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La Traviata@MET

今月はバレエの予定がないので、オペラを鑑賞しにMETへ。
開演前は降っていなかったのですが、終演後にドカ雪が積もりました。。。
La Traviata1

2005年ザルツブルク音楽祭で話題になったウィリー・デッカーの新演出La Traviataです。
La Traviata3
日本では「椿姫」と呼ばれていますが、La Traviataは「道を踏み外した女」という意味。
デュマ・フィスの自伝的小説「La Dame aux camelias」を基に1853年ヴェルディが作曲。
Lady of the Camellias3

フランコ・ゼフィレッリの豪華絢爛な舞台と違ってシンプルで現代風 と聞いてたけど
開場した時から舞台が始まっていました。

開演前から緞帳が上がって丸見えの舞台に、男性(医師グランヴィル)が座ってたのでビックリ。
本来は3幕に登場する役だけど、ヴィオレッタの前にたびたび現れます。
La Traviata2
ヴィオレッタの残りの人生を示す時計(ちゃんと開場後の時の流れに合わせて時間を刻みます)
いつの間にか指揮者が立っていて(指揮者入場の挨拶も拍手もなく)
開演時間になると序曲が始まりました。ジャナンドレア・ノセダさんの指揮は丁寧で美しい音色☆

Violetta: Marina Poplavskaya
Alfredo: Matthew Polenzani
Germont: Andrzej Dobber

華麗なパーティーや豪華な衣装はなく
半楕円形の舞台にソファーだけのガランとした空間で、出入口が一つだけ。
ヴィオレッタをフォーカスさせたコンセプトらしく、孤独感や空虚感
行き止まりの心理を表しているのでしょうか?

残された生涯を秒読みするような時計の使い方が印象的で
アルフレードと恋に落ちると、時計の針がすごい勢いで回り始めます。
死神のように?ヴィオレッタを見つめる医師グランヴィルと言い
生と死がテーマなのかな。
そういえば、この作品が作られる前にヴェルディは子供と妻を亡くしてるんですよね。

真っ赤なドレス(または白のスリップ)のヴィオレッタ以外は、全員黒で
ヒロインを浮き立たせています。
フローラも黒のスーツ姿なので、どこにいるのかわからない。。。

ポプラフスカヤさんの声は好みではないけど、ヴィオレッタの精神的葛藤を表現。
この簡素なセット&あの衣装だと、歌唱力と演技力と存在感
おまけにスタイルも要求される大変な役ですね。
アルフレード役のポレンザーニさんは、甘く柔らかい美声のリリック・テノール。
田舎の純朴青年のイメージにピッタリです。
ジェルモン役のドッバーさんも好印象。2幕の重唱が良かった。

一幕の後、インターミッション1回だけで
2幕・3幕は休憩なしに一気に進むのでスピーディ。(ちょっと余韻がないかも)
ラスト幕切れの見せ方もドラマチックでした。

テーマ : ニューヨーク - ジャンル : 海外情報