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Sylvia

ABT7週目の演目は「シルヴィア」、ボッレの肉体美がお目当てです。
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主役シルヴィアは、全幕踊りっぱなしで体力的に大変な役。
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両腕を上げ片膝を曲げるジャンプが高く優雅なボッレ。カッコよすぎて羊飼いに見えない(笑)

トルクァート・タッソ原作「愛神の戯れ―牧神劇アミンタ」を基にしたSylviaは
もともとは1876年パリ・オペラ座初演のロマンティック・バレエ。
1952年フレデリック・アシュトン振付で再演され、有名に。
2004年アシュトン生誕100年記念で、クリストファー・ニュートンが復刻上演されたのを
ABTで2005年初演。舞台セットや衣裳は、ロイヤルから借りたのかな?
ギリシア神話を舞台に、狩猟の女神ディアナに仕えるシルヴィアと
羊飼いアミンタの牧歌的な恋物語。

☆ストーリーは、こちら

Sylvia, one of Diana's nymphs: Polina Semionova
Aminta a shepherd: Roberto Bolle
Orion, the evil hunter: Jared Matthews
Eros, god of love: Arron Scott


1幕、壮大な序曲に拍手! の後、スモークが焚かれる中(もっと照明を明るくしてほしい)
エロス像前にて、牧神と森の精たちの群舞。青系のロマンチックチュチュ。
「The Dream」と雰囲気がちょっと似てる?花の鎖のようなのを持って踊る。

アミンタ演じる麗しいボッレ登場。羊飼いの毛皮マント付きで、肩を出し
生足が見えるスカートのような衣裳で、眼福。
マントをはずして、短いソロ。1幕見せ場がここだけなのでしっかり見ておかないと!
シルヴィアに片思いする純朴そうなアミンタは、哀愁漂うメロディで踊る。
踊るギリシャ彫刻 と言われる美しい肉体美。触りたい~(笑)
ひとつひとつのポジションが綺麗で、エレガント。

角笛の音がして、狩りから戻ったニンフたちが登場。急いで隠れるアミンタ。
兜をつけ弓矢を持った戦士のような衣装で、シルヴィアのお付きたちの勇ましい踊り。
ここの音楽いいですね~弓使いも忙しくハードな振付。
高らかなホルンの響きと共に、男前なシルヴィア登場。長身で手足が長いポリーナは、ハマリ役。
タチアナ役よりも、こういう強い女キャラの方が似合う。
シャープで凛々しく溌剌とした踊りで、アティトゥードが綺麗。
そつなくこなしすぎるせいか?あまりアシュトンっぽく見えないけど。
パレリーナのわりに胸が大きく立体的な体なので、ボッレと二人して彫刻のような美しさ☆

兜を脱いで、再び踊るニンフたち。背後から、シルヴィアに目が釘付けの狩人オリオンがいる。
隠れて見ていたアミンタは、泉で楽しんでいたニンフたちに見つかってしまう。
少しだけシルヴィアと一緒に踊るアミンタ。胸のうちを打ち明けるも
女神ディアナに仕えるシルヴィアは愛を放棄しており、エロス像を嘲り矢を射る。
エロス像をかばうアミンタは、矢に当たって倒れます。

幕開けから約25分、彫像になりきるセットのような恋の神エロス。
激しい踊りも大変だけど 全く動かないのも疲れそう~
ここでやっとエロス像(すごい衣装だ)が動いて、シルヴィアに矢を射る。
痛っ!となるけど、矢を抜き何事もなさげで強いシルヴィア。
他のニンフ達と立ち去って行く。アミンタは、エロス像下にヨロヨロと倒れる。

陽気な音楽で農民たちが登場。道具を持って踊るのがアシュトン振付の特徴?
今年からABTで踊っている小川華歩さん、群舞の中で目立って見える。
2010年YAGPシルバーメダル、2012年ローザンヌ予選出場 という経歴。今後に注目。
ひとしきり踊った農民たちが去っていき、荒くれ者オリオンが登場。
意識を取り戻したアミンタを倒して、ダイナミックに踊るマシューズ。演技も踊りもワイルドです。

エロスの射った矢を胸に抱いて、シルヴィアが戻って来くる。
倒れたアミンタを見て嘆き悲しみ、いきなり恋する乙女になっています。
が、野蛮なオリオンに担がれて、さらわれてしまう。

農民が再び登場。誘拐を目撃し、倒れたアミンタを発見。
マントをまとった怪しげな男が現れ(実は狂言回しの役どころのエロス)アミンタを蘇らす。
コミカルな演技が上手いスコット。。
白い花を赤に変えてアミンタの顔に持っていくところが、ますますThe Dreamっぽい?
連れ去られたシルヴィアをアミンタが探しに行くところで、1幕終了。

