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La Bayadere@MET

お楽しみのABTが開幕しました♪

ABT

今年はガラに行かなかったけど、70周年記念ってことでMakarova
Baryshnikov、Ferri、Ananiashviliなどが舞台に登場したそうで。
☆写真は、こちら

一週目の演目、ラ・バヤデールを観てきました。

Nikiya: Diana Vishneva
Solor: Marcelo Gomes
Gamzatti: Gillian Murphy
Tha Radjah Dugumanta: Gennadi Saveliev
The High Brahin: Victor Barbee
Magdaveya, head fakir: Jared Matthews
The Bronze Idol: Carlos Lopez

1877年マリインスキー劇場で初演された時は、影の王国が宮殿の中だったり
ソロルの踊るパートが今よりも少なくて、マイム中心だったようです。
1917年革命後、結婚式と神殿崩壊を含む最終幕がカットされ
影の王国で終わらせるようになり、ソロルの踊りやPDDが挿入されて
現在上演されている「バヤデルカ」の形が出来上がったようです。

1980年初演ABTマカロワ版は、壺の踊り、太鼓の踊りなどのキャラクターダンスをカットして
主役三人の恋愛と白いバレエをメインに、結婚式と神殿崩壊の最終幕を復活させました。

一幕、寺院前。狩りから戻る戦士たち。ソロルは獲物の虎を領主ラジャに贈る。
ニキヤに会いたいソロルは、伝言を伝えるよう苦行僧の長マグダヴェーヤに頼む。
大僧正と僧が登場、拝火の儀式が始まる。苦行僧と舞姫も出てきて聖なる火の回りを巡る。
苦行僧のカツラと衣装がワイルドすぎて、原始人のよう?
マグダヴェーヤのイケ面マシューズは、ダイナミックな踊りで
ソロルを慕いながらも大僧正には逆らえず という演技もわかりやすくて良かった。
白いヴェールをかぶってニキヤが登場するシーンが好き。
私の好きなニキヤは上体が柔らかく線の細い大人な女性なので、ヴィシ二ョーワはイメージ通り☆
寺院の巫女にふさわしい雰囲気で、観客を舞台に引き込んでくれたと思います。
大僧正に口説かれても、厳然として拒絶するニキヤ。僧帽をニキヤに差し出してたけど
「お前のためなら大僧正の地位も捨てる」って意味なのか?いらんって。
ソロルのパシリ、マグダヴェヤの手引きによりニキヤとソロルの逢瀬。
最初の見せ場PDDです。二人の歓喜が伝わる踊り。だからこそ、ソロルの裏切りが痛い!
サポートは上手いけど、ゴメスは私のイメージするソロルとちょっと違うかも?
戦士よりも王子様キャラなのか、ちょっと芝居し過ぎ感があったのかなぜかはわからないけど。
前に観たアンヘルやホールバーグのソロルの方が、イメージに近いかなぁ。
ソロルがニキヤへの愛を神に誓ったところ見た大僧正が、激しく嫉妬。
大僧正のバービーさんは、いつも通り熟練俳優の演技。

寺院前→ラジャの宮殿へ場面転換。インドと言うよりアラビアっぽいんだけど。
ソロルの肖像画を飾られてるけど、あまりカッコよくない。
ラジャがソロルを気に入り、娘のガムザッティと結婚するように告げる。
突然のことに驚くも、ラジャの支配下にあるので命令に拒むことができないソロルの前に
ヴェールをかぶったガムザッティが登場~
誇り高く気が強い王女様役がピッタリのマーフィは、まさに理想的なガムザッティ☆
普段の話し方を聞くと優しげだけど、舞台で意地悪女を演じるとハマる!
ゴメス演じるソロルは、ガムザッティにそれほど惹かれてないみたい?
薄情な優柔不断男 と言うよりも、運命に翻弄されて苦悩する男のよう。
ま、ソロルというキャラが、個人的にしっくりこないんだけど
ダンサーによって役作りが異なるので、どういうソロルか毎回楽しみです。

