マリインスキー・ロンドン公演

7/24-8/12、マリインスキーバレエロンドン公演のキャスト。

Don Quixote
7/24
Kitri — Viktoria Tereshkina
Basilio — Kimin Kim

7/25
Kitri — Nadezhda Batoeva
Basilio — Philipp Stepin

7/26
Kitri — Renata Shakirova
Basilio —Vladimir Shklyarov

8/5 マチネ
Kitri — Elena Yevseyeva
Basilio — Andrei Yermakov

8/5 
Kitri — Anastasia Matvienko
Basilio — Timur Askerov

Swan Lake
7/27
Odette/Odile — Viktoria Tereshkina
Prince Siegfried — Xander Parish

7/28
Odette/Odile — Ekaterina Kondaurova
Prince Siegfried — Yevgeny Ivanchenko

7/29 マチネ
Odette/Odile — Yekaterina Osmolkina
Prince Siegfried — Ernest Latypov

7/29
Odette/Odile — Anastasia Matvienko
Prince Siegfried — Timur Askerov

7/31
Odette/Odile — Viktoria Tereshkina
Prince Siegfried — Vladimir Shklyarov

8/1 
Odette/Odile — Yekaterina Chebykina
Prince Siegfried — Xander Parish

8/2 
Odette/Odile — Yekaterina Osmolkina
Prince Siegfried — Kimin Kim

8/7
Odette/Odile — Yekaterina Osmolkina
Prince Siegfried — Philipp Stepin

Anna Karenina
8/3
Anna Karenina — Diana Vishneva
Count Vronsky — Konstantin Zverev

8/3
Anna Karenina — Viktoria Tereshkina
Count Vronsky — Xander Parish

‘Contrasts’
8/4
Carmen — Diana Vishneva
Don José — Konstantin Zverev
Toreador — Yevgeny Ivanchenko

Infra — Ekaterina Kondaurova, Anastasia Matvienko, Renata Shakirova, Ernest Latypov, Nadezhda Batoeva, Zlata Yalinich, Yekaterina Chebykina, Alexander Sergeev, Philipp Stepin, Andrei Yermakov, Kimin Kim, Vasily Tkachenko

Paquita Grand Pas — Viktoria Tereshkina, Vladimir Shklyarov

8/5
Carmen — Ekaterina Kondaurova
Don José — Timur Askerov
Toreador — Alexander Sergeev

Infra — Ekaterina Kondaurova, Anastasia Matvienko, Renata Shakirova, Ernest Latypov, Nadezhda Batoeva, Zlata Yalinich, Yekaterina Chebykina, Alexander Sergeev, Philipp Stepin, Andrei Yermakov, Kimin Kim, Vasily Tkachenko

Paquita Grand Pas — Anastasia Matvienko, Xander Parish

La Bayadère
8/10
Nikiya — Viktoria Tereshkina
Solor — Kimin Kim
Gamzatti — Nadezhda Batoeva

8/11
Nikiya — Anastasia Matvienko
Solor — Vladimir Shklyarov
Gamzatti — Yekaterina Osmolkina

8/12 マチネ
Nikiya — Yekaterina Chebykina
Solor — Timur Askerov
Gamzatti — Elena Yevseyeva

8/12 
Nikiya — Ekaterina Kondaurova
Solor — Andrei Yermakov
Gamzatti — Anastasia Matvienko

来年11-12月日本公演キャストの参考に。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Sleeping Water@Rose Theater

夏の恒例Lincoln Center Festival
日本から勅使川原三郎さん振付の「Sleeping Water」がRose Theaterで上演。

Sleeping Water1

Choreography, Set, Lighting, and Costume Design: Saburo Teshigawara
Dancers: Saburo Teshigawara, Rihoko Sato, Maria Chiara Mezzadri, Eri Wanikawa, Rika Kato, Junya Okazaki
Special guest: Aurélie Dupont


KARASの勅使川原三郎さん、佐東利穂子さん、鰐川枝里さん、加藤梨花さん
東京バレエ団の岡崎隼也さん
パリ・オペラ座バレエ芸監オーレリー・デュポンが出演。
オーレリーは、2013年パリオペでDarkness is hiding black horses上演時に踊ったり
2014年「睡眠-Sleep-」に出演した繋がり?

