Harlequinade

ABT4週目は、今年の新作「アレルキナーダ
1900年エルミタージュ劇場初演プティパ振付を、ラトマンスキーが復刻。
オーストラリアバレエと共同制作らしい。

Harlequinade

休憩(約20分)入れて、1時間46分の全2幕。
NYCBでは、もう一つ短い演目が付いてくるけど
ABTでは付いてこないので、コスパが悪い?
個人的には、バランシン版の方が良かった印象。
(タイラー、ホアキン、ダニエルのベストキャストで観ちゃったから)

ABT1
開演前の緞帳

COLOMBINE: Sarah Lane
HARLEQUIN: Jeffrey Cirio
PIERETTE: Stella Abrera
PIERROT: David Hallberg


恋人同士のコロンビーヌとアルルカンのコメディ。
裕福なレアンドルと結婚させたがっているコロンビーヌの父親、カサンドルの登場で幕開け。
コロンビーヌは衣装が豪華だけど
アルルカンとは身分が違うのかしら。

コロンビーヌを家に閉じ込めたカサンドルは
眠たそうなピエロ役Davidに鍵を渡す。
いつもの王子役と違って、珍しくキャラダン。
ピエレッタ役ステラが登場して少し踊った後
ピエロから鍵を取ってしまう。

David
本人のインスタより

ファーストキャストで観る予定だったのが
ピエロ役Davidの日程が変わって、セカンドキャストで観ることに。
ピエロは、1幕マイムのみで
Davidの無駄使い? と思ったけど
こんな役でも(だから?)存在感があった♪
物悲しくてwittyなキャラを、本人も楽しんで演じていたような。

ピエレッタ役ステラは40歳だけど、まだまだ元気で安心して見られる。
コメディエンヌぶりも良かったです。

ABT3

広場で、衣装が華やかな男女群舞の後
アルルカンが友人達と登場して踊る。
バルコニーにいるコロンビーヌに
マンドリンを奏でて求愛。
ピエレッタの助けで、コロンビーヌが家から出てきてPdd
ここの音楽好き♪
二人のケミストリーはあまり感じなかったけど。
(全幕通してシリオのサポートがshaky)
この版では、ピエレッタはアルルカンの友人と踊る。

ABT2

コロンビーヌがアルルカンと会ってるのを見たピエロは、慌ててカサンドルに知らせて騒動に。
バルコニーからアルルカン(バラバラになる人形)を投げ落として
動揺するピエロの演技が◎
人形の手足が取れそうになったり
巡回中の兵士達がやって来て、急いで死体?を隠したりして
客席から笑いが。

下手にある女神像が反転して、善良な妖精が登場。
妖精(マイムのみ)が、アルルカンを生き返らせて
何でも願いが叶う魔法のスティックをくれる。
ファーストキャストでは、ラトマンスキーの奥さんが妖精役だったそう。

コロンビーヌに求愛するお金持ちのレアンドル(ガマーシュみたい?)を
スティックで撃退するアルルカン。
妖精の助けにより、結ばれる恋人たち。
バルコニーが動いて、下に降りてきて
(ピエレッタも一緒に降りてくる)
コロンビーヌと再会したアルルカンは走り去る。
ドンキ1幕ラストみたい?

休憩挟んで、2幕。結婚式の招待客が登場して踊る。
二人の結婚を阻止しようとするカサンドル。
公証人となった妖精が、再び助けて
お金が舞うと、結婚を許すカサンドル。
アルルカンがお金持ちになったので
追い払われるレアンドルが、かわいそう~

結婚のお祝い、ディベルティスマンは
子供の踊りが長すぎて(約15分)
後ろの方で、転んでる子もいたし
振付も面白くないから
もう少し短く、改訂してほしい。

ピエロ役は95%マイムで
2幕でほんの少しだけ、ピエレットと踊る。

NYCB版では噴水だったのが
この版では、スパンコール付きの傘(ダンサーが回転させる)
サラが、ソロの踊りで
傘の後ろで滑って転んでしまったけど
その後、問題なく踊っててホッ

