Spartacus(Bolshoi Ballet )

ボリショイバレエ最後の演目はスパルタクス。1968年初演グリゴローヴィチ振付。
Spartacus

Spartacus: Mikhail Lobukhin
Crassus: Alexander Volchkov
Aegina: Svetlana Zakharova
Phyrgia: Anna Nikulina


☆ストーリーは、こちら

序奏からオケが大音響で高速演奏。金管と打楽器がド迫力の爆音で
幕を重ねるごとにスケールアップ。生演奏だけでも価値がありました。

1幕、ローマ軍司令官クラッスス役ヴォルチコフが登場。端正で威厳ある雰囲気。
しょっぱなからジャンプの連続、脚と爪先を伸ばして歩く姿も綺麗です。
Spartacus1
Photo by Stephanie Berger     クラッススの代名詞?エビ反りジャーンプ!
Spartacus10
しなやかで太腿もキレイ☆最後までスタミナがもつよう体力配分も考えてるようだった。
奴隷たちの踊りの後、再びクラッススのソロがあってローマ帝国軍退場。

捕虜となったスパルタクス役ロブーヒンが登場して、苦悩に満ちたソロ。
妻フリーギア役ニクリナや奴隷たちの踊り。ニクリナが脚と爪先で語る。
Spartacus2
スパルタクスと引き離されたフリーギア嘆きのソロ。
フリーギア役に必要な薄幸な雰囲気と美脚を持ったニクリナ。
踊り終わると、クラッススの宮殿シーンに。
音楽のテンポが速くなり、道化たちになぶりものにされるフリーギア
それを眺めるクラッススと愛妾エギナ役ザハロワ、宴で踊り出す。
高貴な女王の風格ザハロワ、開放感ある踊りでノリノリでした!
Spartacus3
クラッススも踊りまくり、コールドも速いテンポで難しい振付をこなす。

覆面された剣奴の一騎打ちを、余興として眺めるクラッスス。ローマ人残酷!
怖いシーンですが、スパルタクスが反乱を起こすきっかけとして描写。
理不尽を強いられることに憤りを感じスパルタクスは、仲間を集めて反乱軍を組織。
コールド12人は生きがよさそうな若手のようでゴロヴィン、エフレーモフ
クリチュコフ、エフィーモフ、ドロホフはわかった。
コーチャンもいた?過酷な振付でカーテンコールでは息が上がってました。
Spartacus5
ロブーヒンも跳びまくって、圧巻の盛り上がりで予想以上の大熱演!
ディアゴナルに舞台を駆け抜けるダイナミックなジャンプの連続技が迫力あり。

2幕、アッピア街道。杖を持ってる羊飼いはスワン道化役だったダンサー。
杖使いも踊りも上手い。小柄な女性ダンサー5人には小さい白鳥や
4人のドリアードを踊ってたダンサーがいる。のどかな曲調だけど休みなく踊る。
脱走したスパルタクス達は、羊飼い達を仲間に入れて勢力拡大。
速いテンポになったり、民族調になったりするけど踊りはハード!
舞台狭しと跳び回ったスパルタクスは、直立リフトされる。

スカーフを渡されたスパルタクスが、妻フリーギアを想ってモノローグ。
しっとりと情感たっぷりなPDD。二クリナの手足の伸びやかさが強調される。
Spartacus4

クラッスス別荘で煌びやかな宴。男性群舞は1幕と入れ替わって
1幕反乱軍コールドが、帝国軍コールドで踊ってました。
エギナのソロの後、クラッススとリフトを駆使したPDD。この振付も凄いなー
Spartacus6
クラッススのソロで盛り上がった後、女性コールドの踊り。最初はゆっくり優雅に
少しずつテンポが速くなり、男性コールドやエギナとクラッススも加わる。
ここの音楽もいいな~宴が盛り上がってるところに、反乱軍が侵入。
スパルクス見せ場の後、クラッススと一騎討ちし屈服させるも、とどめは刺さずに逃がす。
演技面でも難しいクラッスス役を、ヴォルチコフが好演。
プライドの高さや傲慢さ、スパルタクスに負けた屈辱を上手く演じていました。
カーテンコールで、帝国軍と反乱軍が張り合うのが面白い。

