FC2ブログ

Don Quixote@MET

バレエDon Quixoteを観にMETへ。

セルバンテスの小説ドン・キホーテを題材にした、宿屋の娘キトリと理髪師バジルの恋物語。
1869年プティパ振付ボリショイ劇場で初演。ABTでは1978年初演。
ミンクスのドンQは、古典バレエには珍しいドタバタコメディーで
コミカルな演技や見せ場の踊りも多く、ノリノリの音楽で楽しめます。

David君のバジルデビューで、私にとって今季MET公演のメインイベント☆
19歳でABTに入団し、24歳でプリンシパルに上り詰めて
今年プリンシパル3年目のMET公演。
参照記事
ルックス・プロポーション抜群でラインも美しく、ダンス・ノーブルとして売り込み中ですが
王子様役よりも、クセのあるキャラ(ロッドバルト)やコミカルな役(Fancy Freeの水平)の方が
彼の持ち味が出てる と個人的には思っていたので
バジル役もはまり役になるかも と思った通り、期待以上の出来☆

ブログでこんなエントリーをしていたので、緊張もあったとは思いますが
パワー全開で、生き生きと踊ってくれました。

Don Quixote : Vitali Krauchenka
Sancho Panza : Arron Scott
Kitri : Michele Wiles
Basilio, a poor barber : David Hallberg
Gamache, a rich nobleman : Alexei Agoudine
Lorenzo, Kitri's father : Roddy Doble
Mercedes, a street dancer : Veronika Part
Espada, a famous matador : Marcelo Gomes
Flower Girls : Maria Riccetto & Simone Messmer
Gypsy Couple : Sarawanee Tanatanit & Sascha Radetsky
Queen of the Dryads : Kristi Boone
Amour : Renata Pavam


プロローグ
中世スペイン騎士物語に取り憑かれているドン・キホーテが
夢に見たドルシネア姫を捜しに、従者サンチョ・パンサを連れて旅に出ます。

第一幕 セビリア
バジルと恋仲のキトリだが、キトリの父ロレンツォは
娘を金持ち貴族ガマーシュと結婚させたいので、二人を引き離そうとする。
そこへ、ドン・キホーテ&サンチョ・パンサがやって来て
キトリを夢で会ったドルシネア姫と思いこみ、騒ぎを大きくする。
キトリはガマーシュとの結婚から逃れるために、バジルと駆け落ち。
ロレンツォとガマーシュが二人の後を追い、ドン・キホーテとサンチョもその後を追いかける。

元気いっぱい溌剌としたワイルズは、得意の回転でキレが鋭く
キトリのキャラクターとも合っていました。
上半身が硬いイメージがあったけど、成長ぶりを発揮。

Murphyのブログ、Ranting Detailsにもお茶目な表情の写真が載ってるDavid君。
お調子者バジルを本人も楽しんで演じていたのがわかりました。
13歳でバレエを始める前は、ジャズ・タップダンスしていたそうですが
脚のラインの美しいこと☆細かいステップと振りが、キマッてました。
しかし、あんなにカッコいい床屋がいていいのか!
床屋は仮の姿で本当は貴族に違いない・・・と思わず妄想(笑)

パートナリングも、アイコンタクトしながらバッチリ揃っていました。
ジャンボなワイルズ(推定身長175cm?)が相手なので
さすがに片手リフトは、両手リフトにしていましたが
フィッシュダイブは、きめてくれました。
以前カルロス・モリーナ(ボストン・バレエに移籍したコルネホ姉の御主人)に
フィッシュダイブで落とされたワイルズなので、スリル満点でした?

伊達男の闘牛士ゴメスと美貌の踊り子パルトも良かった。
忘れてはならないのが、物語を支えていたAgoudineのコミカルな演技。

第二幕 
駆け落ちした二人は、風車小屋近くのジプシーの野営に泊めてくれるよう頼みます。
そこにドン・キホーテとサンチョ・パンサが現れて
ドン・キホーテは風車を見て、愛するドルシネア姫をさらった悪漢 と勘違い。
風車に突進し気絶して、夢の中でドルシネア姫に会います。

躍動感溢れるジプシーカップルは、ワイルドなTanatanitラディツキー
キューピッドPavamは、愛らしい踊り。
森の女王Booneは、イタリアン・フェッテで拍手をもらっていました。

キトリとバジルは居酒屋へ逃げ込み、ロレンツォとガマーシュが追ってやってきます。
そこで、バジルが「キトリと結婚できないなら」と狂言自殺。
ドン・キホーテがサンチョ・パンサと乱入し、ロレンツォを「人でなし!」となじると
ドン・キホーテのこの一喝で、二人の結婚を認めるロレンツォ。

バジルの狂言自殺の場面では、胸触りすぎ?
ワイルズ重そうなので大丈夫かなあ と思っていたお姫様だっこは、無事成功。

第三幕は、結婚式。ガラでよく踊られる華やかなPDDです。
アダージョではバランス、コーダではフェッテと見所満載。

黒の衣装で見たかったのに、ABTでは白い衣装(結婚式だから?)で残念~
腰に手をあてた32回フェッテは、素晴らしいの一言!
ダブルはもちろんトリプルも入れて、会場を沸かせました。
ピルエット・ア・ラ・スゴンド(ですよね?)でさらに盛り上がり
素晴らしいデビューを飾ることが出来た二人に拍手!

DonQ

思い返せば2年前のSylviaでは、カーテンコールもなかった二人。
すっかり貫禄もつきオーラも増したこの日は大喝采ブラボーの嵐!
ソリスト時代からのホールバーグファンとしては、感慨深いものがありました。

Don Quixote


☆2009年METシーズンを最後にニーナがABTのプリンシパルを引退
グルジア国立バレエでは、引き続き踊るようです。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術