ABT4

見せ場は、女性群舞larksと
主役Pddでしょうか。
サラは、難しい振付をこなしてました。
アルルカン役はマスクをして表情が見えにくいから
マイムが上手くないとね。
シリオは、ソロの踊りは良かったけど
(この日一番の拍手)
パートナリングが、effortlessに見えず。
肩乗せリフトは、帽子が邪魔?
踊りこなしたら良くなるかな と思ったら
来季からEnglish National Balletに移籍するそう。。。

セカンドキャストのせいか?主役二人のキャラが少し薄くて
全体的にも、まだこなれてないカンジ。
絵本を見ているような舞台美術、ラブリーな衣装。
音楽は好きだけど
Whipped Cream」同様、子連れ向け演目かな。
Whipped Creamの方が、まだwow factorがあるかも。

バリシニコフとコルネオが来ていたけど
彼らが踊ってたら と想像してしまった。

Harlequinade1

Harlequinade2

Harlequinade3

Harlequinade4
本人のインスタより

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

La Bayadere

ABT3週目の演目、バヤデールを鑑賞。

Bayadere

最初Davidがキャストされてたから
観に行く予定でいたのに
マリインスキーのキム・キミンとExchange Artist?
Davidは、7/12ジゼル(ソーモワと)7/20アポロをマリインスキーで踊る。

先月YAGPガラでは、Pddだけだったので
初めてキミン君の全幕主役を鑑賞。
3年前ABTデビューを見逃してるので。

Nikiya: Hee Seo
Solor: Kimin Kim
Gamzatti: Gillian Murphy
Tha Radjah Dugumanta: Alexei Agoudine
The High Brahin: Roman Zhurbin
Magdaveya, head fakir: Arron Scott
The Bronze Idol: Joseph Gorak


今月、ウィーン国立バレエ日本公演「海賊」にもゲスト出演してたキム・キミン。
コンクール嵐で名前を売って?
2012年YAGPグランプリ受賞。
2012年外国人初のファースト・ソリストでマリインスキーに入団。
2015年22歳でアジア人初のプリンシパルに。

ソロル役(2016年ブノワ賞受賞した) は得意なようだし
相手役ヒー・セオとも韓国人同士で
3年前も一緒に組んでたので
よく合ってました。

La Baya1
1幕 ニキヤとソロルのラブラブPdd
ニキヤの笑顔の踊りって、このシーンだけなのが切ない。

ヒー・セオは、以前ガムザッティ役で見た時は
ニキヤのキャラなのに と思っていたので
今回は、観ていてしっくりきました。
ただ、淡々としてて少しflatな印象で
キミン君の方が、悲壮感が伝わったかな。

ソロルのパシリ、マグダヴェーヤ役アロン君
躍動感ある踊りで良かった。

La Baya2

ガムザッティは、ハマリ役のジリアン。
適役すぎて、ニキヤとの対決シーンが怖っ
ちと重そうで、キミン君サポートが大変そうだったけど。。。
ジリアンも39歳で、そろそろ終わりが近づいてきたのかな?
と心配になったけど
見せ場のPddコーダでは
イタリアンフェッテや回転は決めてました。

婚約式のパダクションで、アラン・ベル君がいた☆
(先週Afteriteでもキャストされてたし)

長身で手足が長いキミン君は、ふわっとした
高さがあるジャンプがウリのようで、空中姿勢が綺麗。
浮遊感があり、音もなく降りてくる。
もっとドヤ系なのかと思ってたけど
さすがマリインスキー、エレガントな踊り。
ターバン巻いてるから髪型も気にならないし
ランベルセも綺麗だし、シェネはコマのように高速!