3幕、クラッススを叱咤して奮起させるエギナと復讐を誓うクラッスス。

野営地で再会したフリーギアとスパルタクスの超絶技巧なPDD。
Spartacus7
有名な逆立ちリフト。サポートも力強いロブーヒン。
Spartacus8
つかの間平穏なひととき、この後の展開を思うと切なくなる。。。

反乱軍の内輪揉めの後
エギナは娼婦たちを使って、羊飼いたちを誘惑。
妖艶な舞で男達を狂わせて、反乱軍を崩壊させる。
Spartacus9

復讐に燃えるクラッススに包囲されたスパルタクスの勇敢な死。
身も心もスパルタクスになりきった迫真の演技に引き込まれました。
Spartacus11

スパルタクスの死を悼むフリーギア
人々の間に、スパルタクスの記憶が生き続けることを祈ります。
Spartacus12

息をのんでいる間にドラマが繰り広げられて、フィナーレまであっという間。
curtain call3
最前列で鑑賞したので、パワフルな群舞や迫力あるジャンプ、リフトの高さを堪能。
観てる方も、エネルギー消耗したけど。
curtain call1
ダンサーの技術力を見せつけるグリゴロ―ヴィチの振付。
フォーメーションもよく出来てるしPDDも高難度で、凄い作品つくったなー
curtain call2
エイフマンバレエを見て以来の衝撃で、ロシア人の体力おそるべし!
ハチャトリアンの楽曲も素晴らしく、オケの肺活量もすごい。
curtain call6

curtain call4
それぞれが役にはまっていて、素晴らしい舞台でした☆
curtain call5

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Don Quixote(Bolshoi Ballet )

ボリショイバレエ、2つ目の演目はドン・キホーテです。1869年ボリショイ劇場で初演。
Don Q1
今回上演されたファジェーチェフ改訂版は、1999年初演。

Kitri (alias Dulcinea) :Ekaterina Krysanova
Basilio: Semyon Chudin
The Queen of the Dryads: Olga Smirnova
Espada: Vitaly Biktimirov
Street Dancer: Maria Vinogradova


プロローグ、騎士物語を読んだロパレーヴィチ演じるドン・キホーテは
ドルシネア姫を探しに、ローマン・シマチェフ演じるサンチョ・パンサを連れて
旅に出ることに。スワンレイクと同様、高速演奏のオケが飛ばしまくり。

暗転後、バルセロナの広場。まずキトリの友人役、若手パリエンコ(黄色)と
ベテランのレベツカヤ(オレンジ)が登場。二人とも好印象。
キトリ役クリサノワが元気よく登場して、扇子を持ってソロ。
バジル役チュージンがギター片手に登場して、キトリと踊る。
チュージンしょっぱなからノリノリ~踊りは上手いしリズム感もある♪
見る前はバジルのイメージ沸かなかったけど、意外にラテン男が似合ってた。
ガラで観た時はそれほど惹かれなかったけど、ファンになりそう~
勝手にわらしべ長者(ユニバーサル→チューリッヒ→ダンチェンコ→ボリショイ)
と呼んで、すみませんでした ってくらい良かったです。

この版のガマーシュはヅラをかぶってて、ハゲてるんですね。キトリの母もいるし。
男性コールドがタンバリンを叩いて踊り(演奏はやっ)
女性コールドが扇子を持って踊る。扇子使いも皆さんお上手。揃い具合も素晴らしい!
色男エスパーダ役の長身ビクテミロフ&トレアドール8人が、カッコよく踊る。
Don Q2
ムレータさばきも華麗             Photo by Stephanie Berger
Don Q3
エスパーダの恋人、町の踊り子はヴィノグラドーワでシャープな踊り。
ラントラートフと同期で、若手有望株?
トレアドールは帽子かぶってて見分けがつかず。ゴロヴィンとエフィーモフがいたような?
ドン・キホーテ&サンチョ・パンサが登場、さすがに馬やロバは連れて来てない。
サンチョ・パンサの胴上げシーンが楽しい♪
キトリの友人2人が明るく踊った後、バジル&キトリの踊り。
クリサノワはドヤ感たっぷりで男前なキトリ、ちとエレガントさは欠けますが
テクニックが強いので適役。キトリの友人&バジルの踊りでは、チュージンの回転軸細すぎ。
きゅるる~と音が聞こえてきそうで、決めのポーズもカッコいい。
クリサノワはヴァリエーションで滑ってしまってたけど(舞台がstickyなのか?)
回転では、音楽より速く回って盛り上げる。
キトリ友人二人の踊りの後、見せ場の片手リフトでタンバリンを鳴らすクリサノワ。
DonQ5
この版ではキトリ友人役がけっこう踊る と思ったら、3幕では登場しないのね。
スワンではロシア姫役だったレベツカヤと
ポーランド姫役やワルツで活躍してたパリエンコが、生き生きと踊ってました。

