スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Eifman Ballet@City Center

3年振りにエイフマンバレエが、City Center
新作Up and Downを上演。
Up and Down2
スコット・フィッツジェラルド原作「夜はやさし」を基にしたコンテンポラリー

「夜はやさし」は構成が異なる2つのバージョン、オリジナル版と改訂版があり
改訂版は時間軸通りに物語が進んでいきます。
Up and Down1
フィッツジェラルドの自伝的作品、角川文庫は改訂版の翻訳

Psychiatrist: Sergey Volobuev
Patient: Anastasia Sitnikova
Patient's Father: Oleg Markov
Movie Star: Maria Abashova
Buddy: Igor Subbotin


バレエのストーリー展開は、改訂版と同じで
1幕は、2人が出会って結婚するまで。

優秀な精神科医が患者たちを治療していると
資産家の父親が連れて来た精神を病んだ娘と出会う。
Eifman1

妻が亡くなった寂しさにより、父親が娘と近親相姦関係に陥ったため
娘が精神を病んだ様子が、舞台後方でフラッシュバック。
Eifman2

彼女の治療にあたった精神科医は、脆く美しい彼女に心を惹かれて
医師と患者という垣根を越えてしまい、恋に落ちる。
快方に向かった娘と、やがて結婚することに。

2幕、富豪の娘との結婚は、贅沢を許す代わり
医師としてのキャリアを奪うことに。
将来を嘱望されていた精神科医の運命が狂っていきます。。。
Eifman9

妻の希望で、生きがいだった仕事をやめた精神科医。
リゾート地で過ごしていると、映画女優と出逢う。
Eifman4
映画撮影後、そのシーンが上映される演出が面白い。

2人の様子に疑いを持った妻は、精神障害の発作に襲われる。

排他的なパーティー描写が華やか☆
Eifman3
ガーシュインの音楽が、Jazz Ageのアメリカンな雰囲気で
衣装も素敵。
Eifman5
華やかさは、その先に起こる破滅とのコントラスト。

アルコールに溺れる精神科医は、妻に裏切られて精神の均衡を失っていく。
Eifman7

Buddyは、原作で言うとニコル(精神科医の妻)を愛するトミー・バルバンかな?
(突然現れて、キャラクター描写がなかったので)

Eifman6
妻と別れて、すべてを失い崩壊していく精神科医。
最後には、自分が患者になってしまう。。。。

Eifman11
あいかわらず、容赦ないエイフマンの振付。
特に精神科医役は、休む時がなくて
踊りっぱなしで超ハード!ロシア人の体力恐るべし~
身体能力・演技力が問われる役ですが
ヴォロブーエフの鬼気迫る苦悩の表現が見事でした。
妻役のAnastasia Sitnikovaも、しなやかに美しいポーズを決めていた。

Eifman10
男性は180cm以上、女性は170cm以上という身長制限があるカンパニーで
群舞の皆さんも手足が長くて、舞台映えします。

Eifman8
エイフマン作品は、コンテンポラリーでもわかりやすくて
原作のエッセンスを残しつつ
精神科医の苦悩・葛藤と狂乱の時代をリンクさせた作品。
個人的には、前回観たロダンの方がインパクトがあったかな。
スポンサーサイト

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Eifman Ballet of St. Petersburg

Eifman Ballet of St. Petersburgを鑑賞しに、NYCセンターへ。

ボリス・エイフマン振付・芸術監督率いるロシアの現代バレエ。
ソ連時代の圧政の中、1977年カンパニーを立ち上げた当時は
斬新すぎて?反体制レッテルを張られてたそうですが
ロシア政権後は、海外ツアーも多いよう。
90年代には、来日していたようですが
招聘元と決裂したとか?で、現在は来日してないようですが
2010年3月「アンナ・カレーニナ」が新国立劇場のレパートリーになり
今月にも再演されるよう。

NYには数年おきくらいに来てるようで、2009年はMETシーズンとかぶってたので都合が合わず
2007年に来た時も気になっていたので(多分その時観てもよくわからなかったかも?)
一度観てみたいと思ってました。

