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Romeo and Juliet@MET Vol.2

長かった工事も終わり地下から駅までつながって、綺麗になったリンカーンセンター。
MET1

千秋楽とあってソワレもソールドアウトだったのか、立見もいました。
ロミオ役だったアンへルが健康上の都合で降板し、代役にゴメスが入りました。

Romeo: Marcelo Gomes
Juliet: Diana Vishneva
Mercutio: Craig Salstein
Tybalt: Sascha Radetsky
Benvolio: Daniil Simkin
Paris: Gennadi Savliev


ゴメスが、ロミオ役3日目なので心配でしたが
(今季代役続きでラバヤ3日目の時は少し元気がなかった)
出だし今ひとつ感があったものの、ジュリエットと出会ってからイッキに良くなって
二幕&三幕はさすがに素晴らしかったです。

マキューシオはおどけた演技が似合うサルスティン、ベンヴォーリオはお気に入りのシムキン。
が、1幕キャピュレット邸前でのモンタギュートリオの踊りは今イチ3人の息が合ってなかった。
誰かしらが音に遅れたり(オケの演奏がちょっと早かった気もするが)
楽しげな雰囲気は伝わってたけど、好きなシーンなのでバッチリ揃ってほしかった~
童顔なシムキンは、ホールバーグかスターンズがロミオ役の時に一緒に踊る方がしっくりきそう。
後のそれぞれのソロの踊りは良かったです。

ティボルトは、マチネでパリス役だったラディツキー。凄みがあってティボルトの方が似合ってた。
物語の展開に重要なキャラなので、上手く演じてくれると嬉しい。
キャピュレット父はズルビン。一瞬バービーさんかと思ったくらい堂々とした物腰。
マチネでもモンタギュー父役だったし、まだ若いのに老けメイクが似合いすぎ。
キャピュレット母は色気のあるアブレラ、マチネでは娼婦役で出てました。
パリスは、サヴェリフ。あの今イチだった衣装がサヴェリフが着るとそうでもない?

ヴィシニョーワのジュリエットは、オシポヴァほどgirlishでなくてちょっと大人なカンジ。
彼女のエレガントな雰囲気に合ってます。
踊ってる時のポーズはもちろん、演技中のちょっとしたしぐさまで美しい~
ジュリエットが舞踏会に登場した時も、パッ!と華やかになるし
ロミオのマスクを取ろうとする時や、ラスト息絶える前ロミオの唇に触れる時の美しい手の動き
客席からもっとも美しく見えるように演じているようで、死んで横たわる姿さえ絵になる。

ゴメスのロミオは、最初ちょっと遊び人ふう?こんなイタリア男いそうですねー
ジュリエットと知り合って本当の恋を知って、ロミオも成長していくんだけど
見せ場のバルコニーシーンでは、熱かった!まさにほとばしる情熱!
マチネの2人が物語的だとしたら、ソワレの2人からは体温や息づかいを感じた。
大きく舞台上に軌跡を描くマネージュ、パワフル&スムーズなリフトが男っぽい~
アイスダンスのような高速ローテーションリフトや、逆さまにするリフトで静止する間
跪いたリフトでのヴィシニョーワの浮遊感とか、どれも素敵でした。
個人的には、ヴィシニョーワを肩に担いだリフトで彼女の衣装がゴメスの顔にかかってしまい
視界がふさがれた時、衣装をとくためガッと首をふったのがツボでした☆
ロッドバルトのソロで、ちょっと首をふるのを思い出しちゃった。
ヴィシニョーワも、ジュリエットの振付が体に染み付いているよう。
ゴメスと同じテンションの高さとスピードで、完璧なパートナーシップ。
階段を駆け上がって行く前に、拍手喝采でした。

二幕の結婚式では、ロレンス神父役でフレデリック・フランクリンさんが登場すると
会場から大きな拍手。背筋がまっすぐ伸びていて、96歳とは思えない!