1時間10分休憩なしで動きまくるダンサー達。
お目当てはオーレリーだったけど、一人だけ動きが異質に見えた。
63歳?勅使川原氏が、超人的すぎてビックリ!
他の人だと再現できなさそうな振付で、本人でもコンディションによって
違ったカンジになりそう?
佐東利穂子さんも別格でした。
エネルギーと熱気が凄かったけど
最前列席で、インテンス過ぎて観る方も疲れてしまった。。。

Sleeping Water3

Sleeping Water2

Sleeping Water4

パリオペで来シーズン、勅使川原さん振付新作を上演予定だそう。

テーマ : ダンス - ジャンル : 学問・文化・芸術

Mariinsky Ballet DC公演

マリインスキーバレエ、ワシントンDC公演「ラ・バヤデール」@Kennedy Centerのキャスト

10/17
Nikiya: Viktoria Tereshkina
Solor: Kimin Kim
Gamzatti: Anastasia Matvienko

10/18
Nikiya: Oxana Skorik
Solor: Andrei Yermakov
Gamzatti: Anastasia Kolegova

10/19
Nikiya: Ekaterina Kondaurova
Solor: Timur Askerov
Gamzatti: Nadezhda Batoeva

10/20
Nikiya: Viktoria Tereshkina
Solor: Kimin Kim
Gamzatti: Anastasia Matvienko

10/21 マチネ
Nikiya: Oxana Skorik
Solor: Andrei Yermakov
Gamzatti: Anastasia Kolegova

10/21
Nikiya: Ekaterina Kondaurova
Solor: Timur Askerov
Gamzatti: Nadezhda Batoeva

10/22
Nikiya: Viktoria Tereshkina
Solor: Kimin Kim
Gamzatti: Anastasia Matvienko

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Tchaikovsky Spectacular

ABT最終日マチネ、Tchaikovsky Spectacularでミックスプログラム。
David目当てにチケット買っていたけど
急遽ヴェロニカさよなら公演になりました。

After Effect
Choreography by: Marcelo Gomes
The Man: James Whiteside
His Loss: Misty Copeland
His Hope: Zhiyao Zhang

Tchaikovsky Spectacular1
photo by Rosalie O'Connor

音楽は、弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」
2015年初演。(2013年1楽章だけの作品を初演)
楽曲の良さも影響して
これまでのゴメスの作品の中では、良かったかな。
面白い動きもあったけど、少しbusyなカンジ。
4楽章まであって長いのと
大人数のキャストで振り付けた初作品のせいか
12組のコールドの使い方にちょっと面白味が欠けたかな。
客席が埋まっていたのは、ミスティが踊っていたせい?

The Nutcracker pas de deux
Choreography by: Alexei Ratmansky
Hee Seo, Marcelo Gomes

季節はずれのくるみ割り人形。
ラトマンスキー振付版は、あまり好きではないけど
lovelyだった2人。

Souvenir d'un lieu cher
Choreography by: Alexei Ratmansky
Devon Teuscher, David Hallberg, Cassandra Trenary, Tyler Maloney
Tchaikovsky Spectacular2
photo by Rosalie O'Connor

2012年オランダ国立バレエで初演。
ヴァイオリンとピアノのための小品集「なつかしい土地の思い出」作品42にのせた
コンテで約15分程の小作品。男女2組4人の踊り。
楽曲の美しさと、DavidとTylerが踊っていただけで満足♪
今週ABTで初演したばかりなので
踊り込めば、秋公演にはもっとよくなってそう。

Mozartiana
Choreography by: George Balanchine
Veronika Part, Blaine Hoven, Arron Scott
Tchaikovsky Spectacular3
photo by Rosalie O'Connor