1幕ヴァリエーションは、期待が大きすぎたのか今ひとつ感が。
(拍手は凄かったけど、もっとできる子だと思うの)
ターンで軸がずれてヤバかったけど、上手く修正してた。
2幕は、全パート良かったです。
特にコーダ、8連続ザンレールのマネージュはブラボー☆
ニキヤへの愛、後悔が伝わってくる演技も良かったです。

影の王国、コールドはもう少しそろってほしかったなぁ。
ブロンズアイドルは、お気に入りのJoeyで観られた♪

Bayadere2

Bayadere1

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Firebird & Afterite

ABT2週目は、火の鳥&春の祭典でストラヴィンスキー・ミックスプロ。

Firebird

ラトマンスキー振付「火の鳥」は、2012年初演。
オリジナルのフォーキン版とは全く違って、現代風。
47分の1幕バレエ。

Firebird
初演の火の鳥役オシポワ

Choreography by Alexei Ratmansky
Music by Igor Stravinsky
Firebird: Christine Shevchenko
Ivan: Thomas Forster
Maiden: Catherine Hurlin
Kaschei: Duncan Lyle


テンペスト金鶏みたいなのか と勝手に予想してたら
踊りが満載で、意外と面白かった。
コミカルでエンターテイメント風味。

カスチェイの森に迷いこんだイワン役
トーマス・フォスターの衣装が、王子 と言うよりもエルビス・プレスリー?
鳥っぽい動きの群舞。
火の鳥役クリスティンはエクステンション
スピード、エネルギーがある踊りだけど
ジムナスティックなカンジ。
ま、ラトマンスキーの振付だし
あの衣装だと、そう見えちゃう。
memorableな振付は、なかったかなぁ。
火の鳥とイワンのPddでは
パートナーシップが今イチ合ってなさそうだった。
お約束の羽根(大きめ)を渡して去る。

スモークと共に、カスチェイの魔法にかけられた13人の王女が現れる。
キャサリン・ハーリン演じるその中のひとりに
イワンは恋する。
王女たちが、黄金の果実で戯れるんだけど
緑のsillyな?衣装。
リンゴを持ってワチャワチャしてて
謎な動きが、アニメっぽくておもしろかわいい。
カスチョイの魔法にかけられてるので
奇妙な雰囲気なのか。
火の鳥の振付よりも、この女王たちの振付の方が
おもしろおかしくて、印象に残った。

影で存在を表してた不死の魔王カスチョイが登場~
踊りにくそうな衣装だけど
ダンカン・ライルは、cartoonishでキャラが濃い魔王役を好演。
カスチョイ役は思っていたよりも、踊りが多かった。

魔力で操られた13人の女性は
踊りまくりで、ハードな振付!
イワンは弱くて、カエル跳びみたいな動きしてるし
石にされそうになったところで
羽根を取り出すと、火の鳥が助けにきてくれる。

魔法の木からカスチェイの魂が入った卵を取り出して割ると
カスチェイは滅び去り
王女達も魔法から覚めて、正気を取り戻す。
緑の衣装を脱いで、金髪白い衣装に。
木の中から囚われていた男性達も現れて
大団円。

やっぱりラトマンスキーはコールドの動かし方が上手い。
楽曲の良さもあって楽しめたけど
盛り上がりで音をはずす金管にチト不満。

FireBird1


休憩挟んで、AFTERITE

Ferri

ウェイン・マクレガー振付新作品。
ボリショイで「春の祭典」を振付ける予定だったマクレガーは
フィーリン襲撃事件で実現しなかった ってことがあったけど。

Alessandra Ferri、Misty Copeland、Hee Seo
Cassandra Trenary、Stephanie Williams
Herman Cornejo、James Whiteside、Cory Stearns
Blaine Hoven、Calvin Royal III、Jeffrey Cirio
Aran Bell、Duncan Lyle


35分の1幕バレエ。
「春の祭典」は、マーサ・グレアム版と
ピナ・バウシュ版の印象が強すぎて
マクレガー版は、うーん・・・ と言うカンジ。

脆弱な土地で、生存が厳しくなったコミュニティという設定?
フェリ(登場した時、1人だけ空気感が違った)が
ゲスト出演するので、生贄役?と思ってたら
子供が犠牲になる という衝撃的な結末!
13人の大人と2人の子供(踊らない)で構成。

