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The Dream@MET

ABT4週目は、All Ashton Programを鑑賞。NY Timesの写真はこちら
この日のお目当ては、シムキンのパック役デビューです☆

2008年8月International Gala樋笠バレエを鑑賞した知人から
ダニイル・シムキン君の素晴らしさを聞いたところ
タイミングよく?ウィーン国立歌劇場バレエからABTに移籍。
2008年秋公演で見て注目してました。
(NYデビューは多分2008年2月STARS OF THE 21ST CENTURY INTERNATIONAL BALLET GALA?)
昨年ABTのガラでは、パートナリングでミスがあって盛り上がらず。。。
踊りが少ないシルビアのエロスと 代役で踊った放蕩息子を観る予定は最初からなかったけど
ジゼルのペザント、ラ・シルフィードのグエン、白鳥の湖ベンノ、ロミオとジュリエットのベンヴォーリオ
と私が観にいった日はことごとく他のダンサーが踊って、観られず。。。
こんなことなら海賊のランゲデムを見ておけばよかった。。。と後悔。
昨年秋公演で美しいリフト(される方)や今年Legends in Danceで再び衝撃を受け
またMETで観なければ!と思ってました。

Simkin
昨年世界バレエフェスティバルの後、電車で帰るシムキン。今年8月も日本へ。

Titania: Xiomara Reyes
Oberon: Cory Stearns
Puck: Daniil Simkin
Hermia:Kristi Boone
Lysander:Gennadi Saveliev
Demetrius:Roman Zhurbin
Helena:Karin Ellis-Wentz
Bottom:Alexei Agoudine

The Dreamはシェイクスピアの戯曲A Midsummer Night's Dreamを基にした一幕バレエ。
フレデリック・アシュトン振付、メンデルスゾーン作曲。(アレンジJohn Lanchberry)
1964年ロイヤルバレエ初演。ABT初演は2002年。

妖精と人間のロマンティックコメディ。
妖精王オーベロンと女王タイターニアが子供をめぐって仲違いに。
オーベロンは、目覚めて最初に見た相手に恋する魔法の花を
タイターニアの瞼に垂らすいたずらを企み、妖精パックに命じる。
森にやって来た二組のカップル、ライサンダーとハーミア
デメトリアスとヘレナたちにもパックが魔法の花を使ってしまいドタバタ劇。
さらにパックは、職人ボトムの頭をロバに変えて
タイターニアがロバの頭をかぶったボトムに恋してしまいます。
霧を湧かせて(スモーク焚きすぎ!)2組のカップルをくっつけて、ボトムの頭を戻して
タイターニアはオーベロンに少年を譲って仲直り。

Ashton2

妖精の女王タイターニアは、NYCB版と比べたら出番が少ないんですね(騎士とのPDDがない)
かわいらしいレイエスはクィーンと言うよりも、プリンセスってカンジ。
コーラスでの踊りはエレガントな雰囲気。
脚力は強いけど、上半身の表現が足りないせいか?あまり妖精っぽくないかも。
見せ場のパドドゥは、良かったです。

オーベロンは、今売り出し中のスターンズ。昨年ソリストに昇格して
マッケンジー芸監のイチ押しなのか?今年たくさん主役デビューしています。
ロングアイランド出身なので、勝手に親しみを感じてます。(笑)
長身だけどテンポの速い旋律にのり、アシュトン独特の細かいステップを丁寧に踊ってました。
パックと踊る場面は、見応えあり。

そして、NYCB版よりも見せ場が多かったパック役のシムキン☆絶品でした!
重力を感じさせない跳躍が軽やかで(体重何キロ?)
素早い身のこなし、キレのある回転、コミカルな演技 とキャラにピッタリ。
バレエ学校には行かず、普通の高校に行き(バカロレアも取得)
放課後2時間だけ練習してただけとは思えない~
子供の頃に体操もしていたそうで、どうりですごい身体能力です。
6歳から両親と舞台に立ってるせいか、魅せ方も上手く
彼が踊りだすとたちまちシムキン・ワールドになり、客席を沸かせました。
何よりも彼自身から発する幸せオーラが眩しく、観てるこっちも幸せな気分になります。
いたずら好きな妖精そのもので、カーテンコールでは主役を凌ぐ拍手をもらってました。

蜘蛛の巣の精はイザベラ・ボイルストン、豆の花の精はシモーン・メスマー
蛾の精はルチアーナ・パリス、辛子の種の精ジェンマ・ボンド。
シムキンと比べてしまうと、ちょっとバタバタして見えたかな。

ロバの被り物のボトム役Alexei Agoudineは、見事なポワント・ワークを披露。
男女ともポワントを履いてのパドドゥは、なかなか見られないので貴重です。

人間の恋人たちの複雑な四角関係、駆け落ち中の恋人ハーミアとライサンダー
ハーミアに思いを寄せるディミトリアス、ハーミアの友人でディミトリアスに片思いのヘレナ
と わかりやすい演技で、見せ場は少ないけど生き生きと踊って
愛憎もつれる男女をコミカルな演技で楽しませてくれました。

アシュトン版は、アテネ公テセウスとアマゾンの女王ヒポリタが登場せず
(2組の恋人登場シーンも短い)
バランシン版より物語の流れがシンプルで、テンポよくメリハリのある構成。
コーラスも雰囲気を盛り上げて、笑いもありテクニックも楽しめて
妖精が飛び交うファンタジーを視覚化した舞台。
(あの速さで踊るダンサーはハードだと思うけど)
シェイクスピアとメンデルスゾーンが織り成す幻想的な世界で
細かい動きと音楽が響き合い、ユーモア溢れた楽しい演目でした。

The Dream

☆ホールバーグ撮影によるダニイル君Puckデビューの写真
オーベロンのメイクはこちら、衣装はこちら

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術