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The Pharaoh’s Daughter (Bolshoi Ballet)

先週のことですが、11/25に上演されたボリショイバレエの「ファラオの娘」を映画館で鑑賞。

2005年METで観たことがあるけど(アレクサンドロワ&グダーノフ)
とても豪華だったのとボリショイでしか上演されない演目なので。
The Pharaoh’s Daughter

テオフィル・ゴーティエの「ミイラ物語」を基に、1862年初演プティパ振付。
2000年ピエール・ラコットが復元上演。音楽はチェーザレ・プーニ
ストーリーはこちら

Aspicia, the Pharaoh’s Daughter: Svetlana Zakharova
Lord Wilson: Ruslan Skvortsov
John Bull, Lord Wilson’s Servant: Denis Medvedev
Ramze, Aspicia’s Nubian Slave: Nina Kaptsova
Fisherman: Vladislav Lantratov
Fisherman’s Wife: Maria Vinogradova


オペラ「アイーダ」と時代的に同じ頃、プティパは異郷への夢をバレエに。
イギリスの探検家ウイルソン卿がエジプト旅行中、ピラミッドで見た夢物語。
ストーリー自体に深みはないんだけど
特筆すべきは舞台美術と、豪華絵巻のような衣装の数々。

1幕、イギリス人ウィルソン卿が、従者ジョン・ブルとエジプト旅行中
砂嵐に遭いピラミッドの中へ。そこはエジプト王の娘アスピシアが眠る墓。
アラブの商人たちに貰ったアヘンを吸い始めると、ウィルソン卿は夢の世界へ。
石棺が現れて、ファラオの娘アスピシア役ザハロワが神々しく登場~
クリムトっぽい衣装。このシーンでは踊らずにすぐ着替えるけど。
ウィルソン卿はタオール、ジョン・ブルはパッシフォント となぜか名前が変わり
衣装もエジプト風ミニスカートに早変わり。スクヴォルツォフは生足がキレイ。

美しいアスピシアに魅せられたタオールは、パッシフォントと彼女を追って森へ。
森では、弓を持った女性群舞と槍を持った男性群舞。
真っ赤な華やかな衣装に着替えたザハロワ、高貴な姫オーラで
しょっぱなから細かいステップを踊りこなす。
ラムゼ役のカプツォーワ、黒髪ボブも似合ってます。

ザハロワが2回目の衣装替え。はやっ!岩の上で眠ります。
タオールとパッシフォントが登場して、目覚めたアスピシア姫とのPDD
しっとりとアダージョ、スクヴォルツォフのソロはもう少し音楽にのってほしかったけど
まぁ最初なので。カプツォーワの踊りがかわいい。ザハロワのソロは優雅。
タオールの踊りがシルフィードのジェームスのような細かい脚捌き と思ったら
コーダでも、ユニゾンでシルフィードのような振付あり。
パッシフォントは、1幕では走り回るだけ。

ライオンに襲われそうになったアスピシアをタオールが助けて、アスピシアは気を失う。
ファラオと従者たちがやって来て(本物の馬も登場)
見知らぬ男が姫の手を握っているのを見て、タオールを捕まえる。
目を覚ましたアスピシアが、タオールが救ってくれたことを父に告げ
ファラオはタオールを宮殿に招待する。

インターミッションでは、振付したピエール・ラコットへのインタビュー。

2幕、ファラオの宮殿。
ブルーロータスをイメージした様なチュチュに着替えたザハロワ。早くも4着目。
黄色の衣装に着替えたラムぜも、パッシフォントに彼らの新衣装を渡します。
タオールがアスピシアに求愛するラブラブなPDD。
が、ファラオが家臣達と登場。大行進で広い舞台にダンサーたちが続々と現れます。
体格がよさそうな人は、エキストラだそう。
ファラオは娘をヌビアの王と政略結婚させて、友好条約を結ぶことに同意。
衣装替えしたタオールは、ショックを受ける。

祝宴になり、ここから踊りの洪水。
スクヴォルツォフはザハロワと対のような衣装で、ここでもユニゾンの振付が多い。
パ・ダクシオはスヴェトラーナ・パヴロワ、ユリア・ルンキナ、Maria Prorvich
アナスタシア・スターシケヴィチ、アンドレイ・ボロティン、イーゴリ・ツヴィルコ。
セカンドバリエーションのユリア・ルンキナが良かった。

