FC2ブログ

Manon@MET Vol.1

ABT4週目は、マノンです。ずーっと待ち望んでいた7年振りの再演☆
Manon

オーストラリアバレエのケヴィン・ジャクソンが初ゲスト出演。
2年前オーストラリアバレエNY公演では彼の踊りは見なかったので、初めて観ます。
Kevin Jackson
Photo by Marty Sohl

Manon: Xiomara Reyes
Des Grieux: Kevin Jackson
Lescaut: Sascha Radetsky
Lescaut's Mistress: Isabella Boylston
Monsieur G.M.: Roman Zhurbin


愛読書↓アベ・プレヴォー「マノン・レスコー」を基に、ケネス・マクミランが振付。
Lady of the Camellias9
1974年英国ロイヤルバレエで初演。ABT初演は1993年。
音楽はジュール・マスネですが、オペラ「マノン」の曲は使わず
マスネのいろんな曲をつぎはぎ。
ストーリーもオペラとは異なり、少しアレンジしています。

1幕、貧富の差が激しく、娼婦も乞食も入り乱れる18世紀パリ郊外
宿屋の中庭で、マノンの兄の近衛兵レスコーがマント姿(上から見ると綺麗)で座り
不穏な雰囲気を醸し出すところから舞台が始まる。
乞食たち、レスコーの愛人、紳士や女優が続々に現れる。
馬車が着いて、娼館のマダムやムッシュGMがおりてくる。
流刑地へ送られる娼婦たちが通り過ぎる。3幕冒頭シーンとリンクしてる?
レスコーのソロ。ラデツキーの踊りはエレガントでいて小粋。
続いて、物乞いたちの踊り。物乞いの頭、前髪下ろしたゴラックがかわいい♪
どことなく上品さがあって、物乞いには見えないけど。

ムッシュGMは、女たちを品定め。
聖書を持った純朴そうな神学生デ・グリューが、登場。
物乞いの頭とレスコーの策略で、ムッシュGMの時計を見つけたふりをして
褒美をもらう。

親の意向で修道院に入るレスコーの妹マノンが、ブルーの衣装で登場。
舞台美術・衣装が、2007年の時とは違うのが残念~前の方が素敵だった。
踊り出すマノンを兄がサポート。
一緒にやって来た老紳士や、ムッシュGM、デ・グリュー
男たちみんなが、マノンに見とれる。

レスコー愛人のソロ。ボイルストンは、ちょっと健康的すぎ?
細かいステップをリズムよく踏んで、踊りは良かったですが。
お金のために妹を売るレスコーは、老紳士と交渉。前金を受け取るマノン。
男たちと女たちは、宿屋に入って行く。

聖書を読みながら歩くデ・グリューとマノンがぶつかる。
(ぶつかり方が、ちとわざとらしい)
デ・グリューのソロ。Kevinが丁寧に求愛ダンス?を踊る。
マノンのテーマ曲エレジーにのせて、恋に落ちた二人のパ・ド・ドゥ。
ガッシリしてるKevinが高々とレイエスをリフトして、ロマンチックに踊る。
修道院にも老紳士にもマノンを渡したくないデ・グリューは
二人で暮らそうと 駆け落ち。馬車で逃げ去る。
自分もマノンに関心がある とムッシュGMに告げられ
お金に目がくらんだレスコーは、マノンを探し出すことに。

場面変わって、デ・グリューの下宿で甘い生活を送る二人。
父親にお金の無心の手紙を書くデ・グリュー。
マノンがその手を止めさせて、寝室のパ・ド・ドゥ☆名場面です。
まだファム・ファタルになる前のマノンで、恋の喜びに溢れている。
レイエスが小さいので、リフトを軽々こなすKevin
ぶんぶん振り回す。振付の素晴らしさと音楽の盛り上がりもあって
曲が終わる前に、客席から拍手!