2幕の展開は、居酒屋→ジプシーの野営地(バジル&キトリは登場せず)→夢の順。
駆け落ちしたバジルとキトリが、居酒屋で踊って飛び込みジャンプ。
じゃじゃ馬なキトリとエレガントなバジルってカンジ。
スペイン風な衣装で踊るSpanish Dance&ギターの女性二人。
衣装変えしたエスパーダのソロ、背中反りまくりの軟体メルセデス。
(1幕Street Dancerとメルセデスは別のダンサー)
狂言自殺では、事前にバジルがキトリに教えてた。結婚承諾後
コーダを踊ってる間に幕が下りて、間奏中舞台転換。

ドン・キホーテとサンチョ・パンサは、ジプシーの野営地へ。(キトリ着替え中)
タンバリンを持った群舞が、跳びはねる躍動感ある踊り。
ジプシーは、Anna Balukovaが情熱的に激しく踊る。
DonQ6
人形劇を見てたドン・キホーテは、ドルシネア姫が襲われた と勝手に妄想?
槍をかかげて突進、お約束の風車に激突して気絶。暗転して夢の場面に。

この版の夢のシーンは明るく煌びやかで、幕が上がると客席から拍手。
いつもは眠くなる場面なのに、とってもプティパで美しい☆
大きい白鳥と小さい白鳥みたいに、3人のドリアードは長身
4人のドリアードは小柄ダンサーで揃えてます。
水色のチュチュがドリアードの女王役スミルノワ、やっぱオーラ&女王の貫禄ある。
DonQ8
イタリアンフェッテでなくて、アラベスク・パンシェでした。

キューピッドはルンキナ妹(旦那さんはスクヴォルツォフ)やっとじっくり見られた。
華奢でクールな姉とは、見た目も踊りも違うタイプ。
DonQ7
クリサノワは、脚力強っ!グラン・ジュテも高い。意外にお姫様役もいけた。
夢から目が覚めたドン・キホーテは、公爵御一行と出会い
キトリとバジルの結婚式を公爵の館で挙げさせてもらうことに。

3幕、公爵の館。長身ゴロヴィンとスワンで王妃役だったカラショーワのボレロ。
エスパーダは、3幕では踊らないんですね。
ファンダンゴの後、クライマックスのGPDD
押しの強いクリサノワを優しくサポートするチュージン。
第1ヴァリエーションのティホミロワは、明るく溌剌とした踊り。やっぱ彼女の踊り好きだわ。
バジルのヴァリエーション、爪先まで綺麗なチュージン。やりすぎない感も良い。
キトリのヴァリエーションは私の好きな振付ではなかったが、ガンガン踊る。
第2ヴァリエーションのアリザデがミスしてしまったけど
コーダでクリサノワが超高速フェッテ。ボリショイでは32回転の後、演奏が止まるのがお約束?
華やかに盛り上がって、見応えがありました。
DonQ10
息がピッタリだった二人。
DonQ11

Curtain Call7
                      第2ヴァリエーションを踊ったアリザデとシマチェフ
Curtain Call6
左からゴロヴィン、ティホミロワ、カラショーワ、ロパレーヴィチ
Curtain Call1
立ち姿が美しいチュージン、勝気なキトリが合ってたクリサノワ
Curtain Call3
ソロキンさん指揮のスピーディーな演奏についていくのが凄い。キャラダンたちも演技が上手くて
脇役、群舞もレベルが高いのでワクワクさせられた舞台でした。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

Swan Lake(Bolshoi Ballet) Vol.2

コールドのフォーメーションが上から見たくて、追加で購入したスワンレイク

Odette-Odile: Anna Nikulina
Prince Siegfried: Artem Ovcharenko
The Evil Genius: Denis Rodkin