休憩はさんんで2幕、オリオンの洞窟。宝石を差し出されるも高潔なシルヴィアは拒否。
エロスの矢を見て、アミンタを思う。
オリオンから逃れるため、酒を飲ませて酔い潰す作戦を思いつく。

シルヴィアのお着替え中に、奴隷が踊り始める。
セクシーな衣装に着替えたシルヴィアは、オリオンを受け入れたふりをして
わざとじらして誘惑的に踊る。ポリーナが演じると、いやらしくなくて健康的。
マシューズは眼力がある演技。無念さを残しつつ、酔い潰れるオリオン。
恋の矢を取り返したシルヴィアが祈ると、岩場の後ろからエロスが登場。

金色の羽が神っぽい?編み上げサンダルが似合ってるスコット。脱ぐとなかなか逞しい。
セットがはけていき、ド派手な船が現れる。
ディアナ神殿前で待つアミンタの姿をシルヴィアに見せて(2幕アミンタはこの一瞬だけ)
二人は、アミンタのもとへ向かう。

休憩なしで間奏曲の後、3幕ディアナ神殿前でバッカス祭。ラッパ吹き、春の使い、夏の使い
神々たち(ケレスとイアセイオン、ペルセフォネとプルート、テレプシコールとアポロ)と
山羊(バッカスへの献げ物?)が、次々と登場して踊る。

アミンタがやって来てディアナ神殿に駆け上がっていくけど、扉を叩けないでいると
(ディアナのニンフとの恋は、ご法度)
エロスの船が到着。クラシックチュチュのシルヴィアのお付きたちが降りてきた後
ヴェールをかぶったシルヴィアが、エロスに伴われて登場。
エロスの軽やかなソロの後、シルヴィアのヴェールを取り二人の再会の仲人に。

ハイライトのピッツィカート・ソロ。再会した喜びと幸福でキラキラ輝くオーラ。
複雑なジャンプやターンのコンビネーションを笑顔で踊りこなすテクニックは、さすが。

アミンタのバリエーション。この振付、かっこい~
大きなムーブメント、長身だけど着地音がしないジャンプ。
最後のだんだん音楽が早くなるステップが、お気に入り♪

ここで、なぜか山羊のPDD。Sleeping Beautyの猫カップルのよう?
メイクで顔がわかりにくいけど、サルステイン&レーンがコミカルにかわいく踊る。
細かい脚捌きで、動物っぽいところがよく出ていた。

そして、シルヴィア&アミンタのPDD。ポリーナを高く掲げて登場し、華やかなアダージョ。
1幕から踊りっぱなしのポリーナ、伸びやかなアラベスクでしっとりと
最後まで疲れを見せず。後ろ向きで飛び込むフィッシュダイブが2回連続。
優しさ溢れるボッレのパートナーリングが素晴らしい~
安定感バツグンで、肩にのせるリフトもバッチリ。

テンポが速いコーダ、群舞と一緒にシルヴィアとアミンタも踊りまくり
細かく音を刻んだ(めんどくさそーな)ステップで、盛り上がる。
が、抱き合う2人の間にオリオンが割って入る。神殿に身を隠すシルヴィア。
アミンタはオリオンに突き飛ばされて、シェネの後に倒れる。
神殿の扉を叩くオリオン。雷と共に女神ディアナが現れて、いきなりオリオンを射る。
あっけなく死んでしまうオリオン。

シルヴィアとアミンタの恋も反対するディアナ。
そこに、再びマントをかぶって変装したエロス登場。幻影を見せて
あなたもかつてエンディミオンに恋をしたじゃありませんか とディアナを諭す。
怒り狂っていたわりには、あっさり2人を許すディアナ。
神々たちに祝福されて、アポテオーズで幕。

1幕は勇敢に、2幕はエキゾチックでセクシーに、3幕は幸せオーラ満載 と
演じ分けて踊りまくるシルヴィア役が、超ハード!
7年前に観た時は今イチな演目 と思ったけど、久しぶりに見たら楽しかった♪
ストーリーが面白くないので、何度も繰り返し見たい作品ではないかもしれないけど
ドリーブの音楽が素晴らしい~チャイコフスキーが絶賛しただけある。
セットと衣装(特に男性陣の生足が見えるミニスカート)も◎
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美しく神々しかった二人☆
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羊飼いなので?ボッレに羊のぬいぐるみが投げこまれました。
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二人とも今年METシーズンで踊る最後日、終演後はにこやかでした。

☆カーテンコールは、こちらこちら

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術