Swan Lake

ABT7週目の演目は「白鳥の湖」、アンヘルの引退公演(涙)を観に行ってきました。
以前インタビュー記事で呼んだ通り、ABTは36歳で引退して
故郷スペインで設立したバルセロナ・バレエの監督業に専念する とのこと。
Swan Lake2
カンパニーをたちあげてから、METで踊る回数が減ってしまったので
いつかこんな日が来ることは予想してたけど、やっぱり寂しい。。。
ニーナの引退公演の相手役で踊ったのが、ついこの間のことのよう。

Odette-Odile: Paloma Herrera
Prince Siegfried: Angel Corella
Benno, the prince's friend: Gennadi Saveliev
von Rothbart, an evil sorcerer: Jared Matthews and Vitali Krauchenka


☆「白鳥の湖」のストーリーは、こちら

アンヘルファンで埋め尽くされて、熱気に満ちてた客席。
1幕、キラキラオーラでアンヘル登場の瞬間は、歓声と拍手で演奏が聴こえなくなるほど。
ちょっと痩せた?と言うか、体を絞ったのかな。
1幕から飛ばしまくって全開モードで、舞台狭しと踊るアンヘル。
あるものすべて全部を出そうとしている気持ちが伝わってくる演技。
ソロを踊り終わるたびに大きな拍手で、アンヘルも感慨深げに客席を見上げます。

ベンノ役はホーヴェンの予定が、代役サヴェリエフ。
ホーヴェンはオネーギンでも降板してたけど、怪我なのかな?
ちなみに、サヴェリエフも今季で引退です。。。
丁寧な踊りで、セオ&ハムリックとパドトロワ。
セオは軽やかな舞いで良かった。

コールドの踊りでは、ハムーディがカッコよく見えたけど
ロミオ役デビューして、オーラが出てきた?

2幕、ロッドバルトがすでに崖に張り付いていて不気味。
狩りをしに湖に行き、オデットと出会う王子。
パロマは私の中では白鳥のイメージではないんだけど
悲壮感があって、マイムもわかりやすい。
ジゼルやラ・バヤデール、白鳥の群舞を見ても思ったけど
何となくコールドが上手くなったような。ラトマンスキーの影響?

ゆったりと甘美なアダージョ。珍しく(失礼!)バイオリンのソロは◎
いつものようにパロマのバランス技が素晴らしく、驚異の脚力~
アンヘルさよなら公演で、さらに気合入ってる?
ピルエット回しのサポートもいらないカンジ。
拍手喝采で、再登場してレヴェランス。

小さな白鳥はレーン、リチェット、加冶屋さん、ニコール・グラニェロで
なにげに豪華メンバー。
大きな白鳥は、クリスティーン・シェフチェンコ&デヴォン・トイシャーで
雄大な踊り。ミルタ役デビューしたトイシャーは好印象。
オデットのヴァリエーション
コーダの最後に、オデットを高々とリフトするジークフリード。

ロットバルト役クラウチェンカは、いつになく濃い演技?
オデットが操られてバッサバサと羽ばたきながら消えていき
一人残された王子の前に、鬱蒼とした森が立ちはだかります。

3幕、宮殿の舞踏会。パドトロワの踊りの後、王子の花嫁候補
ハンガリー、スペイン、イタリア、ポーランドの王女を紹介して
王女のサポーター達が民族舞踊を献上、まずハンガリーのチャルダッシュ。
スペインの踊りでは、ハムーディが目立ってた。
いつも楽しみなナポリの踊りは、グラント・デロング&ルイス・リバゴルダ。
シンメトリカルに踊り、後半はこれでもかとピルエット合戦で盛り上がります。
今日はみんな気合入ってるー

マズルカの後、王女たちと踊るけど煮え切らないジークフリード。
アンヘルのマザコン王子の演技に萌える。
ママ、実は好きな人がいるんだけど と言いたそうなところに
オディールを連れた紫ロットバルト、マシューズが颯爽と登場~
マシューズのロッドバルト役久しぶりに見たけど、のびのび踊って演技も良くなってた!
ランケデムみたいになっちゃうので
髭メイクはない方がいいと思うんだけど、ちょっとコミカル路線なのかな?
シェネは3-3-6 と後半は繋げてた。