Afterite1

母親役フェリは、頭にフードを被らされて登場。
生きるために、1人の子供を選ばなければならなくて
映画「ソフィーの選択」のよう。。。

Afterite2

漂ってる系であまり激しく踊らないかな
と予想してたフェリは、意外と踊りのパートが多かった。
男同士のPddがあったり、ソロやいろんな動きあり
マクレガーの振付を踊ったことがあるフェリやシリオは良かったけど
体操っぽい動きの人がいたり
ほとんどのダンサーは踊りこなせていないように見えた。

後半うつ伏せになって対角線上に進む動きは面白かったけど
グループ内の紛争や拒絶を表現?
マクレガーの動きは独得なので
公演回数を重ねた週末に観に行った方が良かったかも。

象徴的な音楽の終盤で、フェリ&コルネオのPdd
55歳とは思えないフェリの可動域の広さ
表情豊かな脚、緩急のつけ方はさすが。
オケの演奏が、あっさりしすぎで
盛り上がりに欠けたのが残念。
ラストに、少女がいるガラス張りの部屋に白いガスが。。。

この演出で、マクレガーは
人間の残虐行為 を表現したかったのかなぁ。
いつの時代でも犠牲者は子供(例えばシリア)
というメッセージ?

Afterite1

Afterite2

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Giselle

恒例ABTの季節、1週目の演目は「ジゼル」です。

ABT

Giselle1

今シーズン一番の目玉、オシポワとデイヴィッドのゴールデンコンビ
チケット争奪戦でした。

Giselle: Natalia Osipova
Albrecht: David Hallberg
Myrta: Christine Shevchenko
Hilarion: Thomas Forster
Peasant Pas de Deux: Skylar Brandt and Joseph Gorak


Giselle

SNS見ても、リハしてる様子があがらないなー
と思ってたら、なんとオシポワは前日に到着したそう。
でも、さすがの調整力でした。
オシポワのジゼルは、何度か観たことがあるけど
ロイヤル移籍後、演技力に磨きがかかり
あんなに高く跳ぶのに、着地音しないし
素晴らしい出来で、名演でした!

Giselle2
photo @ Andrea Mohin

Davidは怪我復帰初めて、3/1にロイヤルバレエで
オシポワと踊ったジゼルが、怪我で1幕だけで降板。
マシュー・ボールが家から劇場に駆けつけて2幕代役)
この日が、復帰後全幕初共演 となり
二人のお誕生日 と言うこともあって
一緒に踊るのがHappy~ と言うのが伝わってきて
悲しいストーリーだけど
観ている方も、幸せな気分に♪
ジャンプの滞空時間まで合っているシンクロ率で
ベストパートナー☆

Giselle3
photo @ Andrea Mohin

オシポワの衣装は、ロイヤルのかな?
ソロの振付も、ロイヤル版なのか?
いつも見慣れたABT版とは少し違ってました。
この二人はボリショイでもジゼル踊ってるし
2幕Pddも、ABT版とは違って
ラスト、寄りかかりのポーズでないのよね。

昨年プリンシパルになったクリスティーン・シェフチェンコも
ミルタ役を好演。
ペザントのパドドゥは、スカイラー&ジョイ。
(開演前アロ-ン・スコットが降板になったとアナウンス)

Davidのアルブレヒトは、何度も観てるけど
怪我後、踊る喜びが溢れて
舞台に戻ってこられて本当に嬉しいんだろうなぁ。
アントルシャは、23回だったかな。
美しいのはもちろん、演技にも深みが増して
久々に感動~!
二人がひとつになったパフォーマンスでした☆
DVD化してほしい~

Giselle4

カーテンコールでは、ウルッとしてたオシポワ

Giselle5

客席からHappy Birthdayを唄ってお祝い♪

Giselle6

二人のインタビュー記事

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Tchaikovsky Spectacular

ABT最終日マチネは、Tchaikovsky Spectacularでミックスプログラム。
Davidお目当てにチケットを買っていたけど
急遽ヴェロニカさよなら公演になりました。

