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Onegin@MET Vol.1

お楽しみのABT@METシーズンが始まりました♪
ABT

1週目は「オネーギン」昨年初めて観て魅了されたので、今年もマチネ&ソワレのダブルヘッダー。
Onegin1
お目当てのオネーギン役Davidを、Side Parterreからかぶりつき。
Hallberg
怪我で長らくお休みしていたけど、10ヶ月振りにカムバック。

Eugene Onegin: David Hallberg
Tatiana: Polina Semionova
Olga: Yuriko Kajiya
Lensky: Joseph Gorak
Prince Gremin: Roddy Doble


☆ストーリーは、こちらこちら

1幕、舞台中央にいるラーリナ夫人、オルガ、乳母は紗幕が上がりきるまでフリーズ。
ベルリン国立バレエでもタチアナ役を踊ったことがあるセミオノワは
内向的で本の世界に没頭しています。
このバレエは鏡がテーマで、4回登場します。
まず出来あがったタチアナのドレスをあてて鏡を見るシーン。

ダンサー達がテーブルと椅子を動かして、女性群舞とオルガのソロ。
2つ目の鏡のシーンでは、女性達が鏡をのぞくと自分の結婚相手が映って見える遊びをする。
オルガが鏡をのぞくと、彼女の婚約者レンスキーが登場。
女性二人が鏡をのぞいて何も映らないわ~という演技の後
タチアナがすすめられて鏡をのぞくと、レンスキーの友人オネーギンが映ってビックリする。

明るくて朗らかなオルガ役を演じた加治屋さん。彼女らしいエレガントな踊り。
レンスキー役はジョセフ・ゴラック。彼の踊りをじっくり見るのは初めてだったけど
甘い雰囲気で好印象。ソリスト候補?

そしてオネーギン役David、ロシア貴族役がハマッて超クール!
衣装の素敵さもあって、これまで観た役の中で一番カッコ良いかも。もみあげも似合ってます。
都会の社交界に嫌気がさし、伯父の地所を相続するため田舎へやってきたオネーギン。
美しい物腰で、周りの雰囲気とは一線を画した存在感。
魅力的で、タチアナが心を奪われてしまうのも無理もない。
ちなみに全幕通してオネーギンの衣装は黒ですが、微妙にデザインや素材が違います。

6つの小品作品19 No.4ノクターンで、最初のパ・ド・ドゥ
憂いをまとったDavidは原作通りのイメージで、独特のひんやり感。
プーシキンの世界から抜け出してきたように、ふさぎの虫にとりつかれて宙を見つめ
一人自分の世界に入り込む。
セミオノワは出会ったばかりの初恋の相手を見つめ、視線と動きで揺れる心を表現。
オネーギンに手を伸ばしかけ、ためらう。

オペラ「チェレヴィチキ」 ロシアの踊りにのせて、群舞。
男性ダンサーたちが登場時に、それぞれアクロバティックな決め技をするのがカッコいい。
セット変換の間、オネーギンは紗幕の外へ。

ハイライト☆鏡のPDD
オペラでは、タチアナが恋焦がれる心情を歌い上げる有名なアリアですが
バレエでは、タチアナの夢にオネーギンが現れて二人で踊る演出です。
鏡から登場する時はちょっとミステリアスで、黒のシャツ姿も素敵。
音楽は「ロミオとジュリエット」のデュエット
最初はサポートに慎重でしたが、途中から笑顔になってホッ
現実との対比で、夢のシーンなので笑顔が優しそうでロマンティック全開。
オペラには歌詞があるけど、バレエには台詞がないので
全身が描く軌道や足先の細やかな動き、衣装の揺れから初恋の陶酔感を表現。
ただポリーナが大きくて、クランコのダイナミズムが薄れてしまったカンジ。