1981年世界初演された抽象バレエ。
音楽は「組曲第4番ト長調」作品61、題名通りモーツァルト作品を編曲して集めた組曲。
バランシンの本家NYCBでよく上演されるモーツァルティアーナ
主役の男女、ジーグを踊る男性1人、メヌエットを踊る女性4人
最初と最後にバレエ学校の少女4人が加わる。
ABTで観たら、あまりバランシンっぽく見えないけど。
来季契約更新しないヴェロ二カが、優美に踊り切りました。

Veronika1

Veronika2

マッケンジー芸監やラトマンスキー、コルパコワ先生から花束をもらっていてホッ

カーテンコール

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Onegin@MET Vol.3

オネーギン3公演目、お気に入りのDavidを観ないわけにはいきません。
Onegin4

Onegin: David Hallberg
Tatiana: Hee Seo
Lensky: Jeffrey Cirio
Olga: Skylar Brandt
Gremin: Thomas Forster


David演じるオネーギン、都会的で冷ややかな雰囲気でカッコいい~
貴族っぽさが醸し出るので、アルブレヒトとオネーギンはハマリ役ですね。
ボッレやゴメスほどサポートは上手くないけど
1幕鏡のPddでは、ロマンチックさ全開
4年前ポリーナと踊った時よりも、セオが軽そうなので伸び伸び~
2幕でもオネーギンはいっぱい踊るので、見入ってしまった。
退屈さやイライラ、怒りなど繊細な感情表現も良かったです。

1&2幕のセオは、初恋にときめく清楚なイメージが合っていたけど
3幕舞踏会では、もう少し輝きがほしいところ。

Onegin1
Davidの狼狽えぶりが良かったのに
田舎娘→成熟した人妻の対比が見られないとクライマックスが盛り上がらない。
ラスト手紙のPddでも、冷たかったオネーギンが
別人のように激しく求めるのに
タチアナの色香が、ちょっと足りなかったような。

レンスキー役シリオは、テクニックはあって上手いけど
詩人役のイメージではないかも。
若くて無邪気なオルガ役を演じたブラントとは
息の合ったペアで、踊りは良かったです。

Onegin5

Onegin2

Onegin3

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Onegin@MET Vol.2

オネーギン2公演目は、ディアナさよなら公演です。 
Diana Farewell5

Onegin: Marcelo Gomez
Tatiana: Diana Vishneva
Lensky: Blaine Hoven
Olga: Isabella Bolyston
Gremin: Roman Zhurbin


2005年にプリンシパル契約したディアナ、ABTでの最後の舞台。
もちろん客席はギッシリ埋まって、ロシア語も飛び交っています。

4年前観た時も思ったけど
貞淑なキャラでないディアナは、色っぽくて初恋には見えず
演技も、やや過剰かもしれない。
ゴメスも、オネーギンの雰囲気ではないけど
(2人共、マノンの方が嵌ってる)
一心同体のパートナーシップが素晴らしい!
これまでも数々の名演を見せてくれましたが
今後この2人の踊りが見られないと思うと寂しい・・・

流れるように数々のリフトを完璧にこなし
軽やかでしなやかで伸びやかで
どこを切り取っても美しい~
スピード感やキレもあって
クランコの振付の素晴らしさを堪能することができました。

1幕鏡のPddでは、ゴメスの肩の上でディアナが脚を開くと
衣装がゴメスの顔にかかって、視界がさえぎられ
衣装をとくため、走りながらガッと頭を振ったのを見て
RJのバルコニーPddを思い出しちゃった。

3幕手紙のPddでは、2人の魂のぶつかり合い と言うのでしょうか
ディアナのABTフェアウェル という特別感も加わって
溢れ出る感情表現に引き込まれました。

レンスキーとオルガは、アメリカーンなカップル ってカンジで
ロシアのお話っぽく見えず。
ホーベンは、エレガントなシムキンと比べると
回転前プレパレーションの間が少しあって
踊りが流れるように見えなかった。
(シムキンが上手すぎるんだけど)

Photo by Andrea Mohin
Diana Farewell6
グルーミン公爵役ズルビンは、安定の演技で
3幕舞踏会赤いドレスのタチアナは、キラキラ☆オーラで
ゴージャスでした。

