American Ballet Theatre Fall Repertory

そういえば昨年は行かなかったし、一昨年は上演されなかったので
久しぶりのAmerican Ballet Theatre秋公演@New York City Center
ABT1

ABT3
Alexei Ratmansky World Premiere
Veronika Part, Roberto Bolle, Stella Abrera, Sascha Radetsky, Jared Matthews

ラトマンスキーの新作ショスタコーヴィッチ「交響曲第9番」世界初演。
来年5/31-6/3METでも上演されます。

第二次世界大戦の勝利を祝うため、スターリン時代に作られた曲なので
当時のロシアを描写しているのでしょうか?
Performances, Works & Processで観た時の印象は、あまり好みでないかも
と思ったけど、意外と良かった。
METで何度も見たいか?と聞かれたら微妙ではありますが
2階席だったので、コールド16人のフォーメーションがよく見えたし
個人的には、3年前に観たSeven Sonatasよりも好き。

アレグロでは、例のごとく体力消耗しそうな余白のない振付でしたが
面白い動きがいっぱいありました。コールドの使い方も上手く
ただ、そこまで細かく音を取らなくても と思うほどショスタコの旋律に沿っていて
踊りこなすのが大変そう。床が滑りやすかったのかIsabella Loyolaが転んでた。
リードのボッレ&パールト、もう1組のラデツキー&アブレラ夫妻もそれぞれ良かった。
ソロを踊ってたマシューズはキレキレで、男性たちにリフトされたり
グランド・ピルエットで終わるラストがカッコいい☆

The Moor's Pavane
Choreography: José Limón
Music: Henry Purcell

The Moor: Marcelo Gomes
His Friend: Cory Stearns
His Friend's Wife: Veronika Part
The Moor's Wife: Julie Kent

シェイクスピアの戯曲「オテロ」を舞踊化した「ムーア人のパヴァーヌ」は
17世紀イギリスの作曲家ヘンリー・パーセルの音楽に
メキシコ生まれのホセ・リモンが1949年振付した傑作 とのことで
観てみたかった作品。

pointe workはなくて、中世のダンスと現代バレエの融合で
オテロ、デズデモーナ、イアーゴ、エミリアの情念を語った舞踊劇。
抑制的な動きの中に、それぞれの微妙な心理や関係が絡み合っていき
嫉妬、憎悪、猜疑心、葛藤、怒り、悲しみなど
人間が抱える普遍的な感情が表現されていく。

ルネッサンス様式の衣装で、清楚で貞淑を象徴するようなデズデモーナの白いドレス。
オテロを一途に愛すデズデモーナ役を演じたケント、エレガントでした。
ラー・ルボヴィッチ振付でもオテロ役を演じてたゴメス、濃い演技でハマリ役。
デスデモーナへの愛 と言うよりも、イアーゴに翻弄されまくって苦悩 ってカンジ?
疑心暗鬼が無限に拡大していくようで、緊迫感がありました。
イアーゴ役を演じるにはかわいい顔のコリー君、悪役が似合うようになってきたかな。
エミリア役のパールトも好印象。
ダンサーたちの表現力が見事で、余韻が残る作品。


インターミッション中に、加治屋さんとアブレラがGrand Tier Side席にやってきた。

In the Upper Room
Choreography: Twyla Tharp
Music: Philip Glass

Luciana Paris, Simone Messmer, Sascha Radetsky, Jared Matthews, Patrick Ogle, Devon Teuscher, Luciana Voltolini, Skylar Brandt, Eric Tamm, Nicole Graneiro, Arron Scott, Isabella Bolyston, Craig Salstein

フィリップ・グラスのミニマル音楽に、トワイラ・サープのシンメトリカルな振付。
怪我で降板したコルネホのパートにサルスタインが入り
サルスタインのパートにエリック・タム、クリスティ・ブーンが降板してルチアナ・パリスに
と開演前アナウンスがありました。マチネの後にリハーサルする時間あったのかな?

ABT秋公演ではお馴染みの演目なので、観るのは3回目。
6年振りだったけど、アスレティックで見入ってしまった。
白黒ストライプのパジャマのような衣装は、ノーマ・カマリ。
登場するたびに着るものが少しずつ変っていくのも面白い。

9つのパートに分かれていて、数人ずつ現れては消えていき
駆け回るダンサー達のスピーディな動き。
ラトマンスキーの振付を観た後だと、あんまりビックリしないけど(マヒしてきた?)
耐久マラソンのよう。。。
クライマックスが近づくにつれて、激しさが増していき
熱気に包まれて、終演と同時にスタンディングオベーション。

ABT4

NY Timesの記事写真

New York City Centerでの秋公演は、今年で最後らしく
来年からはDavid H. Koch Theaterで上演されるそうです。
関連記事

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する