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Giselle@MET

先月から開幕したABTのMETシーズン
☆ガラの写真は、こちら

今週の演目ジゼルを鑑賞しに行ってきました。
ジゼルのあらすじと見所は、こちら

Giselle: Maria Riccetto
Albrecht: David Hallberg
Hilarion: Jared Matthews
Peasant Pas de Deux: Yuriko Kajiya, Carlos Lopez
Myrta: Simone Messmer


Giselle2

お気に入りのDavid君のアルブレヒトデビュー@METだったので
かぶりつきの席Side Parterreで鑑賞。
昨年デビューする予定が、相手役アブレラが怪我で降板
彼自身も肩を脱臼し、結局二人のデビュー公演が流れてしまいましたが
新パートナーのリチェットと、2月オタワで無事デビューしました。

この日のキャスティングは、ホールバーグ以外は全員ソリスト&コールドと
若手ダンサーが活躍して、フレッシュな印象。
舞台を引っ張っていたのは、ホールバーグ
ソリスト時代やプリンシパル1年目では
他のプリンシパルダンサーに引っ張ってもらっていたのを観ていたので
嬉しい成長振り。

1幕 花占いの後の二人の踊りでは、David君の美しい脚に注目!
ふわっと跳ぶジュテが、いつ見ても綺麗。
リチェットは、明るい村娘 と言うよりも
迫り来る不幸の影を感じさせるちょっと憂いあるジゼルです。

マイムが多く演劇的な1幕は、主役以外のダンサーの演技も重要ですが
ヒラリオン役のマシューズは、いつものイケ面と雰囲気が違う(お髭メイク)
いかついキャラを演じて、ストーカーっぷりもなかなか良かったです。
ストーリーを展開させるために重要な存在であるバチルド役のBoone
気位の高い貴族の娘を上手く演じていました。
2頭のボルゾイも美しかった♪

ペザントのパ・ド・ドゥは、加治屋さんロペス
加治屋さんはリリカルな踊りで、拍手を沢山もらっていました。
ロペスは、軽やかな加治屋さんと比べたらちょっと重たいカンジで
あまり本調子ではなかったのかな?
評判の良いシムキンで見たかったかも。。。

有名なジゼルのバリエーション、片足ポアント&前アティチュードでのケンケン踊りは
もう少し余裕があった方が良かったけど、全体的に丁寧に踊っていました。
リチェットの狂乱シーンは、静かに悲しみに打ちひしがれる繊細な表現。

ラ・バヤでのソロルは、あっさり冷たかったホールバーグだったので
(阿片を吸う演技はなぜか上手かった)
クールなアルブレヒトで来るのかな?と思っていたら、意外に熱い演技!
自分はとんでもないことをしてしまった。。。と 激しく後悔をして
それまでチャラ男に見えたアルブレヒトの人間性が垣間見えた表現でした。

数年前のインタビューで、演じてみたい役をアルブレヒト と答えていたので
この役に対して思い入れがあったのかもしれません。

ニ幕 婚礼前に亡くなった娘の精霊ウィリが集まる夜の森。
ウィリに追われてヒラリオンが去った後、ウィリの大ボスミルタ役のメスマーが登場。
コールドからの抜擢です。
昨年プチ・ボスのモイナ役で見た時は、あまり印象に残らなかったんだけど
威厳たっぷりで堂々とした演技は、first time in a role@METとは思えないほど。
難しいステップをそつなくこなして、凛とした表現もミルタにぴったり。

神秘的で美しい見せ場が続き、ドゥ・ウィリのモイナBoylstonとズルマSeoも好印象。
例のアラベスクで左右からずんずん進むコールドの見せ場も、まずまずでした。

ジゼルがウィリとしてデビューした後
もの悲しげな音楽と共に、花を抱えたホールバーグが貴族の扮装で登場。
苦悩の表情も美しくて絵になります。
そんな彼に手を差し伸べるジゼル。
姿が見えなくても、少しずつ感じ合っていく二人の踊り。

続いて、ヒラリオンがウィリに殺されちゃうシーン
激しい音楽と共に登場して、ダイナミックに踊り
ウィリに取り囲まれて、あっけなくやられちゃいます。
踊りも演技も上手かったマシューズ。
もっと見せ場が長くてもいいのに(残酷?)、すぐ死んじゃうのが可哀想~

次はアルブレヒトがウィリに見つかってしまいますが、ジゼルが彼を守ろうとします。
有名な旋律にのせて、愛に満ちたパ・ド・ドゥ
音楽性豊かで、切なくなる二人の踊り。
寄りかかりの決めポーズは、もう少し余韻があった方が良かったけど
スーブルソーは綺麗で、アントルシャとパッセも軽やかでした。
昨年観たイリーナのジゼルが、ひんやりとした透明感があったのに対して
リチェットのジゼルは、愛する人を守ろうとする暖かさを感じました。

アルブレヒトのバリエーションはエレガントで、トゥールザンレールもピッタリ決まり
コーダでは、昨年観たマックスのように舞台を対角線上に進むブリゼ かと思いきや
アントルシャ・シス(ゴメス&ボッレ風)で、拍手喝采!(ウィリ役もできそう?)
直後にジゼルのサポートに入り、その後もウィリにまだまだ踊らされる忙しい場面ですが
力尽きそうになって倒れこむ演技では、髪型が乱れるほどの熱演。
ロッドバルト役に続いて、シグネチャー・ロールになる予感。。。

幕切れの演技は、踊り手によって異なるのですが
花を一輪ずつ落としていくバリシニコフ風(マックス)ではなくて
ジゼルに花を渡されて、夢見心地のアルブレヒトでした。
幕が下りるまでのたたずまいも、余韻があって良かったです。

Giselle1
素晴らしいデビューを飾った二人に拍手☆

シンプルで無駄のないストーリー、音楽に合った振付
演劇的な1幕と幻想的な2幕の対比が好きで
何度観ても感動する演目です。

来週は、ニーナのラ・シルフィードです♪
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テーマ : クラシックバレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

すごくわかりやすい!

わー、ほんとバイブルですね。
それに表現が面白くてわかりやすいです!
次回観るときは、こちらで予習していきたいと思いますっ♪

ゆずれもん様

独断と偏見に満ちた?私の勝手な感想で~す。
ホールバーグの脚のラインの美しさに惚れ惚れしてしまいました☆

ロマンチックバレエの傑作ジゼルは、お気に召されましたか?
ダンサーによって、微妙に振付や演じ方が異なるので
違うキャストで観たら、また印象が変わるかもしれません。
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