾフ
雌馬役のアナスタシア・ペトゥシコーワは、楽しい振付で70年代風ファッション?
ユーモラスな馬っぽいポーズを随所に見せてました。
イワン役のウラジーミル・シクリャローフがかわいい☆
綺麗な肌(上半身裸な衣装)とキュートな笑顔が無敵。
おバカ と言うよりも天真爛漫で、元気で素直なイワンを好演。

火の鳥が舞い降りて、イワンは火の鳥を追いかけに行ってる間に
兄達が畑に戻って、二頭の馬を持って行ってしまいます。
月だった背景が太陽に変わって、ツンツン尖がった帽子の火の鳥の衣装が斬新です。
イワンが火の鳥の羽を手に踊るソロが見応えあり。若さ弾ける踊りで
ここからシクリャローフの見せ場が満載でした!

畑に戻ると馬がいなくなっていて悲しむイワンに
仔馬が一緒に探す手助けをしてくれます。
仔馬役のワシリー・トカチェンコは、元気の良さも動きも仔馬っぽくて
手(前足?)で耳を掻く仕草が、ツボにハマりました。
シクリャローフとトカチェンコのユニゾンの踊りが良かった☆
しなかやに踊る二人は、跳びながら広場へ。

広場での群舞は、ラトマンスキーっぽい運動量の多い振付。
ジプシーの踊りは、顔を拡大プリントした衣装が面白い~
娘たちのしっとりとしたパドシスの後
クレムリン宮殿を模した衣装の家来たちと皇帝演じるアンドレイ・イワーノフが登場。
皇帝の衣装も赤の広場にあるスパスカヤ塔で
侍従演じるイスロム・バイムラードフも、何だかおかしな衣装。×と○の意味は??

兄達から皇帝が馬を買おうとしたところに、イワンと仔馬がやって来て
兄達から馬を取り返します。
馬が欲しい皇帝は、侍従の帽子と引き換えに馬を買うことに。
皇帝ちっちゃ!裸の王様的な?ちょっとオツムが弱いキャラなのかな。
三角帽子をイワンに取られてイジけるバイムラードフは、芸達者。
踊りにキレもあり味のあるダンサーで印象的。コミカルな演技も上手。

皇帝の部屋でイワンも眠っていると、侍従が火の鳥の羽を見つけて盗み皇帝に見せます。
姫君の幻影を見た皇帝は心を奪われて、彼女を見つけてくるようイワンに命じる。
イワンが困ってると仔馬が助けて一緒に探し姫君を探す旅に出る。私もこんな仔馬がほしい♪
再び、イワンと仔馬のユニゾンの踊り。
身体能力が高そうな二人、息つく間もなく跳んで回ってテクニックを見せつけて
踊り続ける二人に観客が思わず拍手。踊りながら幕が下りてインターミッション。

2幕、イワンと仔馬が火の鳥の世界?へ到着。火の鳥は、鳥っぽい振付。
姫君がいて、イワンのことが気に入ったよう。
お下げ姿がかわいいエフゲーニヤ・オブラスツォーワは、昨年観たことがあるのですが
上品で可憐なお姫様。表情もくるくると変わります。ちょっといじわるキャラも入ってる?
二幕にしか登場しないせいか、踊る踊る!
イワンと姫君の出会いの場面の2人のやりとりが微笑ましくPDDも素敵でしたが
仔馬が加わってパドトロワになるのも楽しげでほっこりしました。

姫君を連れて宮殿に戻り、イワンと姫君、皇帝も加わって踊ります。
皇帝は、姫君と結婚する と言い出すも、わがままな姫君は
海底にある宝石のついた指輪がなければ結婚しない と言って困る皇帝。
侍従が皇帝に、イワンに海底を探さればいい と勧め
今度は海底に行くことになったイワンと仔馬。

海の精の衣装が斬新すぎてビックリ!
なぜか男性と女性が同じ衣装で、一瞬全員女性なのかと思ったら男性は女装でした。
顔が逆さに描かれたTシャツに、ロマンチックチュチュ。
(ラトマンスキーは、男性にスカートをはかせるのが好きなのか?)
コンテンポラリーな振付で、クラゲっぽくて面白い~
威厳があった海の女王は、雌馬と二役のペトゥシコーワ。海草みたいな衣装だ。
2頭の馬役だったダンサーが、海の女王をリフトして
重力を感じさせない緩やかな動きが、海の中を漂ってるようでした。
指輪をもらって、宮殿に戻るイワンと仔馬。

イワンを待っている間、皇帝と姫君は踊っている。若くない皇帝はすぐ疲れてしまうけど。
イワンと仔馬が宮殿に戻ると、指輪だけ取られて追い払われる。
皇帝と結婚したくない姫君は、若くてハンサムな人でないと結婚はイヤ
お湯の中に飛び込めば、若くてハンサムになれる とそそのかします。
侍従が イワンで試してみよう と皇帝に勧め、イワンはお湯の中に落とされます。