Photo by KentGBecker
Diana Farewell2
カーテンコールでは、ディアナもゴメスも涙・・・

Diana Farewell3

Diana Farewell4

Diana Farewell1

また1人素晴らしいダンサーが去っていきました。。。
踊ることをやめるわけではありませんが、今後NYでディアナを見る機会はあるかなぁ。

NY Timesの記事写真カーテンコール

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Onegin@MET Vol.1

ABT6週目の演目は、オネーギンです。
Onegin1

フランチェスカ・ダ・リミニ」を聴きながら、原作を読んで浸ります。

Onegin: Roberto Bolle
Tatiana: Alessandra Ferri
Lensky: Danil Simkin
Olga: Sarah Lane
Gremin: James Whiteside


フェリのタチアナ役デビューでしたが
54歳なので、1&2幕の初恋 は少し無理があったような?
オルガ役サラとも姉妹には見えないし・・・
大人(3幕)になってからは、違和感ありませんでした。 

テクニック的に苦しいものがあり
クランコのダイナミズムを感じることができず。
前回オネーギンを観たのが、本家本元シュツットガルトのダンサーだったので
比べてしまうと仕方ないかなぁ。
この日フェリは役デビューだったので
2公演目を観た方が良かったかもしれない。

コールドも何か今いち? と思ったら、セカンドキャストだったらしい。
1幕ディアゴナルで連続ジュテするところも、揃っていなかった。

フェリ引退公演時、相手役でフェリがABTに連れて来たボッレ。
あれから10年の月日が流れて、42歳になったけど
完璧なサポートで、高難度リフトをスムーズにこなし
フェリとの息もピッタリ!

レンスキー役のシムキンは、1幕Pddのパートナリングでヤバイとこがあったけど
ソロの踊りは相変わらず素晴らしい。
特に、2幕決闘前の心情が伝わってきて良かった。

ジェームスも、グルーミン公爵役が合っていた。
フェリ演じるタチアナは、笑顔でグレーミン公爵と幸せそうに踊り
あとの手紙のPddとの対比が良かったです。
フェリは、情感溢れる演技面はさすがで
ラストはウルっときました。
Onegin2

Onegin1

来年は、オネーギン上演しないらしいけど
今後、全幕主役でフェリを見られることはあるのでしょうか?

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Tchaikovsky. PRO et CONTRA (Eifman Ballet)

エイフマンバレエ2週目の演目は、Tchaikovsky
チャイコフスキーの生涯を描いた作品で、1993年初演ですが
2016年に改訂されたよう。
もちろん音楽は全てチィコフスキー
1幕は、バレエ「白鳥の湖」「くるみ割り人形」
2幕はオペラ「オネーギン」「スペードの女王」をモチーフに舞台展開するも
それらの音楽は一切使わず
交響曲5番と6番、イタリア奇想曲や弦楽セレナーデなどを使用。

Tchaikovsly: Dmitry Fisher
Tchaikovsly's Double: Dmitry Krylov
Tchaikovsly's wife: Daria Reznik
Nedezhda von Meck: Lilia Lishchuk


1幕、寝室。交響曲第5番1楽章
白いガウンをはおったチャイコフスキーは病に苦しむ。
死の直前?悪夢を見ているのか?暴れ回るカラボス。
チャイコフスキーの分身が現れて、二人で踊る。
Tchaikovsky1

のちに妻となるアントニーナは、チャイコフスキーの理解者ではなかったので
孤独なチャイコフスキーは、悩み苦しむ。
(同性愛者であったチャイコフスキーは結婚したくなかった)

回想シーンになり、傘を手にした男女の群舞
Tchaikovsky18

紫のドレスの女性の姿は、チャイコフスキーの支援者
鉄道富豪フォン・メック未亡人。
交響曲第4番は、彼女に捧げた曲 と言われています。
Tchaikovsky7
チャイコフスキーの芸術を理解し、資金を援助し続けましたが
一度も実際には会わなかったそう。
そのせいか、顔を会わせない振付。
背中合わせに踊って、2人が見つめ合うことはない。