が、デ・グリューが手紙を出しに外出した隙に、レスコーがムッシュGMを連れて来て
話が暗転。GMを金づるにしようと企むレスコーに説得されるマノンは
豪華なコートや宝石に惹かれて、交渉成立。
なまめかしい脚の動きが多用されたパ・ド・トロワ。
ムッシュGMは、ズルビンがエロ爺役を好演。

戻ってきたデ・グリューは、レスコーからムッシュGMの前金を突きつけられる。
マノンとGMの関係に目をつぶれば全員金持ちになれる と言われて
自分との愛より、贅沢な暮らしを選んだマノンにショック!

2幕、高級娼館でのParty。媚を売りながら踊る女たちを、男たちが選んでいく。
マノンに会いたい一心のデ・グリューはレスコーとやって来るが、一人浮いた雰囲気。
泥酔したレスコーの酔っ払いダンス、難しそうだけど演技が上手いラデツキー。
愛人を落としそうになるパドドゥも良かったです。

豪華なドレスを着たマノンが登場して、ムッシュGMと踊る。
デ・グリューには、知らない女のように見える。
レスコーの愛人のソロ、ジェントルマン3人の踊り
誰かが踊っている時も、あちこちでお芝居がされていて目が離せない。
マノンはソロの後、男から男へとリフトされていく。

一同が楽しく踊った後、やっと二人きりになれたデ・グリュー。
自分を裏切ったマノンに、嘆きのソロ。けなげだ。
あなたとは贅沢できないでしょ と言うマノンだけど、心を動かされたよう。
切ないデグリューのソロは、伸びやか。
レスコーに相談したマノンは、いかさま賭博で
ムッシュGMからお金を巻きあげたら帰る と。

が、デ・グリューはイカサマ(カードが大きくてポケットに隠しにくそう)を見破られ
剣でのやり合いに。ムッシュGMに傷を負わせたデ・グリューはマノンを連れて逃走。
逃げ遅れたレスコーは、怒り狂ったムッシュGMに捕えられる。

再びデ・グリューの下宿に戻って、愛を確かめ合う二人のパドドゥ。
Kevinのパートナリングが上手いせいか
ソロの踊りの時よりも、パドドゥの時のがよく見えるレイエス。
ロミオとジュリエットやマノンなどのマクミラン作品は
幕が進むに従ってダンサーが役と物語に、どんどん入り込んでいきます。
ムッシュGMからもらった宝石で揉めていたところに
縛れられたレスコーと警官を連れたムッシュGMがやって来る。
撃ち殺されるレスコーに号泣するマノンも逮捕され、ニューオルレアンに流刑に。。。

3幕、ニューオルレアン港。本国フランスから船を待つ人々で賑わう。
流刑の女たちが、船から降りてくる。
すべてを捨てたデ・グリューが、疲れ切ったマノンを支えて下りてくる。
意外にザンバラ髪が似合ってるレイエス。
職権濫用で女を物色する看守がじ、デ・グリューからマノンを引き離し
兵士に命じて、連れ去る。

場面変わって、看守の部屋。看守に気に入られたマノンは迫られ
抵抗するもねじ伏せられてしまう。(振付が直接的すぎて18禁)
悲劇が強調される。
デ・グリューが駆け込んで来て、看守を刺し殺し
狼狽して逃げる二人。いよいよクライマックス、沼地へ場面転換。

逃亡し沼地へ逃げたマノンは、もう歩くことができない。
これまでの出来事が走馬灯のように駆け抜けていき、錯乱状態に。
今はデ・グリューの愛だけがすべて。
沼地のパ・ド・ドゥはガラでも踊られますが、全幕で観ないと良さがわかりませんね。
マノンはデ・グリューへの愛と感謝を胸に、彼の腕の中で息絶えて幕。

Kevin Jackson5
音楽と感情が一体化したような振付が素晴らしい。
Kevin Jackson4
自由奔放なマノンを演じたレイエス、7年前に観たフェリのマノンが素晴らしすぎて比べてしまうと。。。
フェリのマノンは、自分の中で伝説化されてしまっているので。
Kevin Jackson2

Radetsky
引退するラデツキーのレスコー兄さんが見られて良かった!
Kevin Jackson1
4月オーストラリアバレエでマノンが上演されたとこだったので
急遽(マトヴィエンコの怪我で)ゲスト出演したケヴィン、踊りなれたカンジでした。
関連記事

テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する