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グルジア国立バレエ@びわ湖ホール

今回帰国のメインイベントのひとつ、グルジア国立バレエ「ロミオとジュリエット」を鑑賞。
NYで既に引退公演をしたニーナ・アナニアシヴィリの舞いを観るべく
はるばるびわ湖ホールまで行って来ました。

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京阪石場駅より徒歩すぐ。名前の通り、琵琶湖のそばにありモダンで綺麗なホールです。

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ミシガンクルーズでしょうか?

2004年、祖国のためにグルジア国立バレエの芸術監督に就任したニーナ。
ジュリエットを踊るのは13年振りだそう。
演奏は、懐かしの関西フィルハーモニーです。
席は4階まであり広いですが、音響が良いせいか演奏が美しく聴こえました。

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ジュリエット:ニーナ・アナニアシヴィリ
ロミオ:アンドレイ・ウヴァーロフ
マキューシオ:岩田守弘


これまでABTNYCBのしか見たことがなかったので
ラブロフスキー版を見たのは初めてでしたが、新鮮に感じました。
ニーナのインタビュー記事によると、原作に一番近いとか。
中世からルネッサンスへの移行期 が描かれているのが特徴で
キャピュレット家が中世の保守的な家風に対して
モンタギュー家はルネッサンス派で新しいものに開かれた家風で
演技や振付も、そのようになってるそう。
ラヴロフスキー版を演じるカンパニーは世界でも少ないようなので、良い機会となりました。

いろいろと違いがありましたが
一幕、ヴェローナの街ではマキューシオが登場しません。
ウヴァーロフのロミオは、はじけた感はなくあくまでもエレガント。
衣装は、豪華絢爛(乳母の衣装まで)
ニーナは可憐で愛らしいジュリエットそのもので、年齢を感じさせません。

宴のシーンで、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオの3人組が揃います。
ボリショイ・バレエで踊る唯一の日本人ダンサー岩田守弘さんが
キレのある踊りでマキューシオ役を熱演!
キャラもよく演じられていて、拍手を沢山もらっていました。

グルジア国立バレエは舞台装置も豪華で、シーンの合間も工夫されていたけど
バルコニーがなかったのが残念~
PDDは、マクミラン版のようなアクロバティックなリフトはなく
もっと古典的な振付で、ニーナのアラベスクのポーズが美しい☆
高々とニーナをリフトするウヴァーロフのサポートが素晴らしかった。
マクミラン版はマイムが多く演劇的ですが
ラブロフスキー版は派手な振付ではないけれど
二人の心情を体現する踊りで引き込まれます。

二幕、ヴェローナの広場のマンドリンダンスでは
道化役のヤサウイ・メルガリーエフが目立っていました。
日本人のような風貌なんだけど、カザフスタン出身だそう。

教会で極秘結婚式(少し踊りもあり)の後
マキューシオとティボルトが死を迎える場面。
ラブロフスキー版では、その場面をジュリエットが目撃するので衝撃的。

三幕、最初で最後の一夜を過ごした二人の別れの朝のシーン。
ジュリエットが窓の外を見るしぐさや表情で、胸が痛くなります。

両親とパリスに結婚を強要されそうになり、神父のもとへ走り
ナイフを手にするジュリエット。切なくなります。
家に戻り、神父にもらった仮死状態になる薬を飲んで意識を失います。

ラブロフスキー版では、街から追放されたロミオがジュリエットを想ってソロを踊るシーンがあり
ジュリエットが亡くなった報せをベンヴォーリオが届けます。

ジュリエットの葬儀。マクミラン版と違って、パリスはロミオに殺されません。
弔問客が帰った後、ロミオがやって来てジュリエットを抱き上げます。
マクミラン版のように死体と(思い込んでいる)激しく踊るのではなく
静かに彼女の死を受け入れるカンジ。
ロミオは絶望のあまり毒薬を飲み、石段の上に息絶えます。
目が覚めたジュリエットは、ロミオを見つけ彼の死を知り嘆き悲しむと
ためらいなくロミオの短剣を取って、最後に彼に触れてロミオの後を追います。
石段で重なり合った二人を見た両家が和解して、幕。

ABT版は、悲愛や死(死体の数も多いし) のイメージが強いけど
グルジア国立バレエ版の印象は、二人の愛や平和への祈りを感じました。

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☆写真は、こちらでどうぞ。

帰りは、劇場前からJR大津駅までのバスが出ていたので(有料)
新快速で芦屋まで1時間で着きました。
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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