その後、ピンクのドレスの女性
チャイコフスキーの妻となるアントニーナ・ミリュコワが現れて
取り巻きの男たちと踊る。
Tchaikovsky14
アントニーナと出会ったチャイコフスキーは、終始彼女に翻弄される。

悪の化身ロットバルト(チャイコフスキーの分身)が強迫観念となって現れて
チャイコ フスキーをいたぶる。
Tchaikovsky3

男性群舞の黒鳥達とダイナミックに踊るチャイコフスキー。
ジャンプの連続がカッコいい。
Tchaikovsky10

女性群舞の白鳥が現れて、静謐な世界に。
チャイコフスキーの創作イメージのようで、作曲中?
アントニーナが白鳥の群れの中を押し入って来てPdd
Tchaikovsky2

場面変って、くるみ割り人形のネズミが現れる。
Tchaikovsky4

ロッドバルトだった分身が、ドロッセルマイヤーになって登場。
Tchaikovsky13
ネズミに囲まれたマーシャを王子が救う。
「くるみ割り人形」を作曲中のよう。
Tchaikovsky5
ロットバルトもドロッセルマイヤーも、もう一人の自分で
二面性に悩むチャイコフスキーの心理を表現しているよう。

フォン・メック夫人に指揮棒を渡されたチャイコフスキー
再びタクトを取る。
Tchaikovsky17

上半身裸に黒いロングスカートの衣裳の男性群舞が踊り出す。
Tchaikovsky12

パステルカラーのドレスの女性群舞とチャイコフスキー。
Tchaikovsky11

アントニーナが現れ、チャイコフスキーは彼女の言いなりに。
それをもう一人の自分が見ている。
二人のチャイコフスキーとアントニーナとのパトトロワに。
よく出来た演出です。
Tchaikovsky15

葛藤に苦しむチャイコフスキーを表現。
Tchaikovsky6

場面は舞踏会となり
フォン・メック夫人のダイナミックなソロ
仕事が認められたチャイコフスキーは、皆から喝采される。
Tchaikovsky8
チャイコフスキーは名声を得る。喜ぶアントニーナとのPDD
人々に囲まれて、アントニーナと結婚するチャイコフスキー。
嬉しそうなアントニーナは、チャイコフスキーをベールで繋ぐ(束縛?)
逃げようとするチャイコフスキーの悲痛な表情・・・
のちに、自殺未遂するほど精神的に追い込まれるのが見てとれるよう。
第五番4楽章で、1幕終了。
Tchaikovsky9

2幕、弦楽セレナーデ2楽章で始まる。
チャイコフスキーと手紙のやり取りをするフォン・メック夫人。
手紙 と言えば、「オネーギン」ですね。上手く繋げた演出です。
チャイコフスキーの分身オネーギンとタチアナが踊る。
Tchaikovsky21

チャイコフスキーが読んでいる手紙を分身オネーギンが破り去る。
(タチアナの手紙を破るオネーギンを連想させる)
レンスキーやオルガ、公爵夫人となったタチアナも登場して
オペラのストーリーを思い出させる展開。

曲が完成したようで、フォン・メリック夫人がチャイコフスキーに札束を投げかける。
カムフラージュ結婚のため、男と情事を重ねる妻アントニーナ。
チャイコフスキーは妻にお金を与えて別れたいが
離婚に応じてくれず。
妻がほしいのはお金ではない。

お金(ギャンブル)に取りつかれた「スペードの女王」
カード賭博の場面になる。
チャイコフスキーの分身は、もちろんゲルマン。
狂乱するゲルマンとチャイコフスキーを重ねる手法も見事。
Tchaikovsky20
フォンメック夫人は、ゲルマンに殺される伯爵夫人になって踊る。
(幽霊になった伯爵夫人の呪いでゲルマンは破滅する)

