A Month in the Country@MET Vol.1

ABT2週目は、ミックスプログラム。
ツルゲーネフの戯曲「村のひと月」を基に、アシュトン振付「田園の出来事」を鑑賞。
昨年ガラで、タラマ・ロホとフェデリコ・ボネッリがPDDが良かったので
見てみたかった作品。
1976年ロイヤルオペラハウスで初演、ABT初演はこの日の前日。
19世紀ロシア貴族の別荘を舞台にした1幕バレエで、音楽はショパン。
Month in the Country1
Photo by Mary Cargill
Seo&Hallberg
裕福な人妻ナタリアと息子コーリャの家庭教師ベリャーエフのひと夏のほろ苦い恋。

Natalia Petrovna: Hee Seo
Beliaev: David Hallberg
Yslaev: Roman Zhurbin
Kolia: Arron Scott
Vera: Sarah Lane
Rakitin: Roddy Doble
Katia: Simone Messmer
Matvei: Sem Sjouke


幕が上がるとイスラーエフ家の居間。美しい舞台美術に観客が拍手☆
音楽は、ドン・ジョヴァンニの主題による変奏曲Op. 2
奥行きがあるセットで、上手ソファに座るナタリアにラキーチン(夫の親友で同居人)が本を読む。
上手奥で養女ヴェーラがピアノの練習(本物の演奏はオケピットでピアニストが弾く)
下手で新聞を読むイスラーエフ、下手奥で息子コーリャが勉強中。
メイドのカーチャがイスラーエフを呼びに来て出かける。

セオ演じるナタリアのソロ。エレガントな白い衣装でアシュトンの細かいステップを刻みます。
夫とは年が離れた若奥様 って雰囲気。
昨年プリンシパルになったばかりなので、先週観たポリーナやイリーナ
ディアナほどのオーラが、まだ感じらないかなぁ。
人妻役を演じるには、少々色気が足りないかも?
カーチャ役メスマーの方がマダムっぽい。

ナタリアに続いて、養女ヴェーラのソロ。これまた細かいステップでターンも多い。
レーンが見慣れない金髪のカツラで、最初誰だかわからなかった。
カーチャとイスラーエフが戻って、みんなを巻き込んで鍵束探し。
ナタリアが見つけて一件落着。イスラーエフは老け役専門のズルビンが好演。

Works & Process@the Guggenheimで踊っていたスコットが、コーリャのソロ。
熊哲がローゼンヌ受賞時に踊っていたボール遊びの踊り。
よく出来た見応えのある振付です。

カーテンが揺らめくと、コーリャの家庭教師ベリャーエフ役Davidが登場~
ハンサムなベリャーエフを見て、ハッとするナタリアとヴェーラ。
Davidはルノワールの絵画に出てくるような美しさ☆
髭メイクが、ちょっとプレイボーイ風に見える?
パジャマのような衣装がダサいけど、身分の違いを表わしたかったのでしょうか。

凧を持って走り回るコーリャは、ヴェーラと外へ。
ベリャーエフのエレガントなソロ。
ひそかにナタリアに思いを寄せるラキーチンは、面白くなさそうな顔で立ち去る。
ナタリヤとベリャーエフのPDDになり、倦怠感を感じていたナタリアは幸せなそうに踊る。
ヴェーラがやって来て、ヴェーラとベリャーエフのPDDに。
戻ってきたコーリャの見せ場のソロの後、ユニゾンの振付で4人楽しそうに踊る。

ベリャーエフが子供達と外に行き、一人残されたナタリアは自分の恋心に戸惑い
少女のようにベリャーエフを想う。
動揺するナタリアを、ラキーチンがなだめて踊る。
グレーミン公爵役に続く老け役ドーブルは、好印象。

様子がおかしいナタリアを見て、ラキーチンとの仲を誤解するイスラーエフ。
夫の顔を見て逃げ出すナタリア。イスラーエフにすべてを話せないラキーチン。
凧揚げで遊ぶコーリャが居間で元気に走り回って、再び外へ。
唯一ピュアなキャラで、かわいい。

