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グルジア国立バレエ@兵庫県芸術文化センター

びわ湖に続いて、グルジア国立バレエ公演第2弾ジゼルを鑑賞しに兵庫県芸術文化センターへ。
ニーナ(グルジア外務大臣夫人)が西宮に来てくれました♪

Giselle2

芸文センターは新しい劇場なので綺麗で広く、4階席まであります。
オーケストラ席で観ましたが、METのようにフラットではなく
スロープになっているので、真ん中の席でも見やすかったです。

Geibun Center

ジゼルは、ニーナが1990年初来日公演で踊った演目だそう。
「アナニアシヴィリ、日本最後のジゼル」らしいので、目に焼き付けておかないと!
Giselle1
ファジェーチェフ改訂版は初めて観ましたが、1幕ペザントがパドドゥでなくパ・ド・シス(男2女4)で
2幕では、ウィリが空を飛ぶスペクタクルも。舞台セットの様子は、こちら

ジゼル : ニーナ・アナニアシヴィリ
アルブレヒト : アンドレイ・ウヴァーロフ
ハンス: イラクリ・バフターゼ
ミルタ: ラリ・カンデラキ


森番の名前が、ヒラリオンでなくてハンス。
無骨な男ではなく、品があり人の良さそうな若者ってカンジ。
ジゼルのお母さんは、ロミジュリのキャピュレット卿夫人をやっていた方で
美しくて村のおばさんにはもったいない?衣装も村人にしては綺麗。

ロミオとジュリエットで吟遊詩人と道化の二役を演じて活躍したヤサウイ・メルガリーエフが
パ・ド・シスでソロを踊り、跳躍、回転しまくってました。
王子様タイプではなさそうなので、岩田さん二世ってカンジ?
パ・ド・シスの他の男性ダンサー二人も良かったです。

エレガントなウヴァーロフは、貴族役がピッタリ。ニーナと踊るのも楽しんでる様子。
背が高いのに(推定身長190cm以上?)鈍重に見えることがなく、着地も柔らかい。
演技も上手くて伸びやかな踊りで、引退が視野に入ってる(と言う噂)ようには見えません。

ニーナのジゼルは、かわいらしくしぐさも表情も可憐な少女そのもの。46歳とは思えん!
来日初日から体調は万全でなくて、怪我をした と言う噂を聞いたので
踊りは少し慎重に見えたけど、動きは柔らかで情感豊か。
あいかわらず演技は嫌味がなくて自然体。芝居もわかりやすい。

ヴァリエーションの振付は、かなり改訂されていてニーナ版?
(片足ポアント&前アティチュードで跳ねながら進むのはナシ)
でも、ピケターンのスピードと音楽との一体感は素晴らしい。
純粋にアルブレヒトを信じていたジゼルで、狂乱の場面でのショックが真に迫ってました。

コールドの衣装は色使いが華やか。こちらもかなり振付が違いました。
舞台から近い席だったので、細かいところの粗が見えてしまいましたが
まだまだ若いバレエ団なので、今後に期待。

Giselle3

2幕は、舞台セット中央の遠方に教会が見えたり
ワイヤーで吊られたウィリが空を飛んだり と
いつも見慣れた静謐な夜の森とは一味違います。

見せ場であるウィリの群舞は、少々物足りなかったかな。
コールドは今ひとつなところもあったけど(美人が多い)、ソリスト陣は良くて
ミルタ役のカンデラキは、身体能力が高くて存在感があり
このバレエ団の主力ダンサーという印象。

精霊になっても人間味を感じるジゼルが、ニーナの解釈のよう。(記事
ひんやりとした冷たい雰囲気はなく、包容力があると言うか
ニーナの持つ温かい人柄そのままが舞台全体に広がっていました。
2幕でも多少振付は変えていたけど、スーブルソーやアントルシャは綺麗に跳んで
スワンレイクの時と同様、しなやかな腕の表現が素晴らしかった。
最後のパ・ド・ブレの美しさにはうっとり~

裏切られて死んだ後もアルブレヒトを愛し続け守ろうとする無垢なジゼルと呼応して
ウヴァーロフも渾身の演技。得意な役っぽく、余裕さえ感じました。
誠実なパートナーぶりで、ニーナがより美しく見えるよう完璧なサポートで
リフトの安定感が素晴らしかった。
重力を感じさせない滞空時間が長い跳躍で、動きはダイナミックなのに優雅。
ヴァリエーションの最後の倒れ方まで上品でした。
印象的だったのは、ジゼルが去ってからアルブレヒトが微笑んでいたこと。
悲しいお話なんだけど観ていてそれを感じない、愛が溢れる2幕でした。

観客を惹きつける感情表現、テクニックを超越した二人の魅力を余すことなく堪能。
びわ湖ホールでは、日本の観客ってNYに比べたら なんて静か と思ったけど
この日は「ブラボー」の声も聞こえ、カーテンコールも盛り上がりました☆

Giselle4

移動しながら一日おき全幕 という過密スケジュールで大変だったと思いますが
素敵な舞台をどうもありがとう。ニーナの全幕を観るのは、これが最後になるのかな?(涙)

☆写真はこちらでどうぞ。
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

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