Tchaikovsky21
テーブルを囲む男たちの衣裳がトランプになり
円卓の上に上がって、踊り始める。
このシーンはボレロのようで、カッコいい!
やっぱエイフマンは、男性群舞が迫力あって
ここはハイライト☆音楽はイタリア協奏曲
Tchaikovsky22

冒頭場面に戻り、チャイコフスキー最後の曲である第6番「悲愴」第4楽章に。
病衣のチャイコフスキーが踊って、白鳥の幻影が現れる。
妻アントニーナとの壮絶なPdd、最後までチャイコフスキーを苦しめる。
分身とのPdd、分身が消えるとチャイコフスキーも死を迎える。
Tchaikovsky23

チャイコフスキーの内面の世界を、彼の作品と楽曲を使って見事に表現。
最初から最後まで苦悩してるので、重苦しいけど
次々と場面が変って、あっと言う間。
チャイコフスキーの影である分身が、衣装とキャラを変えて登場するのも
よく考えられた演出だし
どれも名曲ですね
Tchaikovsky24

Tchaikovsky25

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Taming of the Shrew

7月のボリショイバレエ「じゃじゃ馬ならし」
ファーストキャストは、産休中のチホミロワ以外はシネマ上映時と同じです。

7/26、28、29 & 30
Katharina: Ekaterina Krysanova
Petruchio: Vladislav Lantratov
Bianca: Olga Smirnova
Lucentio: Semyon Chudin
Hortensio: Igor Tsvirko
Gremio: Vyacheslav Lopatin
Widow: Yulia Grebenshchikova
Baptista: Artemy Belyakov
Housekeeper: Yanina Parienko
Grumio: Georgy Gusev


7/27 & 29 マチネ
Katharina: Kristina Kretova
Petruchio: Denis Savin
Bianca: Anastasia Stashkevich
Lucentio: Artem Ovcharenko
Hortensio: Alexander Smoliyaninov
Gremio: Denis Medvedev
Widow: Anna Balukova
Baptista: Karim Abdullin
Housekeeper: Victoria Litvinova
Grumio: Evgeny Truposkiad

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Red Giselle (Eifman Ballet)

2年振りにEifman Ballet of St. Petersburgを鑑賞しにCity Centerへ。
Eifman
1週目はRed Giselle、90年代の作品ですが、2015年新演出されたそう。

実在のバレリーナ、Olga Spessivtseva(1895-1991)に捧げられた作品。
20世紀初頭動乱期に活躍したマリインスキー出身オルガ・スペシフツェワ
あまりに上手にGiselleを踊ったために、Giselleは知られるようになったとか。
1913年から1924年まで、マリインスキー劇場で踊り
1924年から1932年までパリ・オペラ座に参加。
1939年アメリカに移り、1943年から1963年まで精神病院で過ごす。
回復後、1967年トルストイの四女アレクサンドラが創設したロシア人集団居住区に移る。

Ballerina: Maria Abashova
Commissar: Sergey Volobuev
Teacher: Oleg Markov
Partner: Oleg Gabyshev
Friend: Dmitry Fisher


1幕、クラスレッスン。白い衣装でクラシックな振付で踊るダンサー達が美しい☆
教師役オレグ・マルコフもエレガント。
厳格な教師の目にとまったバレリーナとのPdd

Red Giselle1

金箔(虚飾)で輝く劇場で、舞台デビューするバレリーナ。

Red Giselle5

ゴールドの華やかなチュチュで踊る(衣装替え早っ)
舞台の向こうに客席を作る演出が、ダンサーの視点を感じられて◎
カーテンコールで、バレリーナが客席から喝采を浴びる中
新しい政権を代表する秘密警察の共産党員が現れる。
昔、KGBはチェーカーと呼ばれ
秘密警察員のことを、チェキストと呼んでいたそうです。

