Eifman Ballet of St. Petersburg

Eifman Ballet of St. Petersburgを鑑賞しに、NYCセンターへ。

ボリス・エイフマン振付・芸術監督率いるロシアの現代バレエ。
ソ連時代の圧政の中、1977年カンパニーを立ち上げた当時は
斬新すぎて?反体制レッテルを張られてたそうですが
ロシア政権後は、海外ツアーも多いよう。
90年代には、来日していたようですが
招聘元と決裂したとか?で、現在は来日してないようですが
2010年3月「アンナ・カレーニナ」が新国立劇場のレパートリーになり
今月にも再演されるよう。

NYには数年おきくらいに来てるようで、2009年はMETシーズンとかぶってたので都合が合わず
2007年に来た時も気になっていたので(多分その時観てもよくわからなかったかも?)
一度観てみたいと思ってました。

エイフマンは、前衛的な振付で有名らしく
「白痴」「かもめ」「オネーギン」「カラマーゾフの兄弟」などロシア文学を基にした作品や
マリインスキー出身のプリマ、オルガ・スペシーフツェワをモデルにした「赤いジゼル」
女帝エカテリーナII世の息子、皇帝パーヴェルI世を描いた「ロシアのハムレット」
「チャイコフスキー」など人物に焦点を当てた作品を創作しています。

Eifman Ballet2
今回は、新作「Rodin」の北米初演。彫刻家オーギュスト・ロダンを描いた演目です。

エイフマン作品の特徴である苦悩、葛藤、狂気がダイレクトに伝わってくる作品で
ロダンと愛人カミーユ・クローデル、内縁の妻ローズとの三角関係 と物語展開はシンプル。
カミーユが入院してる精神病院やロダンのアトリエ
若かりし頃ローズと出会ったフェスティバル、華やかなパリなど、場面転換が早いので
退屈することもなく、照明も効果的に使われていて
選曲センスが気に入りました。
官能的なシーンが多く(18禁)、子供連れの人いたけど大丈夫?と思いましたが。。。

モデルを使ってポーズを考察する過程や、彫刻制作過程の演出が◎
The CathedralThe Eternal Idol、「カレーの市民」を思わせるロダンの彫刻を登場させ
ポスターにもなってる「地獄の門」は、ダンサーが演じていて、迫力あり!
実際のロダンの彫刻を見ても美しいけど、鍛えられたダンサーの体も彫刻のように美しい☆

The Age of Bronze
Rodin1
                                     The Thinker
Rodin2
Adam

Rodin3
Eternal Spring

Rodin4
Pygmalion and Galatea

19歳のカミーユと出会った時、ロダンは42歳だったので
ロダン演じるオレグ・ガヴィシェフは、老けメイクでしたが
ハードな振付をこなしていたので、若いのかな。
カミーユとのPDD、ローズとのPDD、ソロの踊り と息つく間もなく
肩や背中に跳び乗られるようなリフトあり。
最後までパワーが落ちず、脅威のスタミナでした。

ただ、私の偏見のせいか?ロダンが女好きな優柔不断男 に見えてしまい
(実際ローズと結婚したのも亡くなる直前の70代になってからだし)
映画「カミーユ・クローデル」の影響もあって
カミーユの哀しみや狂気の方が、切なく感じました。
嫉妬に苦しみロダンに翻弄される内縁の妻ローズを演じたYulia Manjelesも好演。

カミーユを演じたLyubov Andreyevaは、圧倒的な身体能力の高さで魅せました。
彫刻のモデルシーンもあるので軟体ポーズや180度以上の開脚、エビ反りなど
極限まで体を使い、溢れ出る喜びや傷心、エロティックさを表現する踊りは迫力もの。
濃厚な演技力で、舞台を支配しました。

ロダンと別居後、精神が病んだカミーユは自身の作品を壊したせいで
保存状態の良い作品が少ないんだそう。
クロト」を破壊するシーンがあり、この彫刻もダンサーが演じています。

群舞も長身揃いで、頭ちっさ!なスタイルの良いダンサーばかり。
コールドが、ハッと声を出したり、演劇っぽい要素もあり。
個人的にはサン=サーンスの交響曲第3番「オルガン」「死の舞踏」の盛り上がりが良かったです。
華やかなFrench Cancanも、舞台が狭く感じるほど激しくてスピーディ。
全2幕休憩入れて約2時間弱、エネルギッシュな舞台でした。

Eifman Ballet3

カーテン・コールではEifmanが登場して、喝采を浴びていました。
Eifman Ballet4

客席ではロシア語が飛び交ってたので、やっぱりロシア系に人気なんですね。
「赤いジゼル」「チャイコフスキー」「ロダン」「アンナ・カレーニナ」が
2013年5/23-6/2にNYで上演予定 と書かれたチラシがPlaybillに挟まれてた。
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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