シムキンは怪我明けなので、いつもの爆発的なキレはなかったけどまずまず。
降板せずに、踊ってくれただけで嬉しいです。

サルステインはテクニック的にはそれほど強くないんだろうけど、キャラがよく出た演技。
昨年同様、マンドリンダンスで盛り上げてくれて
関西人の私から見ても、笑いのセンスが絶妙。
アドリブとコミカルな演技で、観客を引き込んでいきます。
それだけに、マキューシオの死が悲劇に見えました。

ラディツキーも悪人オーラが出ていて渋く、死に方もワイルドで良かったです。
嘆くキャピュレット夫人が、実生活でパートナーのアブレラだったのでリアルでした。

三幕の寝室のPDDでは、身を切られるような思い
愛し合っている二人が別れなくてはならない悲しさが伝わってきます。
ロミオが立ち去り、両親とパリスが出ていった後
ジュリエットが仮死自殺を決心するまでの場面は、演技の見せ所。
既に心が死んでしまったようなジュリエット
ベッドに腰掛けて壮大な音楽が鳴り響く中、決意をして神父のもとへ。
ショールをなびかせて走る去る姿もエレガント。
祭壇に祈って仮死の薬を飲み干し、苦しみながらベッドに倒れる演技も見事。

圧巻だった墓場のPDD。ちょっとマノンの沼地のシーンのような雰囲気で
ロミオの嘆きに胸が苦しくなります。
ジュリエットの片手を握り締めながら、もう片方の手で毒薬を一気飲みするロミオ。
死ぬ時も一緒です。
目覚めたジュリエットは、まず自分がどこにいるのか?怯えながら悟り
パリスが死んだのを見つけて驚き、他の死体にもびっくりして
ロミオを見つけて彼の死に気が付き、すがりついて絶叫。
絶望の後、死ぬ決心をして、迷うことなく剣を突き刺して自害 と
短い音楽の中で、一つ一つを丁寧に表現。
短剣を握り締めて立つ姿も美しく、最後に息絶える時も花びらが散っていくようでした。

Gomes1
マチネ・ソワレ共に感動の嵐☆で、贅沢な時間を堪能。

METシーズン最終日を飾るのにふさわしい素晴らしい舞台でした!
Gomes3
今季ご一緒して下さった皆さん、どうも有難うございました。
また来年METでお会いしましょう♪
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テーマ : バレエ - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

こんにちは!

ゴメス&ヴィシニョーワだと、大人っぽいですよね。私は、この二人の椿姫を観ましたが、やはりゴメスは熱かったです(^^;。
ダニール・シムキンの様子もどうもありがとうございました。足首のことがあってから、ずっと気になっていました。サルスティン!彼、役者ですよねー。私は今年METへ行く前は彼の名前も知らなかったのですが、CompanyBの「Oh Johnny,Oh Johnny,Oh! 」で、びょ~んびょ~ん跳ぶ姿とその表情とが楽しくて、すっかりファンになりました。また楽しい役で観てみたいです。ラディツキーもマチソワで違う役をしていたりと、male dancerにはいろいろ役がありますね。
マチソワ共に、充実した公演を楽しまれた様で、良かったですね。また、今後とも、レポート楽しみにしています。

YUIOTO様

Super Saturdayでした!ソワレはマチネの若い恋人たちとは異なるアプローチだったのが嬉しかったです。
ゴメスは椿姫でも熱かったんですね(笑)ラバヤデールもこの2人で見たのですが、ロミオの方がゴメスの熱さがいいように作用してました。
サルスティンのマキューシオはハマリ役で、Fancy Freeでもいい味だしてました。
白鳥の湖のナポリの踊りでも盛り上げてくれるので好きです。CompanyBは違うダンサーで見たのですが、彼が生き生きと踊る姿が想像できます。
シムキンは足の写真が痛々しいけど、全幕ドンキはハードなので100%回復するといいですね。
サイン会行かれるんですね!御寿司も食べるみたいだし日本に違和感なく馴染みそう。
NJ公演には行かないので(昨年秋に観た演目なので)しばらく何も御報告できませんが
そちらの公演レポートを楽しみにしています♪
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