でも、仔馬が魔法をかけて(イワンに着替えを渡して、イワンが着替えてる間に踊る仔馬)
イワンはハンサムな王子に変身~
それを見た皇帝は、自分も!と煮えたぎるお湯の中に飛び込むも
魔法がかかってないので、死んでしまいます。。。かわいそう~
原作もそうだけど、御伽話なのに死人が出てもいいの?
イワンの衣装がクレムリンになって出てくるのも、ロシア的皮肉なのでしょうか。
新しい皇帝にイワンが選ばれて、姫君と結婚してめでたしめでたし
二人のPDDで盛り上がって、大団円で幕。

The Little Humpbacked Horse2

ラストで姫君に「踊って」とせがまれて、踊り始めるも途中で踊りを忘れ
再びやり直す というおバカ振りを見せるイワン。
ラトマンスキーの振付は、登場人物のキャラがはっきりわかって面白い。
(主役は踊りっぱなしなので体力消耗しそうだけど)
個人的には「イワンと仔馬」より「明るい小川」の方が好みかな?

王道な古典でなくて、マリインスキーには珍しいコミカルな作品だったけど
ダンサーが演技派揃い!干草を食べる仕草がかわいい仔馬のトカチェンコ
腹黒い侍従のバイムラードフ、皇帝やイワンを手玉に取る姫君オブラスツォーワ
躍動感ある踊りで舞台を牽引してたイワン役のシクリャローフ
みんな楽しそうに、個性豊かなキャラを生き生きと演じてました。

The Little Humpbacked Horse3

シュールな絵本を再現したようなシンプルでカラフルな舞台で
edgyな衣装や舞台美術はマレーヴィッチをイメージしたらしく、ちょっと奇抜なものもありました。
シチェドリン音楽のバレエは初めてだったけど、プロコフィエフ風の響きや
ショスタコっぽさも感じて、アレクセイ・レプニコフ指揮による演奏も素晴らしかったです。

The Little Humpbacked Horse4

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Kirov Ballet & Orchestra@New York City Center

ABTのBox Officeオープンの日だったので、チケットを購入した後
Kirov Ballet & Orchestra of the Mariinsky Theatreを鑑賞しに
New York City Centerへ。

先月、ロバが引退したニュースが微笑ましかった
200年以上の歴史を誇るマリインスキー(キーロフ)・バレエ
前にNYに来たのは2002年だったとか。
劇場前には、余っていたら売ってほしい と言う人や
Need One Ticketと書いた紙を持ってる人もいました。

この日の公演は、ミハイル・フォーキン振付のプログラム。
Kirov Ballet1  Kirov Ballet4

Chopinianaレ・シルフィード
ショパン「軍隊ポロネーズ」の演奏が始まり、オーケストラの美しい音色に嬉しくなりました。
(いつも聞いてるABTの演奏が・・・・なので)
キーロフ伝統のショピニアーナは、まるで絵画から抜け出してきたような美しさ。
綺麗に揃っていて、さすが世界一のコールド!足音をたてずに踊るのにもビックリ。
ふわふわと舞う姿は本物の妖精のよう。(でも背筋はすごい!)
こんなカンジ(最初の写真)

Le Spectre de la Rose
テオフィル・ゴーティエの詩を基にした夢幻の踊りで、音楽は舞踏への勧誘
怪我で降板したイリーナ・ゴールプの代わりに
2演目を踊るGoncharは、眠っている姿もエレガント。
花びらがついたスイムキャップ&全身ピンクの
薔薇の精の衣装は、なかなか似合う人が少ないのでは?
かわいらしい顔のサラファーノフは、少年のような雰囲気。

The Dying Swan
念願のロパートキナの瀕死の白鳥です!瞬きなんてできません。
Playbillでも、今ロシアで最高の瀕死の白鳥の踊り手 と紹介されていました。
美しいサン=サーンスの旋律にのせて、小刻みに動くトゥ
しなやかな腕の動き、背中、首筋、指先すべてを使った繊細な表現で
たった数分間なのに、引き込まれました。
2002年は怪我&産休で来なかったので、NYで踊るのは1999年以来?
Absolutely breathtakingな演技終了後は、大喝采でした。

Scheherazade
巨匠ゲルギエフ指揮による(この演目だけ)素晴らしい演奏。
ゾベイダは、ABTのゲストプリンシパルでもあるヴィシニョーワ
寝そべってるだけでオーラ全開、あの瞳の力はすごい。
黄金の奴隷は、急遽キャスト変更になったゼレンスキー。
ヴィシニョーワとのケミストリーもバッチリで、エロティックな踊りは18禁?
群舞の踊りもよかったです。
Kirov Ballet3

現在、芸術監督問題でもめているようですが
素晴らしい舞台を見せてくれました。

テーマ : ダンス - ジャンル : 学問・文化・芸術