2幕、タチアナの誕生Party。グレーミン公爵役ロディー・ドーブルは優しげな雰囲気。
みんなが楽しそうに踊る中、無表情にカードをもて遊ぶオネーギン。
手袋を取る仕草やカードを持つ指も美しく、胸ポケットから手紙を取り出す仕草も優雅。
いちおう人目を気にして、紳士的にそっと手紙を返そうとするオネーギン。
が、受け取らないタチアナにうんざり。田舎娘は面倒くさいですね。
苛立って手紙を破いたけど、タチアナを傷つけた気まずさから
ラーリン家に連れて来たレンスキーにヤツ当たり。
オルガと踊り続けて(見せつけるための踊りで楽しんではいない)レンスキーが怒り狂う。

タチアナがオネーギンに訴えるも、余計イライラさせて
再びオルガの手をとって踊るオネーギン。
恋人に裏切られて、友人に侮辱された と思ったレンスキーは
手袋でオネーギンを叩いて、決闘を申し込む。
 
紗幕の外で黒いマント姿のオネーギン、決闘の場に向かいます。
タチアナ(ブルーの衣装)とオルガ(紫)は、レンスキーを止める。
ちなみに、原作では姉妹が知らない間に決闘が行われます。
決闘後、田舎の領地を離れたオネーギン邸をタチアナは訪れ
書斎でオネーギンの蔵書を紐解き、オネーギン という人物を理解するのですが
バレエでは、レンスキーを殺したオネーギンを静かに見つめるタチアナ。
ここで、オネーギンと決別したかのよう。
自分の浅はかな行為によって、結果的に友人の命を奪ったオネーギンは膝から崩れ落ちます。

3幕、サンクトペテルブルグのグレーミン公爵邸の舞踏会。遠近法を使ったシャンデリアが豪華。
老けメイクも似合ってるDavid、将来ステキなオジサマになりそう?
人を寄せ付けない孤独を感じさせながら、入れ替わり現れる女性たちと踊る。
これまでの人生を振り返って、多くの女性と出会ったけれど
心の片隅にはタチアナ ってカンジなのかな。

穏やかで幸せそうな結婚生活を想像させるグレーミン公爵夫妻のPDD。
社交界慣れしたゴージャスな貴婦人に変貌したタチアナと再会して驚くオネーギン。
セット変換中、オネーギンの回想シーン。
少女時代のタチアナ(別のダンサー)が、本を持って走り去る。
成長したタチアナよりも、昔のタチアナに惹かれていたのかなぁ。
レンスキーの幻影と自分が犯した過ちが走馬灯のように蘇る。

タチアナの部屋、4つ目の鏡のシーン。部屋に入ってきた夫が鏡に映って驚くタチアナ。
1幕鏡遊びでオネーギンが映って驚いたシーンを思い出させる。
登場シーンは短いけど、妻タチアナへの愛情溢れる演技だったドーブル。

クライマックス手紙のPDDは、何度見ても泣けますね。
跪く脚や、すがりつく演技も美しかったDavid 
激しく求愛するオネーギンに、昔の思いが蘇るタチアナ。
フランチェスカ・ダ・リミニ」も葛藤を表現するのにピッタリで、心が揺さぶられます。
動揺しながらも部屋から立ち去るように言うラストは、タチアナの成長と芯の強さを感じました。
Onegin7.jpg

Onegin3
陰のある男オネーギンを美しく演じたDavid、この日お誕生日でした
Onegin4

Onegin5
チャイコフスキーのいろんな楽曲をつぎはぎしてオーケストレーションした
シュトルツェの編曲と構成の見事さに脱帽。
各シーンにピッタリ合う曲を、よく探したなーと思います。

☆カーテンコールは、こちら
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

Duckさんの季節がやってきましたね♪
今年もダブルヘッダーですか!さっすがー!
お借りした本で、この頃の自由気ままなロシア貴族の生活観に驚かされたなーと、思い出されます。笑

ゆずれもん様

こんにちはー お元気でお過ごしですか?
ロシア文学好きな私には、嬉しいバレエです♪
日本ではドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」がドラマ化されたとか?
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