The Nutcracker(Bolshoi Ballet)

くるみ割り人形」第3弾(第1弾はワイノーネン版、第2弾はノイマイヤー版
ボリショイバレエのユーリー・グリゴローヴィチ版を映画館で鑑賞。
2010年12月に上演されたもので、DVD化されています。

1966年初演グリゴローヴィチ振付は、原曲通りなのかな?
不評だったイワノフ振付の欠点を改善すべく、マイムよりも踊りを重視した演出で
ワイノーネン版よりスピーディな展開の印象。

Marie: NINA KAPTSOVA
Drosselmeyer: DENIS SAVIN
The Nutcracker/Prince: ARTEM OVCHARENKO


1幕、シュタールバウム家に訪れる人々からポワント。
ドロッセルマイヤーは全編通して登場し
マリーは、最初から大人のダンサーでガンガン踊りまくり
王子も踊りまくるのがグリゴローヴィチ版の特徴。
12月だけでなく、今年4月も上演されたそうですから
お子ちゃま向けの演出にしてないのかな。

2011年プリンシパルに昇格したマリー(ホフマン原作に出てくる女の子の名前)役
カプツォーワは、可憐でかわいいので少女役でも違和感がない。
ちなみに兄フリッツも女性ダンサー(アンナ・プロスクルニーナ)が演じていて
男装が宝塚っぽい?
ドロッセルマイヤー役は、演技が上手いデニス・サーヴィンで良い味わい。
黄色い手袋&ベストが、マジシャンっぽい。
アルルカンとコロンビーヌは、ヴィチェスラフ・ロパーチン&アンナ・ティコミロワ。
デビル役は、引退前の岩田守弘さんとヴィクトリア・リトヴィノワ。

くるみ割り人形が作り物の人形ではなくて、人間が演じるのが面白い。
大きすぎてちょっとコワいけど、とっても人形っぽい動き。

酔っ払いダンス?の後、Partyが終わってマリーはツリーの下で眠ります。
12時になるとドロッセルマイヤーが登場して、魔法を見せる。
例のごとくツリーが大きくなり、隠れてた人形たち(2幕で踊る)が現れる。

大げさな音楽で登場するネズミの王様は、ダイナミックなドミトリチェンコ。
全身グレーの衣装に紫のマント。顔が見えないのが残念ですが。。。
くるみ割り人形&おもちゃの兵隊たちは、側転しまくるネズミたちと闘う。

ネズミたちが退散した後、倒れたくるみ割り人形が変身して王子に。
オフチャレンコは人形と同じ全身赤い衣装。ちょっと着る人を選びそうですが
当時まだ23歳らしく若々しい。軽やかに踊ってジャンプも綺麗。
塗りつけてるように見える金髪は、スプレーなのかな?
カプツォーワは、高揚感を表わす踊り。

PDDの後ろで各国人形たちも踊るんだけど、衣装や動きが人形っぽくてかわいい。
クライマックスで王子にしゃちほこリフト(正式名がわからなくてすみません)されて
最後は、人形たちにリフトされるマリー。

いつの間にか、ツリーが雪模様の白一色に。
雪の精は白いチュチュに白カツラ、手に綿帽子みたいなボンボンを持って踊ります。
マリーと王子も楽しそうに踊って跳びまくり
美しいだけでなく、盛り上がるシーン。

ドロッセルマイヤーの案内で、マリーと王子は魔法の船?に乗って
クリスマスツリーの王国へ。
ちなみに原作では、ドロッセルマイヤーの甥が魔法にかけられてくるみ割り人形となり
マリーが助けて魔法がとかれて、二人で人形の国を旅します。

2幕、人形たちもお供して(ネズミたちも来る)
空飛ぶボートで到着する王子&マリー。高所恐怖症の人は乗るのが怖そうですが。。。
ドロッセルマイヤーも派手に踊ります。

マリー&王子と人形たちが踊っていると、再びネズミたちが現れる。
剣を持ってグランドピルエットする王子がカッコいい。
マリーと人形たちも力を合わせてやっつけて、王子がねずみの王様から冠を奪う。
(奈落から上がってくる)

グリゴローヴィチ版は、人形たちが勝利を祝ってディヴェルティスマンとして踊る
という設定で、ストーリーの繋がりを持たせた演出。
全て男女ペアで踊り、ユニゾンやシンメトリーの動きが多く
踊ってるダンサー2人以外は舞台にいないのが、ちょっと寂しく見えるけど
人形 というカンジが出ていて、踊りも難易度が高そうで見応えあり。

スペインのアンナ・オークネワ&アンドレイ・ボロティンは、キレキレで回転しまくり。
この版はアラビアではなくてインドの踊り。バランスの多い振付で
ルスラン・プローニンはグラグラしすぎて心配になるほど。
二人の呼吸が合わなかったのかヴィクトリア・オシポワが転んでた。。。
中国のスヴェトラーナ・パヴロワ&デニス・メドヴェージェフ
ロシアのアンナ・レオノワ&アレクサンドル・ヴォドペトフは、跳びっぱなし。
葦笛の踊りはフランス人形で、ダリア・ホフロワ&マキシム・スロフ。
キャスター付き台の上に子犬(フランスだからプードル?)を置いて
散歩させるんだけど、無理やり感があっておかしい。
踊りにくそうで、台車が倒れないか気になってしまった。。。

このあと各人形ペアみんな10人で踊るんだけど、ここの音楽初めて聴いたかも?
ドロッセルマイヤーが再び登場して、再び雪模様のツリーになり
花のワルツへご招待 ってカンジ。宙吊り怖くないのかな。
女性ダンサーは、ロマンチックチュチュで優美。
マントをつけた男性ダンサーは燭台を持っていて、踊りにくそう。
マリンスキー版は懸垂みたいな振付だったけど、この版の振付のが好み。
ソリスト6人はユリア・グレベンシコーワ、ヴィクトリア・リトヴィノワ、オリガ・マルチェンコワ
ヤニーナ・パリエンコ、アンナ・トゥラザシヴィリ、アンジェリーナ・ヴラシネツ。
男性はカツラで誰が誰だかわかりにくいけど、カリム・アブドゥーリン、アルテミー・ベリャコフ
エゴール・フロムシン、ドミトリー・エフレモフ、デニス・ロヂキン、クリム・エフィーモフ。

マリーと王子の結婚式のグラン・パ・ド・ドゥ。マリーは白いチュチュ。
王子はよく見たら微妙に違う衣装、赤&銀に変ってるんですね。
アダージョでは花のワルツの皆さんも加わり、リフトの連続が華やか。
オフチェレンコはラインが美しく、王子様キャラがピッタリ。
カプツォーワの金平糖の踊り、足裁きが素晴らしくコントロールされた高速回転
優雅で音楽性があって、はまり役。

終幕のワルツをみんなで踊って、アポテオーズでマントとベールをつけられて
王子がマリーをお姫様だっこをしてグルグルまわってフィナーレ
と思ったら紗幕が下がって暗くなり
いつの間にか夢から覚めた(衣装替えが早い)マリー。
パパとママがいる居間に戻ると、くるみ割り人形とドロッセルマイヤーもいます。

Bolshoi1
フレッシュな二人でしたが、踊り手が変わるとまた印象が異なるかも。
ホールバーグでも見てみたい。。。
ストレスなく見られるカメラワークで、難しそうな振付が多くて見応えたっぷり。
Bolshoi2

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(2012/06/04)
ニーナ・カプツォーワ、アルチョム・オフチャレンコ 他

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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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