映画館上映で見て以来気になっていたオフチャレンコを見てみたかったので。
Ovcharenko3
1986年ウクライナ生まれ。バレエを始めたのは11歳と遅く、17歳でボリショイ学校に編入。
2007年ボリショイ入団、2013年プリンシパルに昇格。

☆グリゴローヴィチ版のストーリーは、こちら

幕が上がると式典長とラッパ隊がいて、コールドが登場。
幕開き早々、ディアゴナルにジュテで登場する王子がカッコいい~
原曲をカット&編集してるので、いきなりワルツが始まる。
この日の道化は、9年前にも観たベテランのメドヴェージェフ。拍手をいっぱいもらってました。
ワルツのイケ面4人は、エフィーモフ、クリュチコフ
あとの二人は初日と同じエフレーモフとフロムイシン。
女性4人は初日と同じパリエンコ、 シロワ、トゥラザシヴィリ、イブライモワでした。
パドトロワは初日と同じヴィノグラドーワ(左)とクレトワ(右)、ヴィノグラドーワの方が好み。
Ovcharenko4
音を細かく刻んだ振付で、見応えがあるパドトロワ。

オフチャレンコはラインが美しくてエレガント。ノーブルな佇まいで端正な踊り。
サル顔(横顔が?)と聞いてたけど、かわいいじゃん♪着地の足元が美しく
ドヤドヤしくないのも好印象。
ジャンプ高っ!   Photo by Stephanie Berger
Ovcharenko2
王子成人のお祝いは、王権が移譲されることを意味します。
家庭教師役は、アラーシュの旦那さんロパレーヴィチ。道化の見せ場の後、乾杯の踊り。
ここでも道化がはじけて踊りまくる。
この版では、2つの紗幕が目隠しや場面転換に使われます。
王家の紋章のような紗幕になると、王子のモノローグ。暗い雰囲気が漂い
王子の夢想の世界になり、背後からロットバルト役、ロドキンが登場。
Ovcharenko5
ずっしりした存在感で素顔はイケ面ですが、このメイクだと友人が言ってたとおり
デーモン閣下?衣装もショッカーみたい。。。
2009年ボリショイ入団、昨年ファーストソリストになったばかり。
ソチ五輪閉会式で黄金の奴隷を踊ってたし、プッシュされてるよう?
Ovcharenko6
王子の影のようにつきまとうロットバルト、豪快なジャンプで見せ場も多い。
ロドキンはグジュリの民族舞踊学校出身らしいので、キャラが濃い役が合ってるかも。
Nikulina1
ロットバルトに仕組まれたようにオデットと出会う王子。
オデット役は、リーディングソリストのニクリナ。好みのタイプではないけど
手足が長くて、薄幸そうな雰囲気がオデットに合ってる。
Nikulina3
夢幻世界の存在として王子の心を惹きつける。

2幕、幕開けは道化。舞踏会でも大活躍。ラッパ隊は青い衣装に。
ディベルティスマンの各国の姫&お付きは、それぞれの民族色を出した衣装と踊り。
真ん中で踊る姫役のダンサーたちは、皆さん上手いです。
華やかなハンガリー姫役長身グレベンシコーワ↓ロドキンとは別れたのか?違う娘といた。
Grebenshchikova
スペインの振付がお気に入り♪オシポワも踊ってた役で、テクニックのあるダンサーが踊るよう。
この日はアリザデで、初日スペイン姫だったティホミロワ(オフチャレンコの彼女)はナポリでした。

オディールが手下の黒鳥と登場(王子の心象風景?)パドシス第2ヴァリの曲で踊る。
この版は、オディール役も踊りが多いのでハード!
オディールと踊りだした王子がディアゴナルにリフト。その背後をロットバルトがつきまとう。
パドシス第4ヴァリの曲で、ロットバルトのソロ。ロドキンは回転はあまり得意でないのかな?
ラントラートフの方がキレや凄みがあったけど、おどろおどろしい雰囲気のロドキンも良かった。
2幕は一転して、力強かったニクリナ。身体能力高そう。
フェッテはダブルも入れて盛り上げる。32回転後で演奏が途切れない方がいいのに。
王子がオディールに結婚を申し込むと、オデットの悲しむ姿が浮かびあがり
オディールも宮廷も全てが消えてしまう。