After Effect
Choreography by: Marcelo Gomes
The Man: James Whiteside
His Loss: Misty Copeland
His Hope: Zhiyao Zhang

Tchaikovsky Spectacular1
photo by Rosalie O'Connor

音楽は、弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」
2015年初演。(2013年1楽章だけの作品を初演)
楽曲の良さも影響して
これまでのゴメスの作品の中では、良かったかな。
面白い動きもあったけど、少しbusyなカンジ。
4楽章まであって長いのと
大人数のキャストで振り付けた初作品のせいか
12組のコールドの使い方にちょっと面白味が欠けたかな。
客席が埋まっていたのは、ミスティが踊っていたせい?

The Nutcracker pas de deux
Choreography by: Alexei Ratmansky
Hee Seo, Marcelo Gomes

季節はずれのくるみ割り人形。
ラトマンスキー振付版は、あまり好きではないけど
lovelyだった2人。

Souvenir d'un lieu cher
Choreography by: Alexei Ratmansky
Devon Teuscher, David Hallberg, Cassandra Trenary, Tyler Maloney
Tchaikovsky Spectacular2
photo by Rosalie O'Connor

2012年オランダ国立バレエで初演。
ヴァイオリンとピアノのための小品集「なつかしい土地の思い出」作品42にのせた
コンテで約15分程の小作品。男女2組4人の踊り。
楽曲の美しさと、DavidとTylerが踊っていただけで満足♪
今週ABTで初演したばかりなので
踊り込めば、秋公演にはもっとよくなってそう。

Mozartiana
Choreography by: George Balanchine
Veronika Part, Blaine Hoven, Arron Scott
Tchaikovsky Spectacular3
photo by Rosalie O'Connor

1981年世界初演された抽象バレエ。
音楽は「組曲第4番ト長調」作品61、題名通りモーツァルト作品を編曲して集めた組曲。
バランシンの本家NYCBでよく上演されるモーツァルティアーナ
主役の男女、ジーグを踊る男性1人、メヌエットを踊る女性4人
最初と最後にバレエ学校の少女4人が加わる。
ABTで観たら、あまりバランシンっぽく見えないけど。
来季契約更新しないヴェロ二カが、優美に踊り切りました。

Veronika1

Veronika2

マッケンジー芸監やラトマンスキー、コルパコワ先生から花束をもらっていてホッ

カーテンコール

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Onegin@MET Vol.3

オネーギン3公演目、お気に入りのDavidを観ないわけにはいきません。
Onegin4

Onegin: David Hallberg
Tatiana: Hee Seo
Lensky: Jeffrey Cirio
Olga: Skylar Brandt
Gremin: Thomas Forster


David演じるオネーギン、都会的で冷ややかな雰囲気でカッコいい~
貴族っぽさが醸し出るので、アルブレヒトとオネーギンはハマリ役ですね。
ボッレやゴメスほどサポートは上手くないけど
1幕鏡のPddでは、ロマンチックさ全開
4年前ポリーナと踊った時よりも、セオが軽そうなので伸び伸び~
2幕でもオネーギンはいっぱい踊るので、見入ってしまった。
退屈さやイライラ、怒りなど繊細な感情表現も良かったです。

1&2幕のセオは、初恋にときめく清楚なイメージが合っていたけど
3幕舞踏会では、もう少し輝きがほしいところ。

Onegin1
Davidの狼狽えぶりが良かったのに
田舎娘→成熟した人妻の対比が見られないとクライマックスが盛り上がらない。
ラスト手紙のPddでも、冷たかったオネーギンが
別人のように激しく求めるのに
タチアナの色香が、ちょっと足りなかったような。

レンスキー役シリオは、テクニックはあって上手いけど
詩人役のイメージではないかも。
若くて無邪気なオルガ役を演じたブラントとは
息の合ったペアで、踊りは良かったです。

