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La Bayadere@MET

Sleeping Beautyは、昨年NYCBABTで観たので
(舞台セット・衣装、演出はNYCBの方がずっと良かった)
先週はお休み、久しぶりのMETです。

今週の演目は、レオン・ミンクスラ・バヤデール(バヤデルカ)で
インドのカーリダーサ「シャクンタラー」を題材にした
勇士ソロルと舞姫(バヤデール)ニキヤの悲恋物語です。
1877年プティパ振付マリインスキー劇場で初演。
欧米のバレエ団には、ヌレエフやマカロワによってもたらされました。
ABT初演は1980年マカロワ版で、ヌレエフ版とは演出が異なります。

昨年は、David王子のソロルばかり観て他の人をよく見てなかったけど
今回は群舞の踊りまでじっくり鑑賞できました。

Nikiya: Paloma Herrera
Solor: Angel Corella
Tha Radjah Dugumanta: Alexandre Hammoudi
Gamzatti: Marisa Lopez(Dutch National Ballet)
The High Brahin: Victor Barbee
Magdaveya, head fakir: Jeffrey Golladay
Solor's Friend: Jared Matthews
The Bronze Idol: Carlos Lopez


ドン・キはアメリカンペアでしたが、今回はラテンペアです。
ちなみに、ジゼルはロシア系ペアで観る予定。
ABTは国際色豊かなカンパニーなので、いろんなダンサーの踊りが楽しめます。

1幕 古代インドの寺院
ニキヤの美しさに魅了された大僧正は、彼女に愛を告白するが
ソロルと愛し合うニキヤは拒絶する。
聖なる火の前で、愛を誓うソロルとニキヤ
が、王族の長ラジャはソロルを気に入り、娘ガムザッティと結婚させようとする。
ラジャにとっては、臣下の感情なんてどうでもよいこと。
戸惑うソロルだったが、領主ラジャには逆らえず
美しいガムザッティに惹かれて、結婚を承諾。
ソロルを巡っての女同士の闘い、ニキヤに横恋慕している大僧正が絡み
ニキヤは毒殺されてしまいます。

悲劇の黒幕、大僧正ヴィクター・バービーは貫禄の演技。(ニキヤがケントだったらもっと熱演?)
重要な脇役で、いつも舞台を引き締めてくれます。
二人の女性にはさまれて苦悩する優柔不断男の演技が上手なアンヘル。
ラ・バヤはコレーラ・バレエの演目だし と期待した通り
完成された踊り・演技で観客を魅了。
パロマ・エレーラのルックス・踊りは好みではないけど、華麗な足捌き。
ガムザッティは、Dutch National Balletからマリサ・ロペスが客演。
初めて見たダンサーですが、婚約式のPDDで超人的なバランスを披露。
足の筋肉がすごくて、アンヘルに負けないくらい高いジュテ。
イタリアン・フェッテで拍手をもらって
グランフェッテはシングルのみでしたが、音楽と合っていて軸もしっかりしていました。

物悲しい音楽にのって奉納の踊りをするニキヤは
儚さよりも芯の強さを感じたけど、内省的な演技のせい?
気位の高そうなガムザッティも、ソロルなしでも君主としてやっていけそうな雰囲気で
去年のマーフィーほどいじわるそうではなくて、あんまり怖さは感じず。

ガムザッティの侍女が、ソロルからの贈り物 と毒蛇を仕込んだ花籠をニキヤに渡し
踊る場面は、ダンサーによって演技が微妙に異なります。
苦しむニキヤを見捨てて、ガムザッティと去ってしまう薄情男ソロルですが
アンヘルは心をニキヤに預けたまま、避けられない運命に従ったカンジ。
「我が物となるなら助ける」と大僧正がニキヤに解毒剤を差し出すも
ソロルと一緒になれないのなら死んだ方がまし!と拒み、息絶えるニキヤ。

2幕、ソロルの部屋
アンヘルの嘆きの表現は見事。
ニキヤを失った悲しみと後悔に暮れるソロルに従者がアヘンを差し出す。
アヘンで意識が朦朧として、ニキヤの幻影が幾重にも重なっていく姿を表現した
影の王国のシーンは、この演目最大の見せ場で
後の、Swan Lakeの白い群舞へと繋がる名場面。
一人、また一人と降りてくる白い幻は、美しい幽玄の世界。
ABTのコール・ドなので一糸乱れぬ、とまではいかないけれど、昨年よりも揃っていたかと。
Three shadesのRenata PavamMelanie HamrickLeann Underwood
音楽性豊かな踊りで良かったです。

愛するニキヤの影も現れて、神秘的なPDD
ヴァリアシオン、ヴェールの踊りとコーダ と見せ場が続きます。
エレーラは腕の動きが硬いけど、得意の回転技で魅せてくれました。

3幕 ガムザッティとの結婚式
ニキヤの亡霊(ソロルにしか見えない)が現れて、パ・ド・トロワ。
ラジャが加わってパ・ド・カトル。
ガムザッティがニキヤを殺したことに気づくも、時既に遅し。
大僧正に腕をつかまされて、結婚の誓いのところで
神の怒りにふれて、寺院がガラガラと崩壊し全員息絶えます。
ソロルとニキヤの魂は、天国で結ばれます。

ディヴェルティスマン、Bronze Idolロペスも良かった。
好きな踊りなので、ここで盛り上がると嬉しい。

エキゾチックな舞台セットと衣装、白いバレエ、群舞やキャラクターダンス
神殿崩壊のスペクタクルと 見所満載な古典バレエで
ミンクスの音楽が、さらに作品を魅力的にしています。
ABTのオケでなければ、もっと良いかも・・・

La Bayad醇Qre

Swan Lake同様、カンパニーによって演出が異なり
踊り手によっても舞台の印象がガラリと変わる作品。
プティパ振付だから、やっぱロシア系ダンサーが合うのかなあ。
ジュリエットやキトリが当たり役のエレーラですが
ニキヤは、ちょっと違うかも。

アンヘルはカブリオールで拍手、ジュテで拍手、ピルエットでも拍手 と
華麗な踊りを見せてくれました。
水曜マチネでも満席だったのは、アンヘル目当てのお客さんが多かったよう。

来週のMerry Widowはパスするので、次回はジゼル最終日です。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術