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La Sylphide@MET

先週に続いて、ロマンチックバレエのラ・シルフィードを鑑賞。

シャルル・ノディエ原作「トリルビー アーガイルの小妖精」を
アドルフ・ヌリが脚色した全二幕バレエ。
スコットランドを舞台に、森の妖精シルフィードに魅せられた青年の悲劇で
一幕は現実社会の農村、二幕は幻想的な妖精が美しい。

全幕ポアントで踊られた最初の作品で、Marie Taglioniが一躍有名に。
1832年パリオペラ座で初演、音楽はジャン・シュナイツホーファー
振付はFilippo Taglioni(マリー・タリオーニの父)。

現在上演されているのは、1836年デンマーク王立劇場で初演された
振付オーギュスト・ブルノンヴィル、音楽Hermann von Lovenskjold
(パリ・オペラ座から音楽の利用許可が得られず、レーヴェンスョルドに作曲を依頼)
ABT初演は、1964年。

La Sylphide: Nina Ananiashvili
James: David Hallberg
Effie: Gemma Bond
Gurn: Carlos Lopez
Madge:Nancy Raffa

ニーナのMET公演が観られるのは、この日を入れてあと2回のみ。
ジェームズ役のマックスが怪我で降板し、代役にホールバーグが踊りました☆

一幕、スコットランドの農村。序曲が終わって幕が上がると
アームチェアで微睡むジェームズ役のDAVID君。美しい。。。
眠っている姿も気品があります。
スタイルがいいので、意外にキルト姿も似合ってます。

森の妖精シルフィードが、ジェームズの家に入り込み
彼の寝顔をじっと見つめています。
自分の頬に人差し指を軽く当て、愛らしいポーズをとるニーナ。
好奇心旺盛で無邪気でいたずらっぽく、笑顔が魅力的。
軽やかに舞い、婚約者エフィーとの結婚式を控えたジェームズを魅了します。
こんな可憐なシルフィードなら、ジェームスがフラフラとなってしまうのも納得~

花嫁エフィーが、ジェームズの母親に伴われ入ってくる。
従兄弟グエン(エフィーを愛している)や、親戚・友人達も祝福に訪れる。
シルフィードのことを思うジェームズは、エフィーへの対応も上の空。
占い師マッジがエフィーに「ジェームズとではなく、グエンと結婚する」と告げて
怒ったジェームズは、マッジを追い出す。

何かに気を取られているジェイムズを見て不安を隠せないエフィー役Bond
グエン役Lopezは、先週よりもずっと良くて
コミカルな演技で盛り上げてました。
マッジ役Raffaは、マイムが上手くて芸達者。
おどろおどろしく不気味な雰囲気で、いい味出してました。

ジェームズが一人になると、再び窓辺に現れるシルフィードが神秘的。
チャーミングで可愛らしいニーナ、見ているこちらが笑顔になります。
シルフィードが椅子から消えた後
結婚式の準備が進みます。

ジェームズのバリエーションは、長い手足を存分に使ったダイナミックな踊り。
空中での姿勢が美しい!華麗な脚捌きに惚れ惚れします。
METでジェームス役を踊るのは、火曜日が初めてのホールバーグでしたが
昨年Johan Kobborg版を日本で客演
2月Washington Balletで客演した時に、ブルノンヴィル版デビューしてます。
☆関連記事は、こちら

結婚を祝うScottish Danceで盛り上がった後
シルフィードが現れて(ジェームズにしか見えない)
指輪を奪い去ります。
ジェームズは彼女を追って森へ行ってしまい、泣き崩れるエフィー。

第二幕、魔女たちの踊りで幕を開きます。
ジェームズに手荒に扱われた魔女マッジが
リベンジするため、大鍋で魔法のスカーフを作ります。

場面変わって、幻想的なシルフィードたちの踊り。
花嫁を捨てて森に来たジェームズが
とらえどころのないシルフィードと楽しそうに踊ります。
細やかなステップを見せる優美なニーナ。
ホールバーグも跳躍、回転の連続、脚を激しく打ちつけるテクニックを披露。
見せ場が続き、盛り上がります。

森へやって来たグエンは、ジェームスのジャケットを見つけるも
マッジにそそのかされて
密かに恋心を抱いていたエフィーに愛を誓います。

妖精を永遠に手に入れられる と言うマッジの言葉に乗せられて
肩にかけると二度と飛べなくなる という魔法のスカーフを
呪いのスカーフと知らずに受け取るジェームス。
やっぱりバレエの男役って、オバカなキャラが多いなぁ。。。

哀しく切ないスカーフのパ・ド・ドゥ。死の場面
ジェームスがシルフィードの肩にスカーフをかけると
マッジの呪いでシルフィードの背中の羽が落ち、もがき苦しみ息絶えてしまいます(涙)
ニーナは痛々しく、壊れやすい羽を持った本物の妖精のよう。
仲間たちの手で空高く運ばれていきます。

悲嘆にくれるジェームズの遥か遠くを
エフィーとグエンの結婚式が、華やかに通り過ぎていきます。
全てを失い、絶望で嘆き崩れ落ちるジェームズ。。。

La Sylphide
2幕は、美しいバレエ・ブランを満喫☆
舞台セットも御伽噺の世界でした。

来週は、いよいよニーナのさよなら公演です。
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

No title

見たことが無い演目ですが、とっても面白そうですね。舞台のイメージとしてはジゼルのセットを浮かべながら読んでいました。ホールバーグも年々ABTのエースになってきましたね。
ニーナの引退公演のアップ、楽しみにしています。

ひまわり娘さま

ロマンチックバレエが好きなので楽しめました♪1幕はじめは「薔薇の精」っぽいカンジもします。
ホールバーグはプリンシパルの貫禄が出てきましたよ。代役も多いので、いろんなダンサー相手に踊ってます。
来年はMETでお会いできたら嬉しいです☆
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