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ピカソ展@Gagosian Gallery

Gagosian Galleryにて、Picasso and Marie-The'rese: L’amour fou(7/15まで)を鑑賞。
Picasso

昨年のピカソ展は、晩年1962-72年の作品でしたが
今回は、Marie-The'rese Walterから影響を受けた1927-1940年頃の作品展で
マリー・テレーズの孫娘、Diana Widmaier-Picassoも協賛。

Nude Standing by the Sea
Nude Standing by the Sea 1929   Metropolitan Museum of Artで撮影

妻以外にも何人もの愛人がいたピカソですが、多くの女性が絵のモデルになり
インスピレーションを与え、彼の作品に反映されました。

ピカソの女性遍歴フェルナンド、エヴァ、ギャビー、オルガの後に登場した
マリー・テレーズは、ピカソに最もインスピレーションを与えた女性 とされています。
彫りの深い顔だち、高い鼻、美しいブロンドの髪と青い目
女性らしい体つきが、ピカソの創作意欲を掻き立てて
ギリシャ彫刻の中に見出していた理想の女性像をマリー・テレーズに見た とか。

バイヤーたちにも人気があり、昨年クリスティーズで1億648万ドルで落札された
Nude, Green Leaves and Bust(ヌード、観葉植物と胸像)
今年2月サザビーズにて2520万ポンド(約33億4000万円)で落札された
La Lecture(読書)も、マリー・テレーズを描いたものです。

1927年ピカソが45歳の時、最初の妻オルガと上手くいかなくなった頃に
(オルガが1955年に病死するまでピカソとの結婚が続きます)
17歳のスポーツ少女だったマリ-・テレーズと出会います。
(1973年91歳でピカソが亡くなった4年後に、マリー・テレーズは自殺)

1935年2人の間に生まれた娘マヤの写真も展示されていました。
ピカソは子供を産んで母親になったマリー・テレーズへの興味を失い
シュルレアリズムの写真家ドラ・マール(泣く女のモデル)との恋愛が始まります。

Girl Reading at a Table
Girl Reading at a Table 1934   Metropolitan Museum of Artで撮影

絵の中のマリー・テレーズは、幸せそうに眠る姿で描かれていたり
柔らかい曲線を用いてデフォルメされています。
制作面では、版画や彫刻にも手を広げようとしていた頃で
彼女をモデルにした作品の特徴である大きな鼻が、彫像にも多用されました。

絵画、ドローイング、彫刻など約80点、メトロポリタン美術館MoMA
グッゲンハイム美術館からの貸し出し作品や
ふだん見る機会がない個人所蔵の作品がズラリ。無料ギャラリーとは思えない~
アメリカ初の展示作品もあり、見応えがありました。

6月21日、ロンドンのChristie'sでImpressionist and Modern Artの
オークションにかけられる予定で、60年間一般公開されなかった作品
Jeune fille endormieも展示中。
予想落札価格は、1400万~1800万ドル(13-16億円)だとか。
(匿名アメリカ人が競売の売却益を科学研究に充てることを条件にシドニー大学に寄贈したそう)
せっかくの機会なので、しっかり観ておきました。

テーマ : ニューヨーク - ジャンル : 海外情報