パドトロワは、エゴール・フロムイシンとカリム・アブドゥーリン。
ラムゼが子役と一緒に踊り、アスピシアのソロはジゼルのバリエーションっぽい振付あり。
スクヴォルツォフはあぶないところもあったけど、踊りが多くて大変な役なので。
パッシフォンテ役のデニス・メドヴェージェフも着替えて踊ります。
コーダの盛り上がりがいいですね~
カプツォーワもキレキレで、スクヴォルツォフもブルノンヴィルっぽい跳躍に
ザハロワのフェッテ と見応えあり!ハードな振付で、踊り終わった後の息使いが聴こえてきそう。
このバレエの音楽はあまり好きでないけど、2幕だけは良かった。

婚礼準備で、再び着替えたザハロワ。5着目の白い衣装はエジプトと言うよりもギリシャっぽい?
ラムゼも衣装替えが多い~アスピシア姫のことを大切に思ってる演技も◎
なぜかタオールも着替えてる。政略結婚したくないアスピシアは
パッシフォンテが手に入れた鍵で、秘密の扉からタオールと逃亡。

インターミッションでは、フィーリン芸監へのインタビュー。

3幕、ナイル川岸辺の漁師小屋。
また衣装替えしたアスピシアとタオール、パッシフォンテがやって来て身を隠す。
漁師 と言うよりも昔のテニスウエアのような?衣装。
猟師の妻は、ヴィノグラドーワ。これまた難しそうな振付です。
漁師役をするには、男前すぎるラントラートフ。舞台狭しと跳びまくりる。
スクヴォルツォフルよりも背が高いのかな。ザハロワの6着目の衣装もかわいい♪
アスピシアとタオールの楽しそうなPDDの後、コミカルなパッシフォンテの踊り
メドヴェージェフは芸が細かくて敏捷な動き。

漁師達がいない間、アスピシアが一人になると小屋にヌビア王が護衛たちとやって来る。
ヌビア王にナイフを突きつけられ、ナイル川に身投げするアスピシア。
その時タオールとパッシフォントが帰ってきて、ヌビア王に捕えらえる。

場面変わって、ボティッチェリの「ヴィーナスの誕生」のような川の中。
幻想的なロマンティック・バレエで、ウィリーのような美しい群舞の後
アスピシア(人形)が川底に落ちてくる。
ナイル川の神に衣装を渡されて、再び着替えるザハロワ。7着目だ。
お着替え中の女性バリエーションはチホミロワ、アンナ・オークネワ、ダリア・ホフロワ。
川の女神?皆さん安定した踊りで素晴らしい。
ティアラをつけてロマンティックチュチュに着替えたザハロワの踊り。流麗で美しい~
海藻のような衣装のナイル川の神の従者?は、フロムイシンとアブドゥーリン
ドミトリー・ドロホフ、エフゲニー・ゴロヴィン。ここだけ男性ダンサーがタイツなんですよね。
生足の方がいいのに。ナイル川の神のカツラも。。。
ナイル川の神は、アスピシアの願いを聞き入れて地上に戻してあげます。

場面変って、ファラオの宮殿。捕らえられたタオールとパッシフォントとラムゼ。
アスピシアを逃がした奴隷役デニス・サヴィンは、毒蛇に噛まれて死刑に。
王にアスピシアの居場所を聞かれても、タオールにはわからない。
その時、アスピシアが漁師達と宮殿に入ってくる。漁師小屋での衣装に戻ってるザハロワ。
父にヌビア王に脅されてナイル川に身を投げたこと、タオールを愛していることを話す。
ファラオはヌビア王との条約を破棄し、タオールとの結婚を認める。

祝宴が始まり、シンバルの群舞の後
アスピシアは純白の衣装で、華麗なパ・ド・ドゥ。リフトが多くてスクヴォルツォフは大変そう。
最後は二人が高くリフトされて豪華な衣装をまとい、クリムトの「接吻」のような
大団円のフィナーレ。と思ったら暗闇になり
ピラミッドの中で、最初の衣装に戻ったアスピシアとウィルソン卿。
長~い夢からウィルソン卿が目覚めて、幕。
  
7年前METで観た時は、アスピシアが棺の中に戻っていく演出だったと思うけど
変わったのかな?ラストは、もう少し余韻があってもよかったかも。
主役二人はとにかく踊りっぱなしで、衣装チェンジも多く大変な役。
ストーリーはアレだけど場面展開が多く、半裸の男性ダンサーも眼福で
コールドの統一感も素晴らしく、派手なバレエが見たい人には楽しめます。

省略版の動画があがっています。

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術