エイフマンは、前衛的な振付で有名らしく
「白痴」「かもめ」「オネーギン」「カラマーゾフの兄弟」などロシア文学を基にした作品や
マリインスキー出身のプリマ、オルガ・スペシーフツェワをモデルにした「赤いジゼル」
女帝エカテリーナII世の息子、皇帝パーヴェルI世を描いた「ロシアのハムレット」
「チャイコフスキー」など人物に焦点を当てた作品を創作しています。

Eifman Ballet2
今回は、新作「Rodin」の北米初演。彫刻家オーギュスト・ロダンを描いた演目です。

エイフマン作品の特徴である苦悩、葛藤、狂気がダイレクトに伝わってくる作品で
ロダンと愛人カミーユ・クローデル、内縁の妻ローズとの三角関係 と物語展開はシンプル。
カミーユが入院してる精神病院やロダンのアトリエ
若かりし頃ローズと出会ったフェスティバル、華やかなパリなど、場面転換が早いので
退屈することもなく、照明も効果的に使われていて
選曲センスが気に入りました。
官能的なシーンが多く(18禁)、子供連れの人いたけど大丈夫?と思いましたが。。。

モデルを使ってポーズを考察する過程や、彫刻制作過程の演出が◎
The CathedralThe Eternal Idol、「カレーの市民」を思わせるロダンの彫刻を登場させ
ポスターにもなってる「地獄の門」は、ダンサーが演じていて、迫力あり!
実際のロダンの彫刻を見ても美しいけど、鍛えられたダンサーの体も彫刻のように美しい☆

The Age of Bronze
Rodin1
                                     The Thinker
Rodin2
Adam

Rodin3
Eternal Spring

Rodin4
Pygmalion and Galatea

19歳のカミーユと出会った時、ロダンは42歳だったので
ロダン演じるオレグ・ガヴィシェフは、老けメイクでしたが
ハードな振付をこなしていたので、若いのかな。
カミーユとのPDD、ローズとのPDD、ソロの踊り と息つく間もなく
肩や背中に跳び乗られるようなリフトあり。
最後までパワーが落ちず、脅威のスタミナでした。

ただ、私の偏見のせいか?ロダンが女好きな優柔不断男 に見えてしまい
(実際ローズと結婚したのも亡くなる直前の70代になってからだし)
映画「カミーユ・クローデル」の影響もあって
カミーユの哀しみや狂気の方が、切なく感じました。
嫉妬に苦しみロダンに翻弄される内縁の妻ローズを演じたYulia Manjelesも好演。

カミーユを演じたLyubov Andreyevaは、圧倒的な身体能力の高さで魅せました。
彫刻のモデルシーンもあるので軟体ポーズや180度以上の開脚、エビ反りなど
極限まで体を使い、溢れ出る喜びや傷心、エロティックさを表現する踊りは迫力もの。
濃厚な演技力で、舞台を支配しました。

ロダンと別居後、精神が病んだカミーユは自身の作品を壊したせいで
保存状態の良い作品が少ないんだそう。
クロト」を破壊するシーンがあり、この彫刻もダンサーが演じています。

群舞も長身揃いで、頭ちっさ!なスタイルの良いダンサーばかり。
コールドが、ハッと声を出したり、演劇っぽい要素もあり。
個人的にはサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン」「死の舞踏」の盛り上がりが良かったです。
華やかなFrench Cancanも、舞台が狭く感じるほど激しくてスピーディ。
全2幕休憩入れて約2時間弱、エネルギッシュな舞台でした。

Eifman Ballet3

カーテン・コールではEifmanが登場して、喝采を浴びていました。
Eifman Ballet4

客席ではロシア語が飛び交ってたので、やっぱりロシア系に人気なんですね。
「赤いジゼル」「チャイコフスキー」「ロダン」「アンナ・カレーニナ」が
2013年5/23-6/2にNYで上演予定 と書かれたチラシがPlaybillに挟まれてた。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。