Red Giselle8

登場しただけで、不気味なオーラが漂う威圧的な共産党員役セルゲイ・ヴォロブエフ。
バレリーナを革命に沸く民衆の祭典に連れて行く。

Red Giselle2
ここの群舞がカッコいい!さっきまでのクラシックとは全く違う現代的な振付で
革命の熱気が伝わってきます。

Red Giselle7

取り込まれたバレリーナは
彼のため、共産党のために赤い衣装で踊る。

バレエ教師の苦悩のソロの間
また衣装替えしたバレリーナと共産党員の凄まじいPdd
身体能力とコントロール力を見せつける。
Red Giselle10
アクロバティックなリフトとバランスの連続技が官能的。
不協和音な音楽が、不安と混沌に身をまかせるよう。

レッスンに戻ったバレリーナと教師のPdd
が、劇場内にも共産党勢力が押し寄せてきて、絶望するバレエ教師。
新しい体制に従わなければならず、共産党に洗脳されていく。。。
Red Giselle11

再び白いロングドレスに衣装替え(5着目!)
壮絶なPdd、凄いポジションでもポーズが美しい~
Red Giselle11
超絶技巧なリフト、複雑で重苦しい心情を雄弁に語る振付。

革命が進み、背景には国外逃亡する人達が坂道を上がっていく様子が描かれる。
Red Giselle12

葛藤の末、ついにバレリーナも祖国を後にして西側へ亡命する。

2幕、パリ・オペラ座。
現代風なレオタードで、ビゼーの曲でバレエを踊るダンサー達。
ロシアとは違うスタイルで、バレリーナが新天地に来たことが感じられる。
最初は戸惑うも、新しいスタイルを取りこみ
バレリーナのパートナーになったダンサーと成功を収める。
パートナー(同性愛者)に恋心を抱くが、思いは報われず。。。
実在のパートナーは、セルジュ・リファールだったよう。

Red Giselle3

片思い、異文化の中での孤独、祖国への望郷
寂しさを紛らすため、ダンスホールに飛び込むバレリーナ。
このチャールストンの衣装も素敵☆
Red Giselle16

背後を、黒い皮のコートを着た共産党員が横切る。 コワッ
過去の幻影が、 どこまでも彼女を追いかけてきて
精神が病んでいく。。。
Red Giselle13
鮮やかな赤い布をまとうバレリーナ
ロダンでもあったけど、エイフマンは布を使う演出がお好き?

バレリーナが得意とする演目ジゼルが、劇中劇で演じられ
ジゼルと現実世界の狂気が重なっていく演出がよくできてます。
Red Giselle14

衣装や振付は、オリジナルのジゼルに似てるけど
アルブレヒト演じるパートナーと従者ウィルフリート役が、現実では恋仲。
休憩中の2人を見て、叶わむ想いに苦しむバレリーナ役
マリア・アバショーヴァの演技力に、胸が締め付けられる。
シュニトケの夏の夜の夢、ではなくて
狂乱のジゼル(バレリーナ)の心理描写にピッタリで、聴覚的にも効果的。
バレリーナは、白い服を着たナースに連れられて行く。

ジゼルのお墓参りに来たアルブレヒトと重なるように
パートナーがバレリーナの精神病院に訪れてパ・ド・ドゥ
音楽はフランチェスカ・ダ・リミニ
Red Giselle4

白いベールを被ったウィリのような女性群舞の衣裳は
両方の袖が繋がっていて、縛られていることを意味しているよう?
Red Giselle15

ジゼルのラストシーンのように、ウィリたちが鐘の音で消え去る。
バレリーナは、鏡の向こう側の世界(狂気)に行ってしまう。。。
Red Giselle6
最終場への持っていき方も、見事です。

全幕通して踊り続けるバレリーナ役は、過酷!
革命の中、翻弄されたオルガ・スペシフツェワの人生を
鬼気迫る表現で蘇らせたマリア・アバショーヴァの踊りが素晴らしかった。
Eifman2

選曲センスも好み。場面展開や衣装替えも多く
クラシックからモダン、チャールストン と
違うスタイルのダンスを踊りこなす群舞の魅せ場もたっぷり。
ダンサー達の高度なテクニッ クを堪能しました。

Eifman3
カーテンコールでは、群舞のダンサー達が衣装を着替えてて
エイフマン氏の美意識を感じました。

NY Timesのレビュー

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術