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Spartacus (Bolshoi Ballet)

10/20に上演されたボリショイバレエ「スパルタクス」の映画館上映。
spartacus1
紀元前70年代ローマ帝国に反乱を起こした剣闘士奴隷、スパルタクスを描いた男っぽいバレエ。
第三次奴隷戦争がストーリーになっていて、優雅な古典バレエとは一味違います。

Spartacus: Mikhail Lobukhin
Phrygia: Anna Nikulina
Aegina: Svetlana Zakharova
Crassus: Vladislav Lantratov


クラッスス役ヴォルチコフの予定が、ラントラートフに変更。

いつものように、ノヴィコワさんの後ろでウォームアップするダンサーたち。
1幕、戦車に乗った執政官クラッススが、ローマへ凱旋行進。
盾と持ったローマ兵の男性群舞が、剣を振り回して勇ましく踊る。
クラッスス役ラントラートフは、悪役よりも王子様タイプだと思うんだけど
ローマ人の扮装は似合ってる。踊りはエレガント。
傲慢な勝利者を演じて、華麗に跳びまくる。

奴隷たちが登場。手を後ろに組んで、拘束された悲哀を表しているのか。
ソロの踊りの後、退場するクラッスス。

奴隷たちの中から、スパルタクス役ロブーヒン登場。いい体してる。
不遇を嘆く踊りで、迫真の演技。
スパルタクスの妻フリーギア役ニクリナは、ちと地味?
けなげで薄幸なキャラが似合ってます。
衣装が地味なので華やかさはないけど、優美な女性ダンサーたち。
奴隷たちが男女に分けられ、スパルタクスが(リフトされて)連れ去られる。
悲しむフリーギアのソロ。脚長っ!
しっとり踊り終わると、クラッススの宮殿シーンへ。

勝利者の酒宴。愛妾エギナや取り巻き達と余興を眺めるクラッスス。
何だか気障なラントラートフ。エギナ役ザハロワは、女王様オーラ満載。美男美女だわ。
ザハロワのターンの連続や、ユニゾンの振付、休みなく踊るラントラートフ。
セクシーなエギナのソロから盛り上がる。

余興で、奴隷2人を目隠しして戦わせるクラッスス。ラントラートフ超どや顔!
古代ローマでは、見世物として闘技会が盛んだった(残酷!)
戦いに生き残ったのは、スパルタクス。
嘲笑い見るクラッススへの怒りが、反乱へと向かわせる。
囚われの身とは言え、友人を殺してしまったスパルタクスの苦悩のソロ。

自由を求めて戦うことを決めたスパルタクスは、仲間の捕虜たちに反乱を起こすよう煽動。
ここの音楽いいわ~汗だくで鬼振付をこなす12人の奴隷と
スパルタクスのパワフルな踊りが熱い。脱走して1幕終了。

休憩中、68年初演時スパルタクス役ウラジミール・ワシリーエフへのインタビュー。
2幕、アッピア街道。羊飼い達の踊り。
羊飼いと合流して勢力拡大するスパルタクスたち。
ステージ上を走り回る反乱軍は、1幕とは違うダンサーたちのよう。
やっぱ全編通しで踊るのは、キツイのね。
衣装替えしたロブーヒンは、再び跳びまくって540

一人になったスパルタクスが、妻フリーギアを想うシーン。
逆さリフトや頭上に持ち上げるリフトがすごい。
幻想的なPDDでブラボーでした☆

クラッススは、別荘で宴会。1幕宮殿シーンよりも派手。
このバレエで唯一キレイなシーンかも。魅惑的なエギナのソロの後
クラッスス登場。ザハロワをサポートするラントラートフ。
しゃちほこリフトやローテーションリフト、ソロルの時よりも安心して見られた。
頭上に持ち上げるリフトで拍手。
クラッススのソロ。ゆったりした群舞の後
再びザハロワとラントラートフが加わり盛り上がっていたら
スパルタクス軍が侵入。

ロブーヒンのカッコいいソロ、回りまくる。
クラッススはスパルタクスと一騎打ち。敗北し情けをかけられ、屈辱で逃走するクラッスス。
歌舞伎顔?なラントラートフの演技。
威張っているけど、一対一の剣での勝負は弱い。
スパルタクス軍勝利の舞いで、2幕終了。めちゃ男くさいバレエだ。

休憩中、エギナ役を踊ったアディルハーエワへのインタビュー。
3幕、エギナにハッパをかけられたクラッススは、ローマ兵達と逆襲へ。
エビ反りジャンプの連続が、綺麗なラントラートフ。

策略を企てるエギナは、スパルタクスの野営地を見つける。
フリーギアのソロの後、スパルタクスとの官能的なアダージョ
フィギュアアシュリーミライも)でよく使われる有名な旋律で
美脚が映えるコンテっぽい振付。曲芸のような片腕リフトがすごっ
ニクリナの表情が、やがて来る永遠の別れを予感させるよう。

勝利で思い上がった?反乱軍の内輪揉め。不和が起こり、離脱者が出る。
再び男性群舞とスパルタクスの踊り。ロブーヒン、さすがに疲れてきた?

エギナは、スパルタクス軍を離散させるため色仕掛けで誘惑。
エロティックにからみ合う男女たちは、18禁?
旧ソ連時代によく上演が許されたなぁ と思わせる描写。
淫靡に妖しく踊るエギナは、バレエ版ポールダンス?

クラッスス軍が侵入。神輿のように担がれてエギナ退場後
剣を持ったラントラートフのソロ。
クラッスス軍が、弱体化したスパルタクス軍を襲う。
迫力ある両軍兵士の戦闘、上からのカメラワークあり。
あれだけの人数で、武器を持って移動しながら踊るのは大変そう。

スパルタクス、ラストの見せ場のソロの後
ついに倒される。槍で串刺しにされ突き上げられるシーンに、おぉーっとなる。

夫の死を知ったフリーギアの慟哭。黒い衣装で嘆き、とりすがる。
ヴェールをかぶった女性達の悲しみの踊り。死を恐れずに闘ったスパルタクスを
英雄として讃え、亡骸を高々と掲げる荘厳なラストシーンで幕。
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登場人物4人のキャラが、立っていた。
全編通して踊りっぱなしで体力・演技力が必要なスパルタクス役を、ロブーヒンが熱演。
舞台装置は簡素で、照明は暗め。衣装も派手でない。
ハチャトゥリアンのたたみかけるような音楽(やかましい?)
これでもか と跳びまくる男性群舞の力強いエネルギーで満ちている。
男性ダンサーが揃わないと上演できない演目です。
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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