Onegin5

Onegin2

Onegin3

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Onegin@MET Vol.2

オネーギン2公演目は、ディアナさよなら公演です。 
Diana Farewell5

Onegin: Marcelo Gomez
Tatiana: Diana Vishneva
Lensky: Blaine Hoven
Olga: Isabella Bolyston
Gremin: Roman Zhurbin


2005年にプリンシパル契約したディアナ、ABTでの最後の舞台。
もちろん客席はギッシリ埋まって、ロシア語も飛び交っています。

4年前観た時も思ったけど
貞淑なキャラでないディアナは、色っぽくて初恋には見えず
演技も、やや過剰かもしれない。
ゴメスも、オネーギンの雰囲気ではないけど
(2人共、マノンの方が嵌ってる)
一心同体のパートナーシップが素晴らしい!
これまでも数々の名演を見せてくれましたが
今後この2人の踊りが見られないと思うと寂しい・・・

流れるように数々のリフトを完璧にこなし
軽やかでしなやかで伸びやかで
どこを切り取っても美しい~
スピード感やキレもあって
クランコの振付の素晴らしさを堪能することができました。

1幕鏡のPddでは、ゴメスの肩の上でディアナが脚を開くと
衣装がゴメスの顔にかかって、視界がさえぎられ
衣装をとくため、走りながらガッと頭を振ったのを見て
RJのバルコニーPddを思い出しちゃった。

3幕手紙のPddでは、2人の魂のぶつかり合い と言うのでしょうか
ディアナのABTフェアウェル という特別感も加わって
溢れ出る感情表現に引き込まれました。

レンスキーとオルガは、アメリカーンなカップル ってカンジで
ロシアのお話っぽく見えず。
ホーベンは、エレガントなシムキンと比べると
回転前プレパレーションの間が少しあって
踊りが流れるように見えなかった。
(シムキンが上手すぎるんだけど)

Photo by Andrea Mohin
Diana Farewell6
グルーミン公爵役ズルビンは、安定の演技で
3幕舞踏会赤いドレスのタチアナは、キラキラ☆オーラで
ゴージャスでした。

Photo by KentGBecker
Diana Farewell2
カーテンコールでは、ディアナもゴメスも涙・・・

Diana Farewell3

Diana Farewell4

Diana Farewell1

また1人素晴らしいダンサーが去っていきました。。。
踊ることをやめるわけではありませんが、今後NYでディアナを見る機会はあるかなぁ。

NY Timesの記事写真カーテンコール

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Onegin@MET Vol.1

ABT6週目の演目は、オネーギンです。
Onegin1

フランチェスカ・ダ・リミニ」を聴きながら、原作を読んで浸ります。

Onegin: Roberto Bolle
Tatiana: Alessandra Ferri
Lensky: Danil Simkin
Olga: Sarah Lane
Gremin: James Whiteside


フェリのタチアナ役デビューでしたが
54歳なので、1&2幕の初恋 は少し無理があったような?
オルガ役サラとも姉妹には見えないし・・・
大人(3幕)になってからは、違和感ありませんでした。 

テクニック的に苦しいものがあり
クランコのダイナミズムを感じることができず。
前回オネーギンを観たのが、本家本元シュツットガルトのダンサーだったので
比べてしまうと仕方ないかなぁ。
この日フェリは役デビューだったので
2公演目を観た方が良かったかもしれない。

コールドも何か今いち? と思ったら、セカンドキャストだったらしい。
1幕ディアゴナルで連続ジュテするところも、揃っていなかった。

フェリ引退公演時、相手役でフェリがABTに連れて来たボッレ。
あれから10年の月日が流れて、42歳になったけど
完璧なサポートで、高難度リフトをスムーズにこなし
フェリとの息もピッタリ!