誰もいない部屋に、恋にときめくヴェーラが駆け込んで来る。
やって来たベリャーエフの手を取り、ポーランド民謡による大幻想曲(Op. 13)でPDDに。
この振付いいですねー初恋ってカンジ
ひたむきに想いをぶつける純真なヴェーラに、優しく接するベリャーエフ。
惚れてしまうのも無理もない?
ヴェーラがベリャーエフに抱きついた時、ナタリアが現れる。
二人の様子を見たナタリアは、ベリャーエフを非難して
養母としてヴェーラを叱り、嫉妬から頬を叩いてしまい自分でもうろたえる。
泣きながら走り去るヴェーラとぶつかったラキーチンが
ナタリアを落ち着かせようと(ちょっとだけ踊って)外へ連れ出す。

誰もいなくなった居間にベリャーエフが戻ると、カーチャとマトヴェイが現れる。
マトヴェイにつれなくするカーチャ、ベリャーエフに摘みたての苺を勧めて二人で陽気に踊る。
みんなからモテモテのベリャーエフ。女性全員相手に踊るハードな役ですね。
ご機嫌なカーチャは、踊り終わるとベリャーエフの口に苺を入れて去って行く。

一人になったベリャーエフが思い悩んだように踊る。ベリャーエフ役、踊りっぱなし。
ナタリアのショールを抱きしめていると、彼女が現れ摘んできた花をベリャーエフの胸につける。
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ(Op. 22)で、しっとりとPDD
白い衣装とショパンが、ノイマイヤー「椿姫」2幕っぽいけど
こちらの方が先に振付けられたので、ノイマイヤーが影響を受けたのかな。
自分が抑えられないナタリア、でも踊りは優雅。

二人が抱き合っているのをヴェーラが見てしまう。ドラマです!
嫉妬で逆上したヴェーラは二人を引き離して、みんなを呼んで不倫を目撃した と言う。
が、その場を取り繕うナタリア。鈍感なイスラーエフは妻を信じることに。
泣きながら部屋を出て行くヴェーラ。

平穏だったイスラーエフ家が、ベリャーエフの登場で思わぬ事に。
ナタリアが摘んだ花がベリャーエフの胸に飾られているのを見たラキーチンは
「私はこの家を出ていくが、君もこの家を出るべきでは」とベリャーエフに言う。
ベリャーエフはラキーチンに同意して、支度をし(帽子も似合うDavid)出て行く。
驚いたコーリャが、ベリャーエフに取りすがるも、ナタリアに別れの挨拶もせず去って行く。
何が起こったのかわからないイスラーエフ。
(たぶんラキーチンが出ていくので妻が悲しんでいると誤解したまま?)

ベリャーエフが出て行く外を眺め、悲しむナタリアのソロ。
リボンを持って踊るところが、「リーズの結婚」を思い出させる。
カーテンが揺らめいてベリャーエフが戻って来た!椅子にもたれて泣くナタリアは気づかない。
ナタリアのリボンにそっとキスするベリャーエフ。切なさが伝わってきます。
もらった花を胸からはずして、彼女の足元に置いて立ち去ります。
最後に、さよなら を言いたかったのね。
気配を感じたナタリアは花を拾って、去って行ったベリャーエフに手を伸ばす。
を落としたナタリアが、一人居間に立ち尽くして幕。
セオの踊りは良かったけど、サラッとした演技で
倦怠した人妻の憂いや焦燥感が、もう少し感じられてもよかったかも。  
David1
モテ男ベリャーエフがハマリ役だったDavid
David4
ロシア文学物&ショパンが好きな私のツボにはまった作品。
David6


Symphony in C

First Movement: Stella Abrera, Eric Tamm
Second Movement: Polina Semionova, Marcelo Gomes
Third Movement: Natalia Osipova, Ivan Vasiliev
Fourth Movement: Simone Messmer, Jared Matthews


ビゼーの交響曲第1番にバランシンが振付けた抽象バレエ。
1947年パリオペラ座初演、ABT初演は2001年。
4つの楽章にそれぞれ男女プリンシパル、ソリスト2組、女性アンサンブルが踊る。
第4楽章からの盛り上がりがいいですね。これでもか と続くバランシンの容赦ない振付。
Symphony in C1
豪華キャストで盛り上がりました♪
Symphony in C2
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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