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Romeo and Juliet

ABT6週目、ロミオとジュリエットを鑑賞。ロイヤルバレエのスターダンサー
コジョカル&コボーがお目当てです。今年も二人揃ってABTにゲスト出演。
R&J6

R&J1

☆ロミオとジュリエットのストーリーと見所、こちら

Romeo: Johan Kobborg
Juliet: Alina Cojocaru
Mercutio: Craig Salstein
Tybalt: Gennadi Savliev
Benvolio: Jared Matthews
Paris: Sascha Radetsky


マクミラン振付「ロミオとジュリエット」は、ロイヤルバレエの18番なので
ベストカップルのコジョカル&コボーで観てみたかった!
このキャスティングをしてくれたABTに感謝~

1幕、ロミオ役コボー登場で拍手。アレ?ロミオの衣装ってこんなだっけ?
ロイヤルのを着てるのかな。1972年生まれ40歳だけど想像してたよりも若い雰囲気。
ロザラインを口説こうとする様子が、ちょっと軽薄そう?
キャピュレット家とモンタギュー家の争いで、犠牲になった男達の死体の山が
上手く積み上げられなかったのか動きそうに(笑) 下にいる人は大変だ。。。

ジゼルオーロラと並んでコジョカルの当たり役 と呼ばれる通り
今まで見たジュリエットの中で、一番かわいい♪
愛らしい容姿からピッタリなのは想像してたけど、繊細な表現で
少女らしい初々しさ、小走りに駆ける様子やちょっとした仕草が、まさに理想とするジュリエット。
パリスと初めて会った時のはにかみ方もかわいい。パリス役ラデツキーは爽やかなカンジ。
キャピュレット夫妻は、ズルビン&ブーン。

キャピュレット家の舞踏会に潜り込む3人組。コボーは芝居が細かい!さすが子役出身。
マキューシオは、サルスティンのシグネチャー・ロール。剽軽な演技や踊りも良くて
カーテンコールでも拍手をいっぱいもらってました。
ベンヴォリオ役はイケ面マシューズ、ちょっと影が薄い役だけど
楽しそうな雰囲気が伝わってくる3人の踊り&演技が好印象。

Dance of the Knightsの後、ジュリエットが登場するとパッと舞台が明るくなる。
ロザラインを追いかけていたのに、ジュリエットを見た途端に目が離せなくなるロミオ。
出会いから舞踏会が終わるまでの二人の演技は、セリフが聴こえてきそうでした。
ティボルト役はサヴェリエフで、珍しくイカついキャラ。
娼婦とつるんだりロザラインに言い寄ったり、ついには従妹ジュリエットに近づくロミオに
血の気が荒くなるのも無理はない。

そしてバルコニーのPDD、完璧でした~
コボーは前半体力温存のためにセーブしてるのかな?と思ったけど、ここにきて本領発揮。
疾走感がある踊りで、コジョカルのスピード感を損なわないサポートも素晴らしい☆
公私共にパートナーだけあって、アクロバティックなリフトがスムーズなのは、さすが。
マクミラン振付のリフトって美しい と再認識。
コジョカルもいつも以上に伸びやかで高速回転、背中のしなりが美しい~
高揚した恋心と、ためらいの表現も絶品です。
R&Jは2年振りに見たので、こんな振りだっけ?と思ったところもあったけど
幸福感に満ち溢れた演技に拍手喝采☆

2幕は、ロミオを中心にドラマが展開。ジュリエットを思ってニヤけるロミオをからかう友人。
3人組の演技が本当に仲良さそうな雰囲気で良かった。
結婚式を見て、自分の結婚を夢見るロミオ。
盛り上げてくれたマンドリン隊長のサルスティン、笑いをとるところが
前に見た馬跳びバージョンではなかった。いろんなパターンがあるのね。
乳母がジュリエットからの手紙をロミオに届けて、教会でジュリエットと極秘結婚式。
ロレンス神父役が、この日はフレデリック・フランクリンさんではなかった。
ガラでお見かけした時は、私より姿勢がよくてお元気そうでしたが
まだ舞台に立ってらっしゃるのかな。

Sword Fightのシーンは、リハーサル映像を見てから楽しめるようになった。
ロミオが押したところに、後ろからティボルトの剣が刺さって
事故でマキューシオが亡くなってしまった演技がわかりやすかった。
サルスティンの演技がコミカルだっただけに、余計にマキューシオの死が悲しい。。。
マキューシオが亡くなり、熱くなったロミオは気がついたらティボルトを殺してた というカンジ。
ジュリエットと結婚したばかりなのに、後悔するも遅し。。。
愛人だったティボルトの死を嘆くキャピュレット夫人役、ブーンも熱演。

3幕、ジュリエットの寝室。コボーは眠る姿が無防備で自然なカンジ。
諍いからティボルトを殺してしまい、ヴェローナから追放される別れの朝の切ないPDD。
1幕から一気に大人っぽくなったジュリエット。素早いターン
一つ一つのポーズが美しく、離れがたい感情をストレートに表現。
ジュリエットへの愛情を抑えようとするコボーの演技も素晴らしい。
ロミオが立ち去った後、呆然と佇むジュリエット。

キュピレット夫妻にパリスとの結婚を強要され(パパ役ズルビンが怖かった!)
ベッドに座って、決心をするまでの心の変化を表現するシーン。
座ったままで動きがないので、難しいと思うんだけど
壮大な音楽と共に内面から湧き上がる感情が変化していく様子は、さすが。
ショールを肩に、ロレンス神父のもとへ疾走するジュリエット。
疾走感は、R&Jのキーワードですね。

パリスとの結婚を承諾するふりをして、ロレンス神父に渡された薬を手にしてためらい
恐怖に震えて祈りを捧げ、決意して
薬を飲んでから倒れるまで、丁寧に演じるコジョカル。

キャピュレット家の墓室にロミオがやって来て、祈りを捧げてたパリスを殺してしまう。
たぶんジュリエットが自殺するのに使う短刀の伏線で?殺されるパリスがお気の毒。
ベンヴォーリオ以外の主要人物は、ほぼ皆殺しに。。。
ここだけパリスが死なないラブロフスキー版のが好きかも。

墓場のPDD、だらりとしたジュリエットの死体(とロミオは思ってる)を持ち上げて
引きずりまわし、抱きしめるロミオの悲痛な叫び。コジョカルの脱力っぷりも自然で見事。
コボーの嘆きもリアルで、もう死ぬしかないよねー と思わせる説得力のある演技。
ジュリエットの手を握ってから、毒薬をあおり安置台の下に倒れます。

ロレンス神父に言われた通り仮死状態から目覚めたジュリエットは、墓室にいる と気づく。
パリスの死体に驚き、倒れているロミオを見つけてからは涙なしでは観られません。。。
遺体にしがみついて、撫でて、ゆすって抱きつき
愛する人がこの世から去ってしまった言葉にならない叫び。
ジュリエットの絶叫が、墓室に響き渡ったようでした。
短剣を手に取り、潔く胸にひと突き。安置台を這って、横たわるロミオに手を伸ばして
身体を反転させて、大きく仰け反って息絶えます。

R&J2
さすがロイヤルのマスターピース、終始セリフが聴こえてきそうな二人の演技に引き込まれました。
R&J5
カーテンコールは、こちら

☆NY Timesの記事は、こちら

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術