レンスキー役のシムキンは、1幕Pddのパートナリングでヤバイとこがあったけど
ソロの踊りは相変わらず素晴らしい。
特に、2幕決闘前の心情が伝わってきて良かった。

ジェームスも、グルーミン公爵役が合っていた。
フェリ演じるタチアナは、笑顔でグレーミン公爵と幸せそうに踊り
あとの手紙のPddとの対比が良かったです。
フェリは、情感溢れる演技面はさすがで
ラストはウルっときました。
Onegin2

Onegin1

来年は、オネーギン上演しないらしいけど
今後、全幕主役でフェリを見られることはあるのでしょうか?

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

The Golden Cockerel

ABT3週目後半の演目は、金鶏です。
Golden Cockerel1
Photo by Jens Otto Nielsen

久しぶりのマチネ
lincoln center
夜エイフマンを観に行くついでに、来てみた。
昨年見逃してるし、しばらく再演されそうにないので・・・

プーシキン原作、もとは1909年ニコライ・リムスキー=コルサコフ作曲のオペラを
ラトマンスキーが、2012年デンマークロイヤルバレエに振付。
ABT初演は2016年。
舞台装置と衣装は、(ナタリア・ゴンチャロワのデザイン画を基に)リチャード・ハドソン。

Golden Cockere10
緞帳のデザインは、オリジナルのコピーなのかな?

Queen of Shemakhan: Stella Abrera
Tsar Dodon: Alexei Agoudine
Golden Cockerel: Cassandra Trenary
Astrologer: James Whiteside


プロローグ、占い師が望遠鏡でシェマハの女王(宙吊りのスペクタクル)を見て
ある考えを思いつく。
占い師役は基本マイムのみで踊らず
金鶏をサポートするだけ。
ストーリーに重要な役のせいか?贅沢にもプリンシパルがキャスティング。
ジェームスは存在感があり、こういう不気味がキャラが合ってます。

1幕、ドドン王の宮殿
Golden Cockere11
Photo by Rosalie O’Connor

二人の王子、ポルカン大臣、貴族達(帽子とヒゲで誰だかわからない)と会議中。
ドドン王は全幕通じてマイムのみで、2幕ちょこっとだけ踊る。
ポルカン大臣もマイムのみで、ドドン王との掛け合いが面白い。
男性ダンサーの見せ場が、グヴィドン王子とアフロン王子だけなのが物足りない~
CirioとJoeyのキャラも踊りも良かったので、もっと見たかった!

Golden Cockerel2
Photo by Rosalie O’Connor

占い師が現れて、危機が迫ると知らせてくれる金鶏を
ドドン王に献上する。
金鶏役カサンドラ・トレナリーは、鳥っぽくて◎
喜んだドドン王は、何でも望みを叶える と占い師に約束。

Golden Cockerel4
Photo by Rosalie O’Connor

女性群舞の振付は、今イチつまらない。
ドドン王は、アメールファの世話を受けてお昼寝。
突然、金鶏が敵の来襲を知らせる。
恋人(Gemma BondとCatherine Hurlin)とラブラブだった王子達に
出陣を命じるドドン王。嫌がる王子達の演技に萌え。
男性群舞の戦士たち、スパルタクスをチープにしたカンジ?

Golden Cockerel5
Photo by Andrea Mohin

まどろむドドン王は、美女(シェマハの女王)の夢を見る。
再び金鶏が危機を知らせ、ドドン王も馬に乗っていざ出陣。
Golden Cockere12
Photos by Per Morten Abrahamsen

2幕、ドドン王が戦場に到着すると、味方は全滅。
グヴィドン王子とアフロン王子が刺し違えたのを見て、嘆き悲しむ王。

天幕の中からシェマハの女王が、お付きの女性達を従えて登場。
クリスティーンとJoo Won Ahn、Patrick Frenetteのパドトロワあり。
女王はドドン王にお酒を振舞い、踊りを求める。
エキゾチックな女王役がピッタリなステラは、魅惑的で優美な踊り。
wittyでgoofyなキャラも似合っていた。
Golden Cockerel6
Photo by Rosalie O'Connor