大僧正がやって来て、ソロルが他の女への愛を神に誓った とラジャに密告。
背後で、大僧正と父の話を盗み聞きしたガムザッティが
ニキヤを呼びつけて、ソロルを巡る二人の女の闘いは迫力もの。
お金の力でニキヤにソロルとの別れを迫るが、頑として言うことをきかず
逆切れして、ガムザッティを刺そうとするニキヤ。
侍女が止めに入り事なきを得るけど、殺される前に殺さなければとガムザッティは決意。

婚約宴(はやっ!)へ場面転換。ここまではマイムが多かったけど、踊りの見せ場です。
パ・ダクシオンの踊りを間に挟みつつ、ガムザッティとソロルのPDD
二人の微妙な距離を感じるアダージョの振付。
心から喜んでいるのはガムザッティだけで、ソロルは影のようにくっついてるカンジ。
ヴァリエーションでは、グランジュテが美しくエレガントに踊ったゴメス。
いつもより迫力不足?と思ったら、水曜ボッレが怪我で降板して代役出演したので
3日連続で踊ってたんですね。
マーフィは、ヴァリエーションでテクニックを見せて
コーダの盛り上がりもイタリアン・フェッテで拍手をもらって
得意のグラン・フェッテではトリプルも入れて華やかでした。

宴が最高潮に達したところで、二人を祝福するため踊らなければならないニキヤ
体全体で悲哀を表現するヴィシ二ョーワは、しなやかで繊細な踊り。
侍女がニキヤに、ソロルから贈られたものだ と嘘をつき花籠を渡す。
ABTでは、花篭の踊りがないんですよねー好きなのに。
花籠の中に仕込まれた毒蛇が首を咬み倒れるニキヤに
自分の愛を受け入れるなら と解毒剤を差し出す大僧正。
ガムザッティと去っていくソロルを見て、絶望して死を選ぶニキヤ。

第二幕、ソロルの部屋。
ニキヤを失い、後悔にくれるソロルの踊り。
マグダウィヤが、ソロルに阿片でも吸うように促し(おいおい)
ラリって朦朧としたソロルは、ニキヤの幻影を見ます。
アラベスクをしながら24人のコールドが下りてくる有名な影の王国は
脚のグラついてるダンサーもいたけど、幻想的な場面。
海賊やドンキの夢の場面は好きでないけど、ラ・バヤの夢の場面は見せ場満載でお気に入り☆

現世で結ばれなかったソロルとニキヤのPDD。切なさを感じるアダージョ。
Three shadesのレーン、加治屋さん、リシェットは皆さん調子が良かったよう。
コールドがアレなんで、引き締めてくれました。
ニキヤとソロルの白いヴェールの踊り
生者ソロルと死者ニキヤを結びつける白いヴェールは、三幕ラストシーンでも登場します。
コーダの盛り上がりが好き。ゴメスのソロが、見慣れた振付とは違ったんだけど。
トゥール・ザン・レールのマネージュが見たかった。
ヴィシニョーワの超高速回転ピケ!(Ormsbyの指揮が早すぎたけど)
ニキヤへの愛を再確認したソロル と思ったら、いきなり暗転。
ヌレエフ版を見慣れてるとアレ?と思うけど、夢から覚めて現実に引き戻されるソロル。

三幕、ソロルとガムザッティの結婚式。
ブロンズ・アイドルは、ロペス。前回見た時と同じく丁寧な踊り。
(見たことがないシムキンかサルスティンのブロンズアイドルが見たかったけど)
階段を駆け上がるところも軽やかで、最後も音と合ってました。
ソロルとガムザッティに、ニキヤの亡霊が加わりパ・ド・トロワ。
ラジャが加わりパ・ド・カトル、それぞれの交錯する心情が伝わります。
ニキヤを殺したのはガムザッティだ とソロルが気づくも、時すでに遅し。
そもそもの元凶は、神の前で誓ったニキヤへの愛をソロルが裏切ったことにあるので
天罰が下り(ニキヤの怨念?)雷鳴が轟き寺院が崩れ落ちて、全員息絶えます。
天国への階段はスモーク焚きすぎで、せっかく結ばれた二人が見えなかったんですけど。。

La Bayad醇Qre1

よく考えたら怖いお話?なんだけど、舞台にすると美しい芸術になってしまう。
バレエの美味しいところがてんこもりで好きな演目。
見るたびに新しい発見があり、楽しめました。

☆ターバンの写真は、こちら。大仏の写真は、こちら

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術