そして、華やかな黒鳥PDD。見納めです(涙)
パロマ&アンヘルは、最後のパフォーマンスを楽しんでいるようで
ちょっと素になったカンジで、笑顔でニコニコ踊ってた。
瞬きするのがもったいない気持ちにさせられる。
そうそう、アンヘル3幕は黒タイツでした。ふつう白タイツなんだけどね。
パロマは、やっぱ黒鳥の方が似合う。シャープで切れ味のある踊り。

いよいよヴァリアシオン。アンヘルは丁寧に噛みしめるように踊ってたカンジ。
いつものように鮮やかな回転技で、観客の反応がすごい。
オディールのヴァリアシオンの後、お待ちかねのコーダです。
パロマがフェッテでダブルを入れながら回ってると、珍しくバランスを崩して不安定になったけど
修正して持ち直し、最後まで回りきった強靭な筋力と精神力がすごかったー
直後にアンヘルがありえない超高速回転でコマ状態に。永遠に回ってそうだった。
観客は興奮状態で拍手と歓声がすごくて、指揮者も次の演奏に進めず。

ママ、結婚相手を見つけました!ロットバルトに「結婚させて下さい!」と
オディールの手をとろうとすると、「待て、神に誓うのか」と手を払いのけるロットバルト。
王子が誓ったところを、ロットバルトが無理やり後ろを向かせると
嘆き悲しむオデットの幻影が。ロットバルトは魔術?を使って消えて(化物の正体を現し)
虚しく扉を叩く王子。アンヘルの感情が入った演技がよかったー

4幕 スモークがかかった湖畔。
白鳥たちが踊る中、ヘロヘロになった王子が登場。
神々しく現れたオデットと悲しみのPDD。
マッケンジー版の王子は弱いので、ロットバルトに突き飛ばされて痛めつけられる。
死を決意したオデットが、静かに湖にダイブ。王子も後追い自殺。
いつものジャンプとは違って、頭から落ちていくカンジ。
ロッドバルト役クラウチェンカも笑えるほど(失礼)苦しみまくって熱演。
真実の愛にロットバルトは滅ぼされて、凛々しい白鳥達のバックに来世で結ばれた2人の姿が。
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幕が下がると舞台近くに人だかり、もちろん観客は総立ち。
カーテンコールでは、パロマの方が先に泣いちゃってた。。。
指揮者Charles Barkerさんとビッグハグ。
名前のとおり天使のような笑顔で、いつも観客をハッピーにしてくれたアンヘル。
感動的な引退公演で、カーテンコールを見ても彼の暖かい人柄が伝わりました。

仲間のプリンシパルダンサーたちが次々に登場して花束を渡して
翌週引退するイーサンとはガッチリ握手、昨年引退したホセ・カレーニョも。
そういえばカレーニョの奥さんがパドトロワで踊ってましたね。
がんばって笑顔でいたアンヘルも、カルメン姉さん登場で涙。。。
カルメン姉さんも大きな白鳥やスペイン王女役でゲスト出演してほしかったー
最後にマッケンジー芸監とハグして、紙吹雪が舞いました。
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いつまでも拍手が鳴りやまない中、代名詞であるグランド・ピルエットを突然始めて
最後までサービス精神旺盛なアンヘルでした☆
全幕踊るのもこれが最後らしいけど、カレーニョみたいに時々小作品を踊ってくれないかなぁ。
今後のバルセロナ・バレエの発展をお祈りします。

別れを惜しむ観客に、何度もカーテンコールで呼び戻されてました。
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カーテンコールは、こちら。NY Timesの記事は、こちら

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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

NYに住むようになってからすぐに見たABTの舞台でアンヘル・コレラのすばらしい跳躍力と華やかオーラに魅了され、それからバレエを真剣に観るようになりました。以来、アンヘル君は私の大好きなダンサーでありました。そんな彼が引退してしまうのはやはり、とても寂しいです。これからもたまに踊りに来てくれるといいですね。

あくび様

あくびさんもアンヘルが好きだったんですね!きっと彼のファンは沢山いますよね。いつもスターオーラでキラキラした笑顔で素敵なパフォーマンスを見せて観客をハッピーにしてくれてたアンヘルが、METで見られなくなるのは寂しいです。
かつては男性ダンサーの宝庫 と呼ばれたABTですが、来年からどうなるんでしょう。。。
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