女王にすっかり魅せられたドドン王は、求愛。
花嫁と凱旋することを兵士達に告げる。
Golden Cockerel7
Photo by Rosalie O’Connor

宮殿前に集まる民衆、王を出迎える。
Golden Cockere13
Photo by Rosalie O’Connor

凱旋の行列に、不気味なのもいましたが。。。
Golden Cockere14
Photo by Per Morten Abrahamsen

占い師が登場して、褒美としてシェマハの女王を求める。
Golden Cockerel8
Photo by Per Morten Abrahamsen

ドドン王は翻意させようとするが、占い師はしつこく女王を求める。
怒った王が占い師を殺すと、金鶏が現れてドドン王の頭をつつく。
ドドン王は亡くなり、シェマハの女王も金鶏もいなくなり
民衆だけが残されて、国は滅びる?

エピローグ、生き返った占い師が現れる。
実在したのは私と女王だけ、残りは幻 と観客に告げて立ち去る。

約束は守らなければなりません と言う教訓?
帝政ロシアへの批判を盛り込んだ
有名な民話なのかもしれませんが
アメリカうけは今いち?観客の入りが悪かった。。。。

マイムを少しはしょって、1幕バレエにすればよかったのに。
ラトマンスキーが、バレエ・リュスのミハイル・フォーキンのオリジナル振付を
再復刻させたかったのかもしれないけど
ポワントを履いて踊るのは、金鶏とシャマハの女王だけだし
御伽話だったら、イワンと仔馬の方が踊りが多くて楽しめるかなぁ。

リムスキー コルサコフの楽曲を聴きに来たのと
色鮮やかな舞台美術が見所でしょうか。暗い舞台よりは、いいですね。

Golden Cockerel9

Golden Cockerel3

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Giselle

ABT3つめの演目、ジリアンのジゼルデビュー@METとDavidの全幕主役復帰公演☆
Giselle1
Photo by Khalid Al-Busaidi

2014年ボリショイバレエ以来、怪我&手術で観てなかったDavid
2014年11月PerformaNYCを最後に、坊主になったのをTwitterで見た時には
バレエやめちゃうの??と心配したけど
オーストラリアでリハビリして、また舞台に戻ってきてくれて嬉しい(涙)

Giselle: Gillian Murphy
Albrecht: David Hallberg
Myrta: Stella Abrera
Hilarion: Thomas Forster
Peasant Pas de Deux: Skylar Brandt and Joseph Gorak


アルブレヒトデビューをした時、ステラと一緒にデビューする予定だったのが
ステラが怪我で降板。今はステラもプリンシパルになり
一緒に踊るのを見ると、感慨深いものがあります。

いつもミルタ役のジリアンですが
ロイヤルニュージーランドバレエでジゼルを踊ってたし
既に4月オマーンでジゼル役デビューしてDavidと踊っています。
怪我の影響か?絶好調ではなさそうで
振付を変えてるところもありましたが
アルブレヒトへの愛を感じる暖かみのあるジゼルでした。

David登場時は、Welcome back! と言うような客席から拍手☆
あいかわらず、どの女子よりも誰よりも美しい~
立ち姿と美脚、踊りも美しくて惚れ惚れします。
表現面も繊細で良かったです
2幕コーダはブリゼでくるか?アントルシャシスか?
どっちだ?思ってたら、アントルシャシスだった!完全復活ですね。

ペザントのパドドゥは◎
ルチアナの代わりにスカイラーが踊ってて良かった!彼女の踊り、好きだわ。
Joeyはソロ最後の回転で軸が曲がって、ラストポーズだけちと乱れたけど
それ以外は伸び伸び~お気に入りのペアです♪
ミルタ役ステラは、ハマリ役なので安心して見られますね。
いつにも増して素晴らしい出来でした。

Giselle6

Giselle5

Giselle2

Giselle3

Giselle4

Giselle7
感極まったのか、ウルッときてるようでした。。。
来月オネーギンも楽しみです♪

カーテンコールは、こちらこちらこちら

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術