Notre-Dame de Paris(La Scala Ballet)

2/14に上演されたミラノ・スカラ座ノートルダム・ド・パリ」の映画館上映。
Notre-Dame de Paris1

1965年パリオペラ座初演。ローラン・プティ振付、音楽モーリス・ジャール
ヴィクトル・ユーゴー「ノートルダム・ド・パリ」を基としたバレエで
エスメラルダと彼女を取り巻く3人の男達の嫉妬、哀切、狂気に織り成された作品。

Esmeralda: Natalia Osipova
Quasimodo: Roberto Bolle
Phoebus: Eris Nezha
Frollo: Mick Zeni


1幕、15世紀パリ。教会が権限を持って、弾圧していた時代。
イブ・サンローランの色鮮やかな衣装の民衆たち。
大聖堂での道化祭。せむしの鐘つき男カジモドは、民衆に祭り上げられる。
ボッレは、カジモド役を演じるには美しすぎ?
眉毛を繋げて描いた顔に瘤があるメイク。
背筋を伸ばすことなく、常に右肩を上げて右腕を不恰好に曲げた姿勢で
異形に生まれついたカジモドを表現。
踊りにくそうな上に、演技力が問われる役です。

司祭フロロが現れて、浮かれていたカジモドは引き下がる。
フロロは黒い十字のメイクで、衣装も黒で胸にはクロス。
聖職者 と言うよりも、悪魔っぽい?

タンバリンの音が聞こえて、ジプシー娘エスメラルダが登場
身体能力があるオシポワは、シャープな動きで一つ一つのポーズが美しい。

エスメラルダに心を奪われたフロロは、彼女を捕まえるようカジモドに命じる。
嫌がるエスメラルダを追いかけるカジモドと
赤い衣装の異様な人たちの群舞。

衛兵フェビュスが颯爽と登場して、エスメラルダを助ける。
黒パンツと白タイツのフェビュスの衣装がちょっと。。。
カジモドは、フェビュス率いる兵隊たちに殴られまくる。かわいそう。
同情したエスメラルダは、カジモドに水を与える。
エスメラルダの優しさに触れるカジモド。このシーン、いいな。

フェビュスと兵士たちの踊りの後
エスメラルダとフェビュスに嫉妬するフロロ。

居酒屋で、商売女たちと楽しそうに踊り上着を脱がされるフェビュス。
(原作ではフェビュスは婚約者がいる浮気男)
フェビュスと愛し合うエスメラルダのパドドゥは、18禁?
裸を連想させる肌色の衣裳で、官能的な踊り。
逢引する二人をつけてきたフロロが絡んで、パドトロワに。
肩車リフトなどあり、1幕の見せ場です。
フロロはけっこう踊る役で、彼の心理描写になっているかのよう。

情慾の虜になり心が壊れたフロロは、フェビュスを刺して逃げる。
エスメラルダが、フェビュス殺害の濡れ衣で処刑されそうになったところへ
カジモドが現れて、エスメラルダをさらってノートルダム大聖堂にかくまう。

2幕、大聖堂の鐘を鳴らすカジモドのソロ。ダイナミックな踊り。
衣装替えしたエスメラルダとカジモドのパドドゥ。2幕の見せ場で素晴らしかった!
体を自由に解放されて踊るカジモド。
オシポワの美しいアラベスク。肩車されたり、ボッレの背中の上にのる。
眠ってしまったエスメラルダを、抱きかかえて鐘のように揺らす振付が◎
エスメラルダをゆっくりと下ろすと、元の体に戻ってしまうカジモド。
切ない。。。

フロロがやって来て、エスメラルダに迫る。
エスメラルダ役は、かなりハード。エビ反り倒立がすごい!
フロロがエスメラルダをビンタしまくる。暴力的な振付が多いなー
カジモドと一緒に、死を予感させる?黒い衣装の群舞が登場。
クライマックスが近づいてくるカンジ。
エスメラルダは怯えまくり、フェビュスの死体が転がっていく。。。怖っ

フロロは助命と引き換えに愛人になるよう迫るが、エスメラルダは拒否。
処刑されるエスメラルダ。そういえば「若者と死」でも首吊りがあったっけ。
同時に、カジモドがフロロを絞め殺す。
エスメラルダの遺体をカジモドが抱いて去っていき、幕。
愛するエスメラルダを何度も激しく抱きなおすカジモドの後姿から
悲痛な叫びが聞こえてくるようでした。
オシポワ、振り回されてたー 脱力っぷりも見事。

Notre-Dame de Paris2
ボッレの内面表現と、オシポワのキレのある踊りが見応えあり。
Notre-Dame de Paris3

効果的な照明。影の主役はフロロ?と思うほど重要な役。群舞も見所で上からのカメラワークが多い。
ダークなプティ作品で、死がテーマなので暗いです。
無理やりハッピーエンドにしてる「エスメラルダ」の方が好きかも。。。

Backstage
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