終幕の振付は、けっこう好きかも。白鳥達も美しく
コールドのフォーメーションを見るため、First Ringにしたのに
お目当ての王子&ロットバルトに、つい目がいってしまう。
最後までロットバルトと王子が踊りまくる盛り上がりがいいですね~
オデット&王子のシェネの応酬に割って入るロットバルト。オデットはロットバルトにリフトされ息絶えて
ラストは1幕第2場情景の音楽に。すべて王子の心の中で起きた出来事だったのか?
Curtain Call1
映画館上映で観た時はピンとこなかったけど、生で見るとグリゴローヴィチ版の良さがわかる。
踊りはクラシックだけど、解釈は現代的。ロットバルトの役柄が斬新で演出もよく出来てるし
王子の心理ドラマを深読みするのも面白い。
Curtain Call2
この日プリンパルはオフチャレンコだけでしたが、層の厚いボリショイはソリストたちのレベルも高い。
Curtain Call3
憂いが感じられたオフチャレンコは日本公演に出演しないので、貴重な機会でした☆
Curtain Call4
☆NY Timesのレビューは、こちら

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Swan Lake(Bolshoi Ballet) Vol.1

今年のLincoln Center Festivalはボリショイバレエ☆
NY公演は9年振り!待つこと長かった~
Bolshoi
前回は「ファラオの娘」しか観なかったので、今回は3演目セット買い。
チケット購入時キャスト未発表だったけど、予想通り初日はザハロワ&David

Odette-Odile: Svetlana Zakharova
Prince Siegfried:David Hallberg
The Evil Genius:Vladislav Lantratov


映画館上映で観た時、舞台が暗い と思ったので2列目で鑑賞。
グリゴローヴィチ振付はマイムを使わず、踊りが多いのが特徴でサクサク進む。
この版はオデットと王子の悲愛物語ではなく、王子の物語 です。

プロローグはなくて、幕が上がると宮殿。いきなり王子が跳びながら登場してソロ。
舞台に出てきた瞬間、キラキラ☆オーラが眩しいDavid
グリゴローヴィチ版では王子はスタスタ歩いたりせず、最初から最後まで踊りまくる。
道化も登場してワルツ。舞台が狭いので、コールドが混み合って踊りにくそう。
センターで踊る4組は、若手有望株で男性4人は
ロドキン、エフレーモフ、ベリャコフ、フロムイシンで長身イケ面。
開演前インタビュー中のロドキンを見て、顔デカイと聞いてたけどそうでもないじゃん
と思ったが、舞台では周りが小顔だらけでやっぱり大きく見えた。

王子の成人を祝って、王家の紋章入り剣と首飾りが贈られる。
bow gun(女性を射止める比喩)をもらって花嫁探しをする王子と違って
この版では王権を象徴する剣と首飾り、これがストーリーの伏線になっている。
ベンノがいないので、パドトロワは王子が踊る。
Davidは首飾りをはずす時に髪にひっかかって、早くも乱れてしまい
手で直してたけど、ヴァリエーションで髪ハネまくり(苦笑)
初日なので緊張してるかと思ったけど、伸び伸び踊っていてホッ
友人役は、ヴィノグラドーワ↓とクレトワ。
Swan Lake3
Photo by Stephanie Berger
Swan Lake2
道化の見せ場の後、乾杯の踊り。男性ダンサーの振付がカッコいい。

一人になった王子が、王家の紋章のような紗幕前でソロ。
王位と責務の重さに不安を感じているのか暗い表情。照明も暗くなり
ロットバルト登場。映画館上映でずーっと気になるダンサーだったラントラートフ
1988年生まれ昨年プリンシパルに昇格。メイクがすごいけど、実はイケメン。
踊りもかっこいい~苦悩する王子の背後から操るようなユニゾンの動きで
ダイナミックな跳躍が迫力あり!
Swan Lake8

白鳥&黒鳥の紗幕に変わり、ロットバルトの指し示す奥に白鳥たちの幻影が見えて
紗幕が取り払われると、オデットが現れる。
この版では、ロットバルトが王子とオデットを引き合わせるのが面白い。
オデットがいなくなると、王子の心に入り込んでくるロットバルト。
Swan Lake12
グリゴローヴィチ版はロットバルトの役割が重要なので
オデット/オディールの存在が薄くなりそうだけど、ザハロワなので問題なし。
姫オーラの輝きでハマリ役、子供を産んだとは思えない細さ!
儚さを感じるアダージョで、容姿も踊りも演奏も美しい~
やっぱり舞台が狭いのか、コールドで滑って転倒した人がいた。
小さな白鳥にルンキナ妹が踊ってるはずだがわからず。姉と似てないのかな。
大きな白鳥の振付は、けっこう好き。王子が愛を誓って1幕終了。
Swan Lake6
本場ロシアと同じく、幕ごとにカーテンコールがありました。

休憩挟んで2幕、舞踏会では道化が盛り上げる。ロパーティンで見たかった と思ってたが
↓ツヴィルコも良かった!キレキレでした。
Swan Lake5

まず各国の踊り。この版では、王子は民族ダンスを見ない。
チャルダッシュ、ルースカヤ、スペイン、ナポリ、マズルカで
省かれることが多いルースカヤがあるのが、ロシアバレエってカンジ。
お姫様はポワントで華やかに踊り、それぞれの衣装も白と銀で素敵。
スペイン姫はお気に入りのティホミロワ。お付きの男性陣もカッコいい振付。
クリュチコフがいたのはわかった(金髪なので目立つ)
踊りにくい舞台なのか?ナポリのお付き女性ダンサーも、滑ってしまってた。

王子が登場して、お姫様たちとワルツを踊った後
照明が暗くなり(夢想の世界に?)ロットバルトとオディールが現れて踊る。
白鳥&黒鳥の紗幕に変わり、お付きの黒鳥たちも登場。皆がいなくなり
王子、ロットバルト、オディールだけになる。
ロットバルトが、王子の心をオディールに向けさせるよう操り
葛藤する王子。ロットバルトのソロも、圧倒的な悪のオーラ。
王子様タイプだと思ってたけど、悪役も似合うラントラートフ。

照明が明るくなって(現実に戻ったのか?)、みんなも舞台に戻って
GPDDに。オディールの魅力に幻惑される王子。
Swan Lake10
王子ヴァリエーションは、チャイパドの曲。
オディールのヴァリエーションは、ブルメイステル版と同じパドシスの第5ヴァリで
妖しい雰囲気。コーダのフェッテは、すべてシングル。
Swan Lake9
ザハロワはあまり悪女っぽくないけど、思っていたより黒鳥も良かった。
観客を惹きつける吸引力はさすが。
王子がオディールに愛を誓うと、舞台が暗くなり紗幕奥のオデットを見せるロットバルト。
苦悩する王子の周りを跳び回って高笑う。
Swan Lake1
暗転して、ロッドバルトと入れ替わりに白鳥たち。紗幕も白鳥&黒鳥に入れ替わる。
悲しむ白鳥たち、オデット嘆きのソロ、手下の黒鳥と登場するロットバルト
Swan Lake11
懺悔し赦しを請う王子、二人を引き離すロットバルト とスピーディに進む。
障壁となった黒鳥のフォーメーションが面白い。たたみかけるような高速演奏で
オケも凄いけど、踊りこなすダンサーも凄い。
ロッドバルトが紗幕の向こうにオデット連れ去り、息絶えるオデットを見て嘆く王子。
暗転し、一人残された王子は膝をつく。
これまでのことは王子の精神世界での出来事だったのか と思わせる 幕切れで
夢オチっぽい?

私は観たことあるので結末を知ってたけど、えぇ~?って雰囲気の観客。。。
ハッピーエンドが好きなアメリカ人に、バッドエンドは不評だったよう?
ロシアバレエには、悲劇が合ってると思うんだけどね。
Swan Lake1
Davidのtwitterより Photo by Katerina Novikova

Curtain Call2
照明暗すぎて、美しい二人がよく見えない。。。カーテンコールは明るくしてほしかった。
Curtain Call4
細やかな表現を見せたDavid、2年振りに見られたザハロワ、優雅な舞いでした。
Swan Lake13